両棲人間

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父と共に漁へ出掛けたグチエーレは、海で泳いでいるところをサメに襲われた。しかし海底の深くから現れた何者かによって、彼女は命を救われる。なんとグチアーレを救ったのは、いま巷を賑わせている恐ろい姿をした「半漁人」だった！その半漁人は彼女に恋をする。しかし彼を捕まえて利用しようとする悪党どもの手によって、半漁人は大変な事件へと巻き込まれてしまう。
ロシアのジュール・ヴェルヌと言われる、アレクサンドル・ベリャーエフの原作を基にした空想科学冒険物語。
幻想の動物である「半漁人」が登場するからと言って、決してホラーまがいのファンタジーではありません。実はこの半漁人には「正体」があり、名はイフチアンドルと言って、普段は海中で過ごしていますが、しばらくの間であれば陸にも上がって生活できる「両棲人間」なのです。
何故彼がこのような身体になったのか、それにも当然秘密があるのですが、そこは未見の方のために伏せておきましょう。その辺りをして本編が「空想科学」たる所以となっているのです。
内容的には、地中海を思わせる海岸沿いの街を舞台にした、エンターテインメント性のある冒険活劇と言ったところ。
とにもかくにも素晴らしいのは、晴れ晴れとしたロケーションの見事さ！透き通るような青い空に、南国の白壁まぶしい町並みの様子が色鮮やかに収められていることです。
その情景に本作のヒロイン、グチアーレ演じるアナスタシア・ベルチンスカヤの水晶のような青い目がマッチし、彼女のコケティッシュな魅力をより一層際立たせるものがあります。
彼女の着る衣装もまた見事！思いがけずレアなコスプレまで披露して、ベルチンスカヤ・ファン（私のことだが）の冥利に尽きる美しさを放っています。
しかし女性の視聴者にも大いなるサービスが用意されていて（？）、実は半漁人イフチアンドルも「超」が付くほどの美形なのです。
俳優の名はウラジーミル・コレネフ。まるでギリシャ彫刻のような目鼻立ち、憂いを帯びたコバルトの瞳、そしてなんと言う頭骨のコンパクトさ！8頭身、いや9頭身はあるでしょうか、きっとロマンチックな乙女心は一瞬にしてその甘いマスクの虜となりましょう！
このように、はじける水のごとくキラキラ輝く2人の魅力満載。ストーリーもごく普通に楽しめますが、なんといっても景色の美しさと、主演の2人が放つ魅力がいっぱいに詰まっているのですね。

＠ちぇっそ＠