エル・カザド

テレビアニメ『エル・カザド』DVD 1 (初回限定盤)

テレビアニメ『エル・カザド』DVD 1 (初回限定盤)

テレ東で月曜の深夜にやってるアニメですね。
何気に見てますね。賞金首を狙う賞金稼ぎ、と言った西部劇を下地とした、ハードボイルドなノワール・アクションってな感じですか。
ロバート・B・パーカーとかジム・トンプスンに、ジャック・ケルアックリチャード・ブローティガンを足したような雰囲気?でもないか。
あぁ。あのあけすけな感じは、確かにジム・トンプスンに通じるものがあるかも!?
「主人公の少女エリスは、ある組織から付け狙われている。女賞金稼ぎのナディは、ひょんなことからエリスと行動を共にすることとなる。2人の周りでは常に殺意に満ちた敵の銃口が光り、いつも寸でのところで危機を回避しながら、エリスとナディの2人は南を目指して旅を続ける」
と言ったところが大まかな作品紹介になるでしょうか。
実はこのエリスと言う少女には不思議な力が宿っており、何故そうなったかの鍵を握るのが、2人を付けねらう謎の組織だったりするんですがね。
とは言え、そう言った謎解きの部分は、このアニメを鑑賞する上ではあまり重要ではないかと。個人的にはね(笑)
「ハードボイルド」と聞くと、常に緊迫したサスペンスを期待するところでしょうが、エル・カザドに関してはその真逆。もとが月刊誌に連載されているのですが、その月いちのエピソードを30分の中でじっくり展開しているような、実に贅沢な時間の流れがあるのです。
更にヒロインのエリスがまったりとした天然系であることも加味し、もの凄く「癒し」を覚えるアニメであるとも言えます。
とは言え、意外にもこのエリスちゃん、なかなかどうして、結構な「突っ込み系」でありまして、ほとんどオヤジギャグに近いボケをかますナディさんに向かい、痛烈な一言を食らわせたりします。
この姉妹漫才のようなユーモアセンスがまた魅力なのですな!
ほとんどの回が一話完結なので、気が向いたときにチャンネルを合わせてもしっかり楽しませてくれる。
ウェスタンな雰囲気のサウンドトラックも素晴らしく、わずか30分の間にちょっとした映画一本を見た気分になります。
ちょうど私の定休日前に放映してるので、スコッチ片手に少っちだけまったりしながら(ん?)、時折挟まれるゆる〜いギャグに足元すくわれ、爆笑〜悶絶!
などとやっている時間が、なんとも心地よいのです。
深夜だからまた良いんだろうなぁ。

@ちぇっそ@