病気マン−新宿アンチノック公演−


今夜は、恐らく今年の“病気納め”となろう「個人主義劇場企画」に参戦するため、新宿はアンチノックへと行ってまいりました!
私が到着した時点で演奏していたのは、この日の企画者「個人主義劇場」!いつもながら、なかなかにかっこ良さげなヘヴィロックを奏でる彼ら。途中MCで、“イジられ役”を決めるために「黒ひげ危機一髪」で勝負を始めたのですが、最後のひと刺しくらいまで粘った挙句、結局はいつもイジられるギター/ボーカル氏が負けたのでした。だったら最初からそんな無益な賭けはするな!と、突っ込みが入るわけですが、なかなか勝負が決まらず、段々と妙なテンションになって行く彼らが面白かったです。尻を叩かれ顔面を殴りなじられて、それでもけな気に次回の告知をする彼の姿に、世間の世知辛さを知ったワタクシでありました!
続いて登場したのは、曲のほとんどが「おま○こ」を題材にしている「バイドク」と言うバンド!トリオのガレージロック。音そのものは結構カッコ良くて、例えばNY出身の「ムーニースズキ」辺りを彷彿させる爆走ロケンローなのですが(たとえがニッチですまん!)、あまりに寒い客の入りに憤怒し、あまりに寒いシモネタMCで会場をさらにクールダウンさせる芸風は、なかなかに痛々しいものがありました。
途中、遂に居たたまれなくなったG/Vo氏が、パンツまで脱いで全裸へと衣替え。脱ぎっぷりが見事で、ロールシャッハテスト(ちょい違うな)のように徐々に画像が変わっていって、終いには「あれっ、全裸!?」みたいな絶妙なストリップ振りでした。
それよりともかく、このバンドのドラムくんが、最初女の子かと見紛うほどのロリな顔立ちで、私など思わずこの日一番の“萌え”を覚えてしまったことは、マルキドサド由来の「悪徳の栄え」を思わずにはいられませんでした。
髪の毛は、極貧ゆえに自分でカットしたと思しき、おかっぱが失敗したようなざんばら状態。しかしそれがかえって往年のモッズを彷彿とさせ、中性的なフェミニンを感じさせる「ストップひばりくん」状態だったわけであります!“彼のかわいさ”は、SETE STAR SEPTの「葛葉たん」に匹敵するヲタドル(ヲタクアイドル)度を誇っており、しかもほぼノーメイクでのこのキュートさは、ちょっと他では例を見ないほどの勃起中枢を刺激するフェチ指数に到達致しました!
シンプルなガレージロックにあって、それでもギリギリのテクニックで見る者をひやひやさせ、尚且つそのひたむきな姿勢で感情移入させる様は、おじさんの父性本能を刺激させます。全裸になって悪ふざけするメンバーを、汗を拭うときに“はにかみながらタオルで口元を隠す”仕草に、我々「変態同盟」は耐え切れず股間を固くした次第にございます!
もうね、とにかく一生懸命なんですよ!でも演奏する楽しさを忘れてないっ!「みんな、がんばって!」と言ってるような、かつてのテレビドラマ「高校教師」に登場する青春のもろさばかりを背負った主人公のような、ひいてはあがた森魚の世界を地で行くような、そんな儚いかわいさに支配されていたわけであります!
やばいよなぁ。打ち上げ一緒に行ったら、思わず“口説いちゃうよなぁ?”。禁断の「師弟関係」へと発展しそうで怖い!だって全てが可愛いんスよ!?このブログをお借りして告白させて頂きます。「好きですっ!!」(って言うか、恐らく某サージラインのDr氏だったら本当に口説いたと思われるが?)
と言った具合に、思わぬ掘り出しもの(いえ、まだ“掘って”はいません)に遭遇したワタクシは、至極満足感を覚えて、本日のトリなる病気尊師を迎えるに至ったわけであります!
