節分イブ

おいら赤鬼君

おいら赤鬼君

ちょっと用があり、駅までの道をぐるっと遠回り。
用を済ませて、さて夕飯でも食べようかと立ち寄ったのが、「山田屋ラーメン」とか言う、近代的なビルに入居するにはそぐわないような、昭和レトロなお店。
ラーメン専門店と言うより、むしろ大衆居酒屋であり、店内では週末の夜を謳歌するサラリーマンでごった返しておりました。
味噌ラーメンを注文。
すっかり出来上がって、どら声でわめき散らしているホワイトカラーのおっさんたちをよそに、一人隅っこで麺をつつくワタクシ。
別に特筆すべき点はないのですが、田舎で出前を取ったときのような、懐かしい味でした。
さっさと食って、騒然とした店を後にする。
地下鉄に乗り、我が地元へ辿り着いた頃には早くも小腹が減っており、スーパーのタイムセールで手作りパンを購入。
チョコレートフェアだと言うので、ホワイトチョコでコーティングされた、チョコクリームパンを買ってみる。
アパートまでの道の間、早速買ってきたパンにかぶりつくワタクシで。
「これ、ウマイ!」
思わず顔がほころび、通りすがりの人たちに不信の目で見られながらも、そんなことなど全く意に介さずむさぼるのみ。
中にはチョコクリームと生クリームが入っていて、その組み合わせが「どこかで食べた味」を連想させる。
しかもこれが、またしても「懐かしい味」!
どこで食ったっけなあ?いや、それほど遠い過去でもなく、意外と身近で手に出来る味なんだが。
などと記憶をたぐりながら、最後のひとくちを、名残り惜しい気持ちで平らげる。
「あと、もいっこ買ってくりゃ良かったなぁ」
糖尿なんて気にせず、また後日買いに行くことを心に誓いましたとさ。

@ちぇっそ@