巨星墜つ

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今日、本屋さんでブラブラしてたら、私の大好きな作家マイケル・スレイドの新刊が出ていました。
メフィストの牢獄」と言うタイトル。
極微なディテール、ときとしてストーリーが破綻してしまうほど詳細に入った薀蓄など。偏執的なことでは人後に落ちないトンデモ作家です。
しかし今回はそれが更にエスカレートしてそう。
帰りのエスカレーターでパラパラとページを捲ってみたのですが、図解も豊富に入り、字ヅラもその表層を追っただけですが、かつてないほど気持ちの悪いものに思えました。
ヤバイ。こりゃ楽しみだ!
でもまあ、今すぐ目の前のエサにかぶりつくようなもったいない真似はせず、とりあえずは先日から手にしている、ノサックの短編「死神とのインタヴュー」を読み終わってからにしよう!
でぇ、ドラムマガジンを立ち読みしたんですがね。なんとあのモダンドラムの開祖であり、ソニー・ロリンズ等との共演で知られるマックス・ローチが亡くなっていたんですね!
今年の8月だったそうで。
驚いたのなんのって。この御大がこの夏まで生きていたのにビックリ(笑)
とっくの昔に死んでいると思った、なんて言ったらバチ当たりなんですが、伝説のドラマーであり、「神」の一人なんですから。
初めてローチの映像を見たときは、「なんて自由な人なんだ!」って思いました。
イデアの奔放さ、この人、天然だな。と言った印象。
基本的には「変な人」なんですけど、それを言ったらバディ・リッチジーン・クルーパーもみんな変。
例えを変えれば、岡本太郎棟方志功だって芸術やってなければ、ねぇ?
まあそんな「変な人」たちが各々の世界で革命をもたらし、それらを一般化するために彼らの技術を分析、系統化して現在の「テクニック」と言ったものが成り立っているわけですから。
正に「変態」と「天才」は紙一重!ですな。
なんだか感慨深いなぁ。よく真似してましたもん。足だけで、「ドッチッチ、ドッチッチ」ってやるヤツ、でも私はそこまでで終わりですけど(笑)
現代の私ですらこれほど衝撃を受けたドラマーなのですから、当時の人たちの驚きと言ったらなかったでしょう。
だからこそ崇拝の対象となったわけですね。
それともう一人、日本の巨星も亡くなってました。富樫雅彦さんです。
正直、私は演奏を聴いたことがないのですが、このように大御所が相次いでいなくなるのは、なんとも寂しいもんです。
慎んでご冥福をお祈りいたします。

@ちぇっそ@