乗ってみれば、ええじゃないか!

ふつーだなぁ

本日は某方々と連れ立って、富士急ハイランドへ遊びに行って来ました!「FUJIYAMA」「ドドンパ」など、絶叫マシーンを巡る1日であります。
朝の8時に新宿西口へ集合。総勢6人だったのですが、遅れてくる一人がいて、その彼女とは現地で落ち合う手はずに。
高速バス乗り場近くのマックで朝マック。その時、今回のメンバーである、某CD店勤務のM上氏が店員に注文を間違われるトラブルが発生。後になって考えると、今日の運命を暗示するかの予兆がそこに見られたでしょうか(笑)
さあ高速バスに乗って出発!富士急まで約1時間半の旅です。
そしてハイランド到着。乗り物でチビってはいけないとトイレに駆け込み、いよいよ入り口を通って園内へ入場しました。
手持ちのチケットを写真入りチケットに交換するため、証明写真機みたいな機械で「パチリ!」とやっておきます。
みんなそれぞれ出来上がった写真を見せ合ったのですが、ここでもM上氏にミラクル発生!なんだかとんでもなく「テンションの低いおもしろ顔」に写っており、それを見た一同大爆笑(笑)
その後もチケットを見せるたびに笑われていたM上氏。思い余ってチケットを捨てようとまでしていました。
まったくヒドイもんですよ。みんな、笑いすぎだって(笑)
んでもって、乗ってきましたよ。絶叫マシーンの数々を!
先ずはジェットコースター初挑戦の私のために(そうさ。30年間ジェットコースターしたことないけど、何か!?)、準備運動がてらに「MAD MOUSE」と言うのに乗ってみることにしました。
見た目はピカチューみたいな小さな2人乗りで、デッカいジャングルジムの中をチョコマカ突き進んで行く感じ。
しかしこれが予想に反して絶叫度が高かった。
全く傾斜のない、フラットなレールの90度カーブにガシガシ突っ込んで行くものだから、身体にかかる衝撃がもの凄いのです。このチープさが、想定外の恐怖を誘う。
さすが、「マッドなネズミ野郎」の名は伊達じゃねぇ!
さて次に乗ったのが、「パニックロック」。要するに、その場でクルクルと縦に回転するアトラクション。
しかし足は宙ぶらりん。乗客は身体をガッシリ固定され、時計の長針に見立てたクランクがグルリと回るのと合わせ、座席もグルグル回ってくれると言う、とても“嬉しい配慮”が為された乗り物です!(余計なオプション付けるなって感じ!?)
私は意外と大丈夫だったのですが、後ろに座ったN美嬢からもの凄い悲鳴が上がります。
「ギャー!高い高いっ!」と聞こえたかと思ったら、「靴が脱げた!」なんて声も。床がないので、穿き口の浅いパンプスが脱げしまったのです。
お陰さまで地上に降りてきたときには、「この人だれ?」ってくらいグッタリした彼女を発見(笑)地面には、彼女のも含め無数の靴が散乱しておりました。
「それじゃあ、リハビリも済んだことだし、いよいよFUJIYAMA行きますか!」
と声を上げたのはインディー氏。絶叫マシーンエキスパートの彼は、いても立ってもいられなかったのでしょうが、私は内心「まだ早くね?」とか思ってたりして(笑)
今日は平日昼間。しかも天気が少々悪く、気温も低くて決して行楽日和とは言えない。
そのせいで入場客が少なく、裏を返せば「ガンガン乗ったるぜ!」と息巻く、コアな絶叫ファンには絶好のチャンス。普段はもの凄く並ばなければいけない人気アトラクションも、比較的短時間の内に乗ることが出来たのでした。
と言うわけで、ジェットコースター初めてのこの私が、無謀にも「FUJIYAMA」へ挑戦することになりました。
我々が順番を待っていると、前の組が滑走を終えて発車口へと戻って来ました。
すると、頭にアディダスみたいな3本線の剃り込みが入った、B系のコワモテ兄さんが、両手で顔面を覆ってグッタリしてる光景に遭遇!
