偽善者のブルース

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昨日の帰りの電車の中なんですけど、私は座席の一番端に座っていました。
そしたらドアを挟んで隣の座席の端に座っていた若者が、いじっていた携帯を勢いよく落っことしたのです。
意外な角度が付いて私の方へ一直線。ちょっと身を乗り出す形になりましたが、めんどくさがらずにきちんと拾って上げましたよ!
でも、そのとき私が読んでいた本は、友成純一の鬼畜小説でした!
あまりの内容のくだらなさに、もう(80年代の)友成は読むのを止めようかと思ってたんですが、ちょっと前に読んだヤツの続編だし、何より一昨日くらいまで読んでいた、松沢呉一氏によるエッセー「ぐろぐろ」(かつて「BURRN!」に掲載されていたコラム「アナルは負けず嫌い」を収録したもの)にはまってしまい、再び私の中の鬼畜モードが発令したからに他なりません。
開いていたページには挿絵があり、そこでは「レディ」と呼ばれるまるで淫獣のごとき狂信者が捕らえられ、そんな怪物にも負けぬ討伐部隊の指揮官である中西が、「俺をこんなに欲情させた女は初めてだぜ!」とセリフを吐きながら、セックスをしている場面が描かれていました。
そんな人が他人の携帯電話を拾ってあげるとは、私ってなんて偽善者なんでしょ!
本来ならば、「俺の目の前にそんなもんすっ飛ばしてくるんじゃねぇ!」とか言いながら、股間からイチモツを引き出し、黒々と怒張したマラにこすり付けてから、投げ返してやるところでしょうが(それじゃ単なる変質者だ)。
ま、私にも人の心があったと言うことでしょう。
「偽善者のブルース」
本八幡に帰り着くと、駅前ではお祭りをやっていた。
そうか。もうそんな季節だったのか。
スーパーで買い物をし、せめて祭りの残りがだけでも感じたくて、既に後片付けの始まっている盆踊り会場を、俺はあえて突っ切るようにしてアパートへ帰って行った。

@ちぇっそ@