あなどれん

人より旨い蕎麦を打つ [DVD]

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今朝は新宿西口近くのそば屋で昼食を取りました。
いつも通る通勤路。
さくらやを通り過ぎ、吉野家とカレーのココイチの間くらいにある、カウンターだけの小さな店舗。
一年もの間この道を通っているので、毎日のように目にしていたお店なのですが、「どうせまたチープなそば屋風情なのだろう」と、タカを括っていたわけです。
実は昨夜もこのお店に寄ろうと考えたのですが、仕事帰りには既に閉まっていたのです。
フランチャイズのそば屋にしちゃ閉まるの早いなあ。これはもしかして?」
もしかしてフランチャイズじゃなくて、全くの個人経営の店だったら期待が持てるかも。
そう思って、「そばモード」を一晩持続させて今朝に至ったわけです。
さて、先ずは定番の「てんぷらそば」でも食べるとしますか。
注文を受けたのは、もうかなりいい年になってそうなおじいちゃん。
券売機はないので直接オーダーを言う。
早速、そばをゆで始めた老人。
ゆで上がったそばを先ずは器に入れ、それから家庭用鍋で必要分程度煮てあるつゆをかけている。
「お。アルバイトがやってるような作り方の手順と違うなあ」
期待は更に高まる。
そしててんぷらが乗り、わかめを入れて私の目の前に差し出されました。
てっきり食後のお会計だと思って油断した私に、おじいちゃんの一言。
「はい。てんぷらそば、320円ね」
なるほど、ここでお会計か。まるで、どこぞのエゲレス式アイリッシュバーみたいだな、と思ったワタクシ。
いそいそとお金を支払い、手前にあるセルフサービスの薬味をぶっこんで、待ちわびた麺のひとくちをほお張ってみます。
「あ。うめぇ〜」
つゆはこれぞ関東風って感じでしょうか(実際、東西の違いは良く分かってないんですがね)
しょう油の濃い香りが鼻につんと来る。とは言え、単にしょっぱいだけではなく、きちんと旨味も出ている。
とにかくしっかりと味が付いているのですが、これはしょう油そのものが旨いからかも知れない、そんな感じ。
てんぷらがまた絶妙で、しばらくつゆに浸かっていても結構なサクサク感が残っている。
小エビもぷりぷりで、とても食べ応えのある一品でした。
私が食べている最中、店の奥からおばちゃんが出て来ました。
果たして、この方が奥さんなのか、単にまかないのおばちゃんなのかは知りませんが、二人だけで切り盛りしているのでしょう。
味が濃いので、関西の方の味覚に合うかどうかはわかりませんが、シンプルだけどきちんと旨くて、関東以北出身者にとってはなんだか「ホッ」とする一杯。
どうやら今後、しばらくお世話になりそうな気配です!

@ちぇっそ@