こんな恐怖を煽るような「前振り」って在りかよ!?とか思っている内、いよいよ我々の順番が回ってきたのでした。
N美嬢が、「じゃあ、ちぇっそさんこっち側に座って!」と言うので、「お、初心者の俺に優しいなあ」とか思っていたら、安全バーを下げてすっかり固定されてしまった後に、「そっちの方が恐いから@はぁと」とか言われましたぁ〜。
「おのれ!後でお仕置きだ!」と復讐ノートにメモったのは、言うまでもありません。
最高到達地点79メートル。滑車がギシギシときしむ中、車両はぐいぐいと天へ向かって引き上げられて行きます。
うーん、確かに!
N美嬢の座った方には点検用の足場があるのですが、私の方には何もなく、地上までの高さを思う存分確認できるって寸法!しかも座席はレールから少しはみ出ているので、私の尻は半分宙に浮いてるってことですか!?
しかしね、幼少の頃よりスキーをやってて(今はやってないが)、深い渓谷を渡って行くリフトなどに乗り慣れているので、「これくらいじゃビビリませんよ!」ってなわけなんですが、わけなんですが・・・。
登ったもんは降りなきゃいけないわけでして、「よし今日はスキーしに来た!」と思って(暗示を掛けて)、下る斜面を待ち受けるワタクシ。
いよいよ車体が傾き、地獄の3丁目行き列車が降下を始めるのですが、これがですね、既に結構傾いてるんですが、まだレールの下が見えないんですよ。
「あれ?まだ、まだ?」なんて思っていると、見えた頃には時既に遅し。
「そりゃないだろ!どぁぁぁあああ〜〜〜〜〜っ!!!」
と急降下が始まり、もの凄い勢いで地面が近づいてくるのです!
その後も間髪入れず、急上昇に急降下、更にはひねりの入った急カーブの連続で、息つくヒマなく駆け抜け、私は安全バーにしがみ付いているので精一杯でした。
さすがにまだ手は離せないっすね。それでも後半になると、座席から身体が浮かび上がるような感覚を楽しむ余裕すら出てきましたがね!
いやもう、こりゃスゴかった。
とは言え、これを乗り切って大丈夫なら、後はもう大抵のヤツはイケるんじゃないかと、ある種確信に近いものを得たワタクシですが、実はこれが間違いだったと気付かされることになる(笑)
ここで一旦休憩。お昼をとることに。
ピザーラがスポンサーしているアトラクションにちなんだ、「トンデミーナ」と言うピザを食べました。ソーセージがガッツリと乗ったのを2切れ食べて、お腹も満足!ってか、これで乗り物乗ったら吐きそうじゃね?
と思ったら、昼休みもそこそこに早速「ドドンパ」へ向かうことになりました。
いやぁねぇ、ワタクシ、朝から腹の調子が悪くて(いや普段便秘気味の私にとっては調子がイイ!?)、まだピザーラが消化し切ってないんですけど。なんて心の叫びも届くことはなく・・・。
でぇ、問題の「ドドンパ」。
とてもシンプルなヤツなんですがね、これがまたスゴかった!
最初、平らなレールの上を「サーッ!」ってスタートするんですが、なんと初速の時点で一気に172kmまで加速する。スタート地点がトンネルの中なので、壁が通り過ぎる速さが更に体感速度を増します。
「私をイスタンブールまですっ飛ばして!」ってくらい、そりゃ恐ろしい速さでした・・・。
「気分はF-1レーサー?」
もっとも実際のF-1はもっと速いわけですが、これでも充分。もし300km出てたら余裕で失神してますよ。「単純にスピードだけ」でビビらせる。この潔さに、完敗です!
そして今度は園内を端っこの方へと移動し、「ロッキースライダー」に挑戦!
