肉の蝋人形

[rakuten:murauchi-dvd:10481185:detail]
金儲けを企む博物館の館主は、彫刻家ジャロット教授に「もっとお客が喜ぶ刺激的な見世物を作れ」と命じる。しかしそれは教授の意思に反しており、2人は反発し合い、教授を殴り倒した館主は、彼を置き去りにしたまま博物館に火を点けた。蝋人形と一緒に焼け死んだと思われた教授であったが、その日から奇怪な殺人事件が夜の街を襲うことになる。
最初に映画化されたのは1933年。それを1953年にリメイクしたホラームービー。2005年にも、「蝋人形の館」として再度リメイクされています。
さすがに少々古臭い感は否めないものの、ロンドンか、もしくは南部アメリカ的な夜の町並みのロケーションは、不気味で良い雰囲気が出ています。
焼けただれ、怪物のようになったジャレット教授の造型は、「エルム街の悪夢」のフレディへ思わせるところがあります。本作を含め、この時代のホラー作品はきっと、後の80年代ホラー/スプラッタにインスピレーションを与えたことは確かなのでしょう。
個人的には、あくまで資料的な価値しか見出せず、ホラー映画のお勉強フィルムとなってしまいましたが、特典映像に含まれていた試写会の模様や、当時のトレーラーに数々の発見があって楽しかったです。
試写会には、“俳優”ロナルド・レーガンがいたり、宣伝のためのトレーラーがイラストと文字だけで構成されていたりで、ちょっとしたカルチャーショックがありました。

@ちぇっそ@