ガンガレ、病気マン!ガンガレ!


(写真@火吹きのタイミングがジャスト過ぎた)
今夜は新宿アンチノックへと、久しぶりに病気マン公演を観に行って来ました!
お店を閉めてから出発。会場へ着いたときは、本日の3番目、右手の青春とか言うバンドが演奏しているところでした。ドリンクを注文し、中へ入ろうかと思ったところでちょうど最後の曲が終わってしまいました。
そして4番目に始まったのがヘルミッショネルズ。ドレッドヘアの人と、エミツコ・タラーツィクのような絶叫ヴォーカルがいるツインヴォーカルです。エミツコ・ヴォーカルの人は日本ハードコアEFFIGYのTシャツを着ていてカッコ良かったです。彼のヴォーカルもとってもカッコイイ良かったです。他はどうでしょう?ギターのリフは、かなりカッコ良かったです。前に対バンしたことありますね。
5番目のバンドBACKSTREET DELINQUENTは最初、ベースの人がチェーンソーを持って客席の後ろから侵入して来ました。ブルンブルン振り回して、お客さんたちが逃げ惑っていました。だけど私は逃げ惑いませんでした。きっと歯は外してあると思いましたし、実際つま先に歯が触れましたが切れませんでした。もし切れてたらもっと切れ者の弁護士に頼んで訴えるところでした。会場に排気ガスの臭いが充満しました。メンバーの見た目は、ブッチャーABCとゾンビリチュアルを足して2で割ったような感じでした。血まみれのエプロンの人と血まみれの白衣の人がいたからです。ドラムはさっきやってたヘルミッショネルズの人が兼任しています。割と古い手法のメタルに吐き捨てヴォーカルが乗って、全体的には「いぬん堂」辺りから出てそうなキワモノ的なビジュアルっぽい感じがしました。
そして病気マンの登場です!
客席の後ろから登場した我らが病気マン!今日は妹のドラミちゃんが一緒です。
ドラミちゃんはちっちゃくてカワイイ・・・、かわ・・、カ?・・・、キモカワイイです!
僕ドラエモンとドラミちゃんが、何やら言い争いをしています。
「お兄ちゃんがちゃんとしないから、だからのび太さんがダメになっちゃったのよ!」
どうやら野比のび太くんの教育問題に関して、痛恨のダメ出しをされているようです。
「妹のクセに生意気言うんじゃねぇ!」
ところがドラエモンは逆上し、ドラミちゃんに文句を言って攻撃し始めました。
「オマエの弱点は知り尽くしている!どうだ!ここだ!ここだろ!オマエの弱点はここだろう!」
そう言ってドラエモンは、ドラミちゃんのシッポを愛撫し始めました。
「あぁ〜ん、ダメ!お兄ちゃん止めて!イっちゃう、イっちゃうよォ〜!お兄ちゃん、おにィ、おにぃちゃ〜ぁぁぁあん!」
トイレに行って洗ってない手で手コキされ、舌で転がされバキューム吸われて、いまやドラミちゃんは絶頂寸前です。
「もうダメ!あ、あぁ・・・イク、イク・・・、イ、っちゃぅ・・・!アアアァァ〜・・・・・・・、あ(!)・・・イっちゃったぁ・・・」
はしたない声を出して、アソコをピクピクさせながら、ドラミちゃんはオルガスムに達してしまいました。
「どうだ、妹よ!思い知ったか!」
勝ち誇ったドラエモンの声が響き渡ります。
しかし!まだドラミちゃんはイキきってはいなかったのです!立ち上がったドラミちゃんは不意を突き、再びドラエモンに襲い掛かります。
ところがここで異変が!
「お兄ちゃん、アンタって人はねぇ・・・、アンタって人はァ・・・」
そう言って何かを探すドラミちゃん。しかも次のセリフも出てこない様子です。
どうやらお酒を飲みすぎたらしいドラミちゃんは、現時点で相当出来上がっていたのでした。
「お兄ちゃん・・・、おにぃ・・・。ゴメン!」
そのまま楽屋に引っ込んでしまったドラミちゃん。
「お兄ちゃん、本当にゴメンなさい!セリフも忘れちゃって・・・、アタシってダメな子!ゴメンねお兄ちゃん!おにィ・・・、ダメェ、ダ・・・、イヤ・・・イヤ、いやぁぁああん!またイっちゃうよ!お兄ちゃぁぁああん!」
そのとき楽屋から聞こえて来た声は、とってもリアルで一番興奮しました。
そしてフロアに一人残された病気マンは、
「こ、困ったなぁ・・・。え、えーっと。ちょっと、タイム!」
なんと、前代未聞の中断と言う事態になってしまいました!
「だからさぁ。次はこれやって・・・、これでぇ・・・」
「お兄ちゃんゴメンなさい!こんなんじゃドクターに叱られるよね!ゴキブリ首になっちゃうよね!ウェ〜ン!」
楽屋での2人の会話が漏れて聞こえます。
どうやらドラミちゃんは、劇団を首になるのを相当ビビっている様子です。その悲痛な声に、また興奮してしまいました。
しばらくして、再び客席の後ろから登場した2人。そしてさっきまでの寸劇を再び寸分違わず再現し始めたのです!