筏みたいなヤツに乗りまして、水の流れる水路をチャプチャプ。これは比較的ソフトな乗り物で、途中何箇所か絶叫ポイントがあるのですが、「プチ絶叫」程度で、楽しくファミリーで遊覧するのに適したアトラクションですね!
大分焦燥してきた私には、息抜きするのにちょうど良かったです。でも水しぶきで結構濡れましたがね!(この水、飲んでも大丈夫なのか!?)
とここで趣向を変えまして、我々は「超・戦慄迷宮」へ向かうことに。同じ絶叫でも、今度はお化け屋敷的な恐怖ですね。
このとき、順番を待っていた我々の元に、遅れていたアリちゃんと言う女の子が合流。6人全員揃ったところで、廃墟と化した病院を再現した、恐ろしい迷宮の中へと足を踏み入れました。
薄暗い建物内へ入ると、薬品の刺激臭が「ツーン」と鼻を突き、嗅覚による恐怖を演出しています。
目の前に無愛想な係員が立ち、館内での注意事項を説明する。6人まで一緒OKなので、全員足並み揃えて出発です!
使われなくなった病院の資材とかが散乱していたり、またはもう引き取り手のない死体がベッドに横たわったままだったりして(笑)、かなり不気味な雰囲気を宿しております。
個人的にはもの凄く好きな雰囲気なので、夜の病院散歩を普通に楽しむ感じでしたかね。本物の霊が祟るってわけでもないので、「人畜無害な心霊スポット」散策ってところですか!(いやしかし、どっかにリアル地縛霊が潜んでいてもおかしくはないが:笑)
もちろんそう言った「演出」だけでなく、実際的な「脅し」も入るわけですが、常日頃ゴアなものからゾンビリチュアルまで見慣れた私には、なんかみんな「お友達」にしか見えず、特に恐怖を感じることはありませんでした。
なんか感性が鈍っているのかなぁとか、こう言うものに対し、何も感じなくなっている自分が少しイヤになります(笑)
ところが、これに異常に反応していたひとりを発見!それは某バンドのヴォーカルK氏でした(本人の名誉のため、ヒントとなる固有名詞を極力伏せておきましょうか:笑)
もとより暗い場所が苦手だと言っていた彼。にしてもね、曲がり角を曲がるたび、気味の悪い置物を見つける度、アンタひとりで随分な驚きっぷりじゃないか!
そもそも「しんがりは恐ェから、ちぇっそさんね!」とか言って、自ら率先して先頭切って進んでいたはずなのに、それじゃあ意味なし!
最後、ゴール付近では、飛び出してきたゾンビに驚いて、まるでロケット弾のように出口へすっ飛んで行きましたから・・・。
我々がゴールしたときにはどこにも姿が見えない。アンタねぇ、逃げ過ぎだって!(笑)
ホントに、こんな人初めて見ましたよ。実に脅かし甲斐のある人間。主催者にとっては絶好のカモですな!(爆!)
少し雨がチラついてきた中、我々一向は「ええじゃないか」へと向かいます。
見るからにおかしなことになっている、こちらのジェットコースター。変幻自在なレールのカーブ?更に変幻自在な座席の可動性?
身体は固定されているが、足は宙ぶらりん。コースターが上へ下へと滑走する間、なんと座席までがクルクルと回転する仕組みになっているのです。
もはやここまで来ると、断頭台を上る死刑囚の気持ち。「FUJIYAMA」を乗り切った私も、この時点で家に帰りたくなるほどの衝動に包まれたのでした。
そして順番を待つ間、極度の緊張に耐え切れなくなったM上氏が、ついに壊れます(笑)
「ええじゃないか♪ええじゃないか♪」
と、アトラクションのテーマソングが鳴り響くのに合わせて、M上氏が踊り出してしまったのです!
せめて最期の瞬間(とき)くらいは笑って死にたい。僕が死んだあと、「アイツは最期、笑ってたなぁ」と、思い出してもらえるように!
