西新宿にギター怪人現る!?

病気♪病気♪た〜っぷり病ォ〜気ィ〜♪

今朝お店へ向かう途中、仕事前の一服をしようと柏木公園へと立ち寄ったときのことです。
めっきりと冷え込んだ朝の空気。公園の木々はすっかり紅に色づき、少し遅い秋の訪れを告げておりました。
「趣きがあるねぇ」
と、ひとつ写真でも撮りたかったのですが、カメラはあったが電池が切れていた!そう言ったわけで、あえなく撮影は断念。
ふと気づくと、公園の外、周りを取り囲むフェンスのところで、何やらギターを担いでいる人がいる。
髪の毛はグレーで、スプレーを使って無造作に跳ね上げてある。バンダナを巻き、サングラスも掛け、何やらチョイ悪ロッカー風なオジさんでした。
一瞬、「ここら辺に住んでる、名物野郎なのか」と思いましたが、妙にとりまきが多く、生涯ロンリーな世捨て人とは趣きを別にしていました。
するとおもむろに、ギターを掻き鳴らしたそのロッカーは、西新宿の路地を我が物がで闊歩し始めたのです。
手にしているのは、ショッキング・ピンクフライングV。白と黒のゼブラ模様の派手なブーツカットを履き、背中には小型アンプを背負っている。
弾いている曲が何かは分かりませんでしたが、こんなヤツが正面から現れたら、間違いなくわき道へ避けて通り過ぎる嵐を待つ!そんな危ない雰囲気を発散させるガイキチ振りでした。
とそこへ、奇妙なロッカーの向かいからは、お墓参りにやって来たと思われる、黒の喪服に身を包んだ遺族の一団が現れました。何やら怪訝そうなご遺族の方々は、不本意ながら、ちょうどその変態と対峙する形になったのでした。
道路を挟んで向かいは墓地となっており、「あ〜ぁ。厳粛な法事の場面に、とんでもなく場違いな変人に出会ってしまった、あの人たちは大変気の毒だなぁ」と、思わず同情の念を抱いたと言うことはなく、「いやぁ。このミスマッチが、とてもイカしたシチュエーションだ!」むしろウケていたのは、何を隠そうこのワタクシであります!
さてそのギタリストを目で追ってゆくと、その先には本格的な集音マイクが高く掲げられているではありませんか。
そうです。これは映画かドラマの撮影だったようで、公園の木陰をよく目を凝らして見れば、葉っぱの隙間から撮影クルーがせわしなくしているのが確認出来ました。
そういえば、「今日の公園は妙に人が多いな」と思っていたのですが、それは集まったギャラリーか、関係者の方々が待機していたところだったのでしょう。それか、次のカットのために揃えられたエキストラか。
当然、先ほどの遺族風の方々も“仕込み”。偶然ではなく、きちんと演出された所産であったわけです。
さてまあ、どんな作品が出来上がるのか。みたところ、機材はかなり本格的。スタッフも上首尾に召集されておるようでしたので、そんじょそこらの自主映画ってわけでもなさそう。
しかしもし映画だとすれば、どう見てもかなりB級なイメージが漂っていたので、いいとこ「Vシネマ」ところではないでしょうか。
そうですねぇ。差し詰めタイトルは、
<−東京都庁のお膝元、世直しギター怪人参上仕る!−その名も『地味ィーは卒業!オレ、派手ヘンドリックス蔵!!』>
こんな感じでしょうか、いや違うだろうですって?
まあ、それはともかく。
一応宣伝させてもらいますが、いえ、もちろん12/3に高円寺ROOTSで我々REEXのライヴがあるのはもちろんなのですが、明日12/2には、小岩エムセブンにてSETE STAR SEPTさんによる企画「地獄祭り」がございます。
当日出演するアーチストの中には、なんと我らが尊師「病気マン」が名を連ねております!遂に病気マンの小岩デビューが決まりました。この機会、皆様是非ともお見逃しのないようお願い申し上げたいところでして。
ええ、私はもちろん、このようなセンセーショナルな一大事に居合わせなくては気がすまないので、お店を早上がりして駆けつけたいと思います!(お店の方は、別の方に交代してもらって通常通り8時まで営業しておりますので、ご心配なく!)

@ちぇっそ@