SLOW LIFE SLOW DEATH vol.10

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今夜は小岩エムセヴンまで、「RYOKUCHI & FIRE WITCH split CD Release Tour」を見に行って来ました!緑血−RYOKUCHI−は大阪のドゥームデュオ。FIRE WITCHはオーストラリアからやって来たインストゥルメンタル・ドゥームです。
私が到着したのは、ラストから2番目の緑血がちょうど始まるところ。今日のところは、このバンドとラストのFIRE WITCHが目当てだったので、どんぴしゃで間に合いましたな!
緑血のステージは、凄まじい轟音とトライバルなリズムに彩られておりました。巨大なアンプからは背骨を振るわせるほどの重低音が響き、そのバックでとてつもなくパワフルに一打入魂するドラムの迫力が圧倒的!ここ小岩で、これほどデカイ音を出したバンドも初めてかも知れない(笑)正に怨念のサウンド。会場全体を呪術的な暗闇で満たしておりました!
そして“オージー”ドゥーム、FIRE WITCHの登場です!ジャムセッションをしているかの静かな出だし。5弦と4弦のツインベースと言うスタイルで、5弦の方など最初イスに座っており、まるでジェフ・ヒーリーのように膝にベースを乗せ、指をスライドさせながら演奏していました。
盛り上がってきたところで立ち上がり、演奏が佳境に入った辺りでは、4弦の方のメンバーなどはアンプの真向かいに立ち、陶酔しながら弦を掻きむしっておりました。手数の多いドラム。メンバー間でアイコンタクトを交わし、さながらジャズのようなインプロビゼーションを聴かせてくれました。
アーシーなサウンドと言った意味では、去年来日したASUNDERを思わせるレイドバックした雰囲気もある。しかしより演奏主体で、フレキシブルでスポンテニアスに展開するインタープレイの応酬に、“ノる”事を忘れて彼らの手元足元に見入ってしまうワタクシ(笑)
途中、おもむろにステージを降りた4弦ベース氏。なんと彼は、そのまま真正面のカウンターに歩いていって、そこでビールを買って再びステージに戻ってきました。いろいろバンドを見てきましたが、演奏途中で酒を買いに行ったヤツは初めて(笑)
そんなサプライズもあったんですが、とにかく演奏が上手いのには関心しました。ミストーンもほとんど出してなかったのではないでしょうか。
ヴォーカルはいないし、確かに地味なバンドではありますが、メンバー皆若そうなのに達者な技術を持っているので、これからが期待のバンドですね!
豪州は最近良いバンドをたくさん排出しているので、アンダーグラウンドながら、彼らもその懐の深さを示す良い一例だったと感じました。あなどれないっすね、オージーは!

@ちぇっそ@