うわぁ〜。ホントのやり直しじゃ〜ん!
んで、さっきまで以下同文で、次の展開は、復讐に燃えたドラミちゃんがドラエモンに向かって「空気銃」を向けるところから。
「くたばれ!」
と言って引き金を引いたドラミちゃんでしたが、空気銃は不発!
「ダメ!出ないっ!出ないよォ〜、お兄ちゃん!」
結局出ず、一体何が出なかったのか想像すると、また興奮して来ました。
「よ、よォ〜し!そ、それじゃあ・・・、次の、来い!」
と言ってドラエモンが助け舟を出すと、今度はドラミちゃんがスタンガンを出し、ドラエモンの恩を仇で返すように、スタンガンの先を青い肌に向かって突きたてたのです!
バチバチバチ!」
凄まじい音と共にドラエモンはもんどり打って倒れました。今度こそドラエモンを倒したと思って得意になるドラミちゃん。でも、ドラエモンは死んでいなかったのです!
「ウオォォリャァァァアアア!!!妹の分際で俺を殺すなど、この身の程知らずめ!」
そう言ってドラミちゃんを押し倒したドラエモンは、スパナでドラミちゃんの脳天をかち割ってしまいました。
「ざまあ見たことか!」
高々と両手を掲げるドラエモンでしたが、実はドラミちゃんは、最近だらしなくなったドラエモンを更正させようと、自らの命を掛けて思い知らせてやったのです。
「これで・・・、昔のお兄ちゃんに戻って・・・。のび太さんを、のび太さんをたのむわ!」
そう言って息を引き取ってしまったドラミちゃん。
「ど、ドラミィー!!!」
取り返しのつなかいことをしてしまったドラエモン。とうとう追い詰められてしまったドラエモンは、ステージに上がってこう言いました。
「・・・と言ったところで、茶番はこのくらいに、・・し、て・・・。歌います」
生き返ったドラミちゃんと一緒に、病気デュオを熱唱です。
ドラミちゃんはずっと、「ゴメンなさい!ゴメンなさい!ゴメンなさい!」と朗読しています。
その横で病気マンは、「ボクは狂ってない、ボクは狂ってない・・・」と連呼しています。
ドラミちゃんの「ゴメンなさい」に段々興奮して来て、今日はなんだか「謝罪萌え」の様相を呈して来ました。
病気マンは自分の青い皮膚を剥ぎ取り始めました。次第にケロイドのようになって行くドラエモン。
そして遂にろうそくを手にした病気マンは、客席に飛び降りて火を吹きました!
ステージの上では、お兄ちゃんに負けじとドラミちゃんまで火を噴きました!
前に共演して火吹きを大失敗した「本気マン」と違って、ドラミちゃんは大成功だったね!
そして即座にステージにとって返した病気マンは、得意の「鎖鼻通し」をやったよ!
鼻腔を貫通した鎖を引き抜くと、それはゲロへの引導を引いた様子で、そのすぐ後にやってきた吐き気にたまらず、病気マンはバケツの中へ胃の内容物をぶちまけました。
「胃の中からバケツの中へ」
それはまるで「井の中なの蛙」ならぬ「胃の中を帰す」ことに繋がる童話。
例えば胃潰瘍で3分の2くらい摘出しちゃって容量の狭くなった胃の中を大海だと思っている不届きなヤツに対して「オマエ!本当はバケツの方が広いんだぞ!」と一度リバースして外の世界を見てきた出稼ぎからの出戻りお父さんゲロが勘当寸前の出来損ない息子ゲロに口角泡を飛ばすならぬ口角ゲロを飛ばしながらゲロが出そうなくらいゲロゲロと説教を垂れている図を想像させるでしょうか。
そしてゲロを吐き続ける病気マンの脇で、ドラミちゃんは一人悶絶しながら、大股広げて仰向けになってたよ!
さっきイカされたばかりで「おりもの」の染み込んだパンティを、恥ずかしげもなく衆目の前にさらして、またその淫らな自分に感じちゃってるのさ!キミってとても好き者だね、ドラミちゃん!
さあそして、お父さんゲロと息子ゲロで一杯になったゲロバケツを掲げて、ボクらの病気マンが客席へ降臨だ!
「どぁぁぁぁぁああああああああ〜〜〜〜〜!!!」
逃げ惑う観衆たち。
でもそんなに逃げ惑わなくてもいいのにね!ボクたち全員、最終的にはみんな単なるゲロ袋にしか過ぎないのにね!
そうだよね、病気マン!
萎縮した胃の中にいたゲロから、バケツの中のゲロへ。そしてまた更に大きい胃袋のなかのゲロへと戻って行く。
「ポリバケツ 蛙飛び込む ゲロのおと」
現代に蘇った「松“汚”芭蕉」の句のように、いと趣き深い夜は更けて行ったのでした。

@ちぇっそ@