思想警察

これが犯罪? 「ビラ配りで逮捕」を考える (岩波ブックレット)

これが犯罪? 「ビラ配りで逮捕」を考える (岩波ブックレット)

今夜はお気に入りのラーメン屋、もちもちの木で夕飯を取りました。
相変わらず旨かったのですが、相変わらずスープも熱い!
「スープ熱いよォ」
と言う彼女から器を奪い、「俺にも飲ませてくれよ」とガブガブ飲んでいた彼氏の咽頭は、一体どういう作りになっていたのでしょうか?
4月らしからぬ寒空。すっかり身体の温まった私には、そんな外気が気持ち良かった。
新宿の西口を歩いていると、私の周辺視野に「サッ」と飛び込んできたシルエット。
その時点で既に予測の立っていた私は、「あー来たか。オレ、俺か?」と、早くもかかる事態に対する臨戦態勢へと身構えました。
「ちょっとすいません。ご協力願えますか!」
予想通り行く手には青服の警官が立ちふさがり、見事な職務質問の始まりを告げたのでありました。
「カバンの中を拝見させてください。これは?これは?」
と、当然のようにカバンの中を漁る歳若い警官。
もちろん、私のような人畜無害クンの中から不信なものなど発見されようもなく、出てきたものと言えば、英国ロックの雄THUNDERの新譜に(説明的でイヤだな)、病気マンのデモCD-R、ヴァン・ヴァークトのSF長編等々。
「これは?」
「あ、裁縫道具です」
ちょっと野暮用があって100円ショップで買った、小さなプラスチックのケース。
「中開けて良いですか」
「どうぞ」
そういやなんとなく、“ヤク”を収めるケースに見えなくもない。
もちろん、そんなものが入っているわけもなく、携帯ナイフすら携帯していなかった私は、無事お役御免となった次第。
全くねぇ、そんなところを探してもいっかな危険なものなど出てきませんから。
危険なのはね、全部「ここ」に閉まってあります。この「頭蓋骨」の中にね!
「ここ」にはナイフよりも鋭く、鉄砲の弾よりも遠くの目標を打ち落とすことのできる、「思想」と言う名のロケット弾が仕込まれているんですよォ〜だ!
どうせ調べるなら脳外科に言って解剖してもらうか、精神科へ行って心理テストでも受けさせてもらわなきゃ、到底表面的な調査だけでは私の危険度なんて発見できませんから!
なんてね。
まあ近頃、英会話講師のイギリス人女性が殺害されたりして、容疑者は千葉方面在住の長身の青年だと言うじゃないですか。
私が住んでいるのも市川だし、ってか犯人と同じ市内じゃないか!
だからと言って、見た目で住んでる場所など分かるはずもないですが、「長身」ってことで疑われても仕方なし?って言うか、髪は長ぇし、そんな一週間やそこらでこんなに髪伸びねぇだろ、ってね。
ウィッグでも付けてる、ってか?
いや、それだと逆に目立つか。
なんでもロシアでは、プーチン政権によるデモ参加者逮捕の報道があり、まるで前時代に逆戻りしたかの状況だそうで。
あんなのどう見ても「粛清」じゃないっすか。
こんな風に思想の取り締まりまで始まったんじゃあ、おちおち生活が出来たもんじゃありません。
密告?秘密警察?
都知事と同じくらいヤバくなってきたなぁ、あのプーチンってヤツは。

@ちぇっそ@