今夜の病気尊師の出で立ちは、普段より若干抑え目なレディース用コーディネートショーツ
カラーは純白で、サテン地を用いたとてもフェミニンな一枚。
オープニングは鳴らないギター花と夢号に載せてお送りする、
「クリスマ〜スはどこから来るの〜♪」
と言う、この冬のカップルをあざ笑う北欧へのアンサーソング
しかしその裏には、当然のごとくノルウェイの物価の高さを批判した(?)、政治的プロパガンダを含む諷刺をオーガナイズしたピカレスクだったのであります。
聖夜の夜に歩いているカップルを見たら、「コイツら全員、今夜ヤるつもりだな!?」勝手にそう思うから覚悟しろよ!ってことだよね?病気マン!

続いては新ネタ。
「友達100人出来たらウゼェ!」
どうせ「友情」なんて契約書にサインするわけでもないし、信仰するもんでもない!金を貸した貸さねぇだの、あるいは一人の女を巡って骨肉の争いをしてしまう、もろく儚い幻想なんだ!だったら最初から友達なんか作らねぇほうがいいじゃん!って心情を歌った、真性引きこもりソング!
実にもっともな意見だね。ロシアアニメの巨匠エドゥアルド・ナザーロフも諭しているよ。
代表作「ひとりぼっちのカバ」で、「カバが100匹いたらどうなる?」「カバがたくさんいたら、うるさすぎる!」って言ってるもんね!
もう、うるさいのはゴメンさ。でもボクは、一人ぼっちじゃないよ!ボクには「恭子ちゃんの濡れ濡れオナホール(ローション付き)」と言う恋人が憑いているからさ!
人間を愛せない病気マンには、喋らないフィギュアとかだけが心の慰めになっているのだから・・・。
と、そんな病気尊師はフロアへ飛び降り、花と夢号に乗って「丘サーフィン」に興じているよ!
「スイスイ〜」っと思ったら、勢いあまってアンチのゴミ箱に頭から突っ込んじゃった!
これは恥ずかしいね。その照れ隠しに(?)、自分が穿いていたパンツを脱いで頭にかぶっちゃった!
覆面して顔を隠せばば度胸が出るもんね!でも下半身は丸出しだよ。これじゃあ、はずかしさ5割り増しだね、病気マン!
そしてステージへ颯爽と戻った病気マン。頭にかぶった純白の巾着を脱ぎ、今度はまた普通に穿きなおしたよ!意外と律儀な行動が予想外の動き!?
「巾着」から「金隠し」へ。リバーシブルできてとっても便利だから、皆もやってみよう!
そしてお次は「夢のようなもの」!
ネットアイドルしか愛せない病気マンでも、本物のオッパイは「好き好き大好き」だもんね!
さあそして遂に迎えたラストソング、その名も「ペイン!」
取り出した茶色の小瓶から、ロシア人でも飲まなそうな液体を摂取した病気マン。
ろうそくを手にし「放火!」、じゃなかった、「ファイヤー!」
ホントに火をつけたらつかまっちゃうもんね。そうしたらバイトも出来なくなって、今度は家計が「火の車!」うまいね、病気マン!
お口の中でろうそくの火を消した後は、久々に出たね、「鎖通しの術!」
なんでも新しく買った鎖が太すぎて通らず、買い直すまでこのアトラクションは中止になっていたんだって。
さあ病気マン。たった一回しか会ったことないのに、もしくはネットで“会った気になって”、なれなれしくも「友達になってください」なんてウザイメールを送ってくる連中に対して、お返しの「呪いのチェーンメール」をお見舞いしてやるんだ!
友達伝いにどんどん輪が広がって、100人くらい不幸にしてやればいいのさ!そう考えると、友達が100人いるのもいいかもね!
でも結局このチェーンで不幸になったのは、涙目になって苦しそうにしている自分だけだったね!惜しいね、病気マン!
「ボクには、怖いものなんて、何もないんだぁ〜!」
そう言って取り出したゴム風船(“ゴム”って付けるとなんか卑猥になるね)を膨らます我らが尊師。充分に膨らませたところで、じり貧のほっぺたに風船を当てて、ライターで炙って破裂させたよ!
