号泣する人

日の丸?

今日は西新宿にある、「札幌ラーメン」とだけ書かれたラーメン屋で朝食。細身のおじさんひとりで切り盛りしているお店で、私は味噌ラーメンを食しました。
すりゴマの風味が効いており、味は薄味でとても上品。もっと「ガツン!」としたのを期待した私は少し裏切られた気がしましたが、これはこれで飽きのこない味で、食べ進むほどにその旨味が理解出来るようになりました。
薄焼きタマゴがふんわりと乗っかっているのが特徴で、これがまたラーメンと良く合い非常に美味でした。結構満足出来ましたが、量が少なかったので近くのコンビニでパンを買い、またいつもの公園でパクついてからお店へ向かいました。
すると、お店近くの角へ差し掛かったそのとき、なにやらただならぬ騒ぎが聞こえてきました。一体何語かすら判別できぬその叫び!?この世の何ものをかを憂いているような、ある種悲痛な訴えがそこにはあったでしょうか。
程なくして、曲がり角から現れたその人物。初老と言うにはまだまだ若いか、根本敬的に言えば「いい顔」をしたおじさん。
その“大の大人”が、真昼間の街頭で流れ出る涙を拭うこともせず、滴り落ちるティアドロップスを、春の日に温まるアスファルトへと染み入るままに号泣していたのです!
突如目の前に表出したこの異様な光景。
「恐いよ、お母さん恐いよォ!」
と、2人がすれ違うにはあまりに広い道路の真ん中で、心中完膚なきまでに動揺してしまった私は、一体どちらへ逃げればよいか分からぬまま、しばしそのおじさんと対峙してしまったのでした。
しかしまあ、そんな私のおびえた姿など眼中にないように、おじさんは勝手に私の脇を通り抜けて行ったのです。
ああ、本気で恐かった。
もちろん、ちょっと“ヤバイ”感じの方だったわけですが、町を歩けばこんなのがウヨウヨしている新宿って街は、やっぱりスゲェよなぁ!
このような怪奇怪異現象の温床たる、ここ「ディープ新宿一丁目」は、今日も日本晴れであったとさ!

@ちぇっそ@