なぁ〜んてね。まあ、それくらいヤバかったわけっすよ。
しかし、この「ええじゃないか」を一度体験しているアリちゃんは大絶賛。
「人間の可能性って凄いですね!これを考え出した人は素晴らしいです!」
と言うのですが、私に言わせたら、「これを考えたヤツは、“素晴らしき大馬鹿野郎だろう!”」と言ったところ。
まあ、そんなこんなやるうちに、非情にも運命のときは訪れたのでした。
M上氏と隣りあわせで乗ったワタクシ。
すると、いきなり後ろ向きにスタートしたコースター。最初、頂上まで到達する間、2人で「景色が綺麗だねぇ!」などと、負け惜しみとも言える余裕をぶっこいておりました。
ところが突如、イスが妙な具合に回転し出す。そして視界が開けると、私の体は地面と真正面を向いている。
「はい!アナタの落っこちるところを特等席でご覧あれ!」
ちょっと待ってくれ!と言う間もなく、そのまま地上へ向けて死のダイヴ!
「おどりゃあ〜!なにさらしとんじゃあ!」と、思わず広島弁で怒鳴ってしまうほど、仁義なき仕打ちに打ちひしがれたワタクシでした。
さすがにね、ここへ来て、この日初めて目をつぶってしまいましたよ(笑)
しかしまあ災難はこれだけでなく、急激なカーブを曲がるたび、もの凄い遠心力で身体が“もっていかれ”、固定されているはずの座席の中でお尻が左右へとズレまくるんですねぇ。
ホントに落っこちそうになる恐怖を味わいました。
全くもって尋常でないジェットコースター、ヤバイっすねぇ、有り得ないっすねぇ!
「ええじゃないか」なんて言ってる場合じゃない。
「ええじゃなくなくないか!」って感じですからぁ〜!
すっかり血の気の引いたK氏は、もの凄い表情をしてましたよ。アンタがホラーだ!(笑)
そしてまだ閉園まで時間があるので、もう一度「FUJIYAMA」へ乗ることに。さすがに2度目なので余裕を持って、余裕でもってビビリまくって来ましたよ!
カーブとかはまだ大丈夫なんですがね、やっぱ落下する感覚が何度乗っても慣れないっす。
そして本日の締めに乗ったのは、「ZOLA 7」!
レーザー銃でモンスターとかを撃ちながら進む、ゲーム感覚のコースターです。
最初、ゆるい感じで始まるのですが、終盤にドッキリが待ち受けているのですねぇ。なめてかかると痛い目を見る、意外な穴場スポットでした!
と言ったところで、楽しい絶叫マシーン巡りの旅は終わりを告げました。
再三申しておるように、ジェットコースター初体験だったワタクシですが、まあ最初から凄いもんに乗ってしまったと。
<死ぬまでに、乗らずにおけるか、「ええじゃないか!」>
って感じで一句詠んでしまうほど、かなりの衝撃を覚えましたね。
全くねぇ、冥土の土産話に「冥土を見てきた」ってところでして。命は大切にしなきゃいけないなぁ、と実感した次第!
来月で、グレン・ベントンが「死ぬ!」と予告したのとおない歳になるんですが、「FUJIYAMA」に乗っても、「ドドンパ」に乗っても、「ええじゃないか」に乗っても、しぶとくまだ生き残っているワタクシであります!
でぇ、すっかり楽しんだ一同は最後、富士急ハイランド入り口にて記念写真を撮ることに。
するとそこに、「FUJIYAMA」でグッタリしていたB系コワモテ兄さんを発見。
自分の彼女と写真を撮ろうとしていたので、「じゃあ撮り合いっこしましょう!」ってことで、そのお兄さんにシャッターを押してもらいました。
いまでこそ平然としている彼でありますが、「FUJIYAMA」での醜態を覚えていた我々は、そんな兄さんを見ていて内心ほくそ笑んでいたのは、言うまでもないでしょう。
だからこそ、「あえて」コワモテ兄さんに声を掛けたんですからぁ!
悪いひとたちだ。

@ちぇっそ@