凄まじい衝撃派で吹っ飛ぶ病気マン!見事な自爆っぷりに、場内からはやんやの拍手喝采
さあそして、おもむろに天を高く扇いだ病気マンは、喉の奥に自らの指を突っ込み嘔吐!
「あ〜すっぱい、すっぱい!青春の味とは、こんなにも酸っぱいものなのかぁ!」
バケツいっぱいに吐瀉物が沈殿し、そこはまるで、置き去りにされた青春の思い出が打ち捨てられているかのよう。
汚くなんかない。そうさ、汚くなんてないんだ!
過ぎ去った過去が、綺麗に浄化されて記憶されるのと同じように、吐き出した内容物もまた美しい思い出!もう飲み込むことはできない。もうあの日には戻れないんだ!さらば、いとしき日々よ!って言うか、さすがの病気マンでも、もうアレは胃の中には戻したくないもんね!
「この世に、醜いものなんてないんだぁ〜!」
そう言って取り出した何やら白い箱。そうか、あの中にはきっと美しいものが入っているんだ。貯金箱かな?それとも、メルヘンがつまった宝石箱だったりして!
ぱっくりと開いた箱の中には、なんとも“美しいミミズ”がうようよと蠢いていたよ!そしてそれを掲げ、自分の全身に浴びせかける病気マン!
出た、伝説の「ミミズ喰い!」
アーメンソーメン冷ソーメン!みたいにして、口いっぱいにミミズをほお張る病気マン。
“ほんと、おいちそうねぇ”と羨ましそうに見る人がいるとすれば、それはきっとピンクフラミンゴで主演したディヴァインくらいだったろうね!
ミミズを一掴み持った病気マン。今度はその手を下にずらして、なんと自分のパンツの中に入れちゃった!
「動いちゃダメ!動いちゃダメェ〜〜〜!!」
と悶える病気マン!イキの良いミミズが、きっと病気マンの“あんなところ”や、“こんなところ”を刺激して、とっても気持ちいいことに、気持ちいい・・・こ、と・・・?
「オエ〜!キ“モ”チ“ワ”ル“イ”ヨ“ォ”〜〜〜〜〜!!!」
妄想が暴走して思わず変なこと想像しちゃったじゃないか!
「さあ、ボクの“ミミズ”とどっちが巨大か、大きさ比べだ!」
なんてことになっていたら、審判にはクリプトプシーのヴォーカルであるロード・ワーム(訳「ミミズの神様」)を任命しよう!そうしよう!
イキの良いミミズは、それこそミニチュア版「暴れん坊」(決して甘えん坊ではない)。病気マンがまとう純白の腰ぎんちゃくに収まりきれず、何匹かが外へはみ出しているよ。
うわっ凄いね!一瞬にしてスキマスイッチも真っ青の“剛毛”になっちゃった!
これからの時代、「ミミズ植毛」で特許を取って勝ち組に転向さ!天下り先が見つかってよかったね、病気マン!
「ボクは、みんなのことが、ダイッキライだぁ〜!!!」
そう言って、吐瀉満載で“おしゃまんべ”状態のポリバケツを持ってフロアへ飛び出した病気マン!
「おりゃぁぁああ〜〜〜!!!」
と、ひと振りふた振りすると、それまでただの見世物だと思って油断してたお客さんが逃げ出したよ!それも、もの凄い勢いでね!
きっと今日も、3次元に棲息する何人かの人間に、拭い去っても消えぬトラウマを刻み込むことが出来たね!やったね、病気マン!
こうして今年の病気納めも無事参拝することが出来、めでたしめでたし。今年はまだあと19日に、ゴキブリコンビナート方で公演があるそう。出来ればそちらにもお邪魔してみたいです。
死ね死ね団なども出演する、新宿ロフトでのイベントとなります。ノルマがかなりふっかけられてるそうなので、是非皆さんで協力して「これサービス券だからさ」と言って、母校の後輩とかにチケットを売りつけましょう。(そうじゃねぇか)

@ちぇっそ@