レンフィルムの監督たち

ミュージアム裏の金色に染まる石畳

今日は遠路はるばる川崎市市民ミュージアムまで、「レンフィルムの監督たち」と題されたロシア映画特集上映を見てきました!“レンフィルム”とは、ロシア最古の映画撮影所であり、古くはロシアのシェイクスピア研究の大家であるグリゴーリー・コージンツェフから、サンクトペテルブルグ建都300周年のために上場した「エルミタージュ幻想」で脚光を浴びたアレクサンドル・ソクーロフ。そして私のフェイヴァリットである、リアルの権化アレクセイ・ゲルマンなどを排出した、とても由緒ある撮影所なのです。そんな上映会が今月の第一週と第二週の週末、計4日間に渡りリバイバルされるわけです!
上映リストに上がっているのは、上記ソクーロフを始めとして、コンスタンチン・ロプシャンスキーやセミョーン・アラノヴィッチ、アレクサンドル・ロゴシュキンなど。そんな中から、本日はロシアの女流映像作家である、ディナーラ・アサーノワのデヴュー作を含む、同監督による2作品を拝見することが出来ました。
実は初めて名前を聞いた監督だったのですが、どちらの作品も非常に優れた映画でした。今日のところは時間もないので、内容から全てお伝えすることは出来ませんが、ともすればローカルに陥りがちな(垢抜けないって意味で)ロシア映画に於いて、まるでどこぞのお洒落なヨーロッパ映画のような雰囲気がありました。こういった作品をこそ、世界へ向けて積極的に紹介して行き、ロシア映画の素晴らしさを伝えて行かねばならぬと感じた次第です。ホントにお勧めの、“胸キュン”青春映画でした。
「処刑の丘」でメガホンを取ったラリーサ・シェピチコといい、ロシアの女流監督がこんなにも瑞々しい感性を持った才人揃いであることに驚嘆いたします。作品の随所に決め細かな配慮が為され、人物描写を洩れなく捕らえる映像は、正に“人間”に満ちた生命感溢れるものでした!
と言ったわけで、そんな動く芸術作品と真っ向から対峙すべく、私は体力負けしないようにと、朝はカスピ海ヨーグルトならぬ「コーカサス・ヨーグルト」を食して行ったとさ!昨夜寄ったスーパーで、たまたま発見したこの珍種。カスピ海なら知ってたが、コーカサスのヨーグルトまで売っているとは知らなんだ。
先日、チェチェン出身のK-1だかプライドの選手が日本デヴューを飾り、ちょうどまた、古くは“カフカス”と呼ばれたこの地に注目していた手前。普段なら、「ヨーグルトォ?日本人なら豆腐食え、豆腐!」と豪語する私ですが(してないが)、コーカサスの文字に釣られ、勢い買ってしまった私であったのです。いつの間にかこんな商品も流行っていたのでしょうか。女性ほどには食に敏感でない私には計り知れないところ。
先日も、プーシキン美術館展で買いそびれた“ロシアパン”ですが、今日見た映画の中で、ボーイスカウトみたいなテント生活する若者たちが、夕飯にバクバク食っていた本場のロシアパンに、よだれを垂らしながら見入っていた私でありました!
秋の川崎市市民ミュージアムの様子を添付してみましたが、なんかあんまし上手く張り付いてないですね。使い方がよく分からん。どーすりゃいーの、はてなダイアリー!?

@ちぇっそ@