病気マン−大久保HOTSHOT公演−


今夜は久々、病気マン単独公演に行って来ました!今日は「魔ゼルな規犬」企画。老若男女揃い踏みの、狂人大会でございます!
お!なんか今回は更新が早いなぁと思っているそこのアナタ!そりゃそうですよ、病気マン倶楽部会員NO,1214(イタイヨ)のワタクシが、満を辞してお送りするライヴレポなんですから!
「鉄は熱い内に打て!」と言うじゃないですか。それと同義語として、ブリタニカ百科事典に出典されている慣用句に、「“一物”は熱い内に打て!」、もしくは「“ビラビラ”が熱い内に打て!」とあるくらいですから!
お店を閉めてから、徒歩で10分ほどの位置にある、大久保HOTOSHOTへと赴きました。寒風吹きすさぶ寒空の中、会場へ到着するまでに“仕上げて”おきたかった私は、早速近所の酒屋で買った「五郎丸」と言うにごり酒をたしなみながら移動しました。
お陰さまで、ライヴハウスへ到着したときには既にぽってりとほろ酔い。早足で鼓動を早めたため、途中で急に酔っ払いモードへとシフトチェンジした瞬間を感じたほどです。
ホットショットへ到着すると、既に催しは中盤へと差し掛かっておりました。そのとき演奏していたのは「佐伯誠之助」と言う、一人弾き語りテクノのアーチスト。見た目はまごうことなき、どてっ腹の中年男性です。
ギターには弦の替わりになにやら怪しげなエフェクター類がセットされております(弦は張られてない)。つまみを「キュッキュッ!」ボタンを「ポチッ!」と押すと、アンプからは「チンコチンコチンコ!」「ウンコウンコウンコ!」と、“三文字熟語”の連呼が飛び出します。
その光景に、かつて私が小学生だったころ、私の友達が「MSX」にプログラムした自作曲、「ウンコの歌」を思い出したのは、何を隠そうこのワタクシであります!歌詞は「ウンコ」のみ。五線譜を上下自在に行き来し、「ウンコウンコウンコウンコ〜♪」と連発する、史上最強のローファイテクノソングでありました。
懐かしいなあ、なんて見ていたのですが、そこは大人!人生経験の長が功奏し、巧みなスクラッチで単調な「ウンコ」の三文字を演出して見せます。とても楽しい空間!しかし、物語はそれだけでは終らなかった!
途中、「お腹減ったなあ」とのたまう佐伯氏。するとステージ下から登場したメイド3人娘が、「これをどうぞ!」とかなんとか言いながら、なんと“股間に刺した”煮干しやらポッキーやらを突き出したのです!
「こ、これ。ホントに頂いていいんですか!?」とか言いながら、ちゃっかりマン汁でヌレヌレのポッキーを食べて、すっかり御満悦だった佐伯氏でした!
最後は強制的にアンコールが勃発し(!)、またしても「お腹が減った」とほざく氏の言動に促され、最後に登場したメイドさんの“股間から生えた”ロングソーセージに、がっつりとかぶりつく佐伯氏でありました!
いや、うらやましい!と言ったのは、松沢呉一氏の志を継ぐM男君だけだったでしょうが、エロとテクノの融合に、類稀なる才覚を見せた佐伯氏には感嘆致しました!そのセンス、只者ではないと、お見受けいたしました!
続いて登場致しましたるは、「セーラー服おじさん」なるキワモノ御大!見事に薄汚くハゲ上がった頭皮を隠しもせず、実に堂々たる“セーラー服っぷり!”
いい度胸してんなアンタ!と始まった、一人オリジナル妄想アニソンの数々に、我々は悶絶させられることとなるのです。
ステージをところ狭しと踊りまわり、なんかこう、レーザービームや光子爆弾の炸裂する効果音のパートでは、そのキメに合わせてバッチリと振りを合わせます。
更に言えば、意外と歌が上手いのが悔しい!(笑)流暢なMCも達者で、その完成された芸風で、意外や名人戦を見る面持ちでありました。
さて次の出演者に至るまでの転換の間、今回の企画を仕切る「魔ゼルな規犬」がマイクを取り、即席ラップが披露されました。
ドンキホーテで売ってそうな馬のお面をかぶり、紡ぎ出されるライムの奔放さに圧倒されます。
更にはM女が登場し、ストッキングは引き裂かれるわ、股間は“大開口”するわの大騒ぎ!ガムテープを巻いただけの女史も数人登場し、エロとアジテーションに満ちた阿鼻叫喚を生み出していたのでした!
それから現れたのは、たけしのなんでもピカソでお馴染み(!?)、ポリティカルエキセントリックラッパーの「スメリー」氏であります!
トレードマークのアフロヘアを揺らし、完全放送禁止の映像モンタージュを駆使して繰り広げられる、ペダンチックなダンスタイム!
最近、裁判などで魂抜かれてすっかり歌も歌えなくなったマイコージャクソンにアンチテーゼを与えるべく、とてもここでは書けないような禁止用語で盛り上げてくれましたとさ!
さて、再びここで転換のアトラクション。今度は「悪霊くん」と言う、ちょっと美形のスカム野郎が登場!
のっけから、一体何をやりたいのか、入り口の階段を洗濯機を担いで降りてくる。フロアにドンと置いたナショナル(かどうか知らんが)の洗濯機を破壊!後はもうなりふり構わず暴れまわる。
御存知の方がいらしたら、それは“ビジュアル系になったスペースグラインダー”氏を思い浮かべて頂ければ、みなさんの想像がつきますでしょうか。
御存知ない方のための注釈、スペースグラインダーとは、愛媛は松山の破壊王。四国のノイズ・スカム番町のことであります!(余計分からんスか!?)
その狂宴に色を添えるべく「BAKANS」氏も乱入、いや闖入か?飛び蹴りソバットを華麗に決めてくれました!
さあて、そしていよいよ登場!我らが尊師、病気マンその人であります!
今夜の尊師は全身“青ミドロ色”?腰に巻いたピンクのサポーターが、エロチックさとラブリーさを同時に醸し出すエクセレントでありました!
先ずはお馴染み、“鳴らないギター”「花と夢号」によって紡ぎ出されるアクースチックナンバー。
セミが死んで、夏が終れば秋が来る」
実にセンシチブな、季語に溢れた叙情的なフォークソング。そして歌詞は、更なる傷心を描き出して行くのです。
「イ〜タ〜イ〜♪イ〜タ〜イ〜♪心がイ〜タ〜イ〜♪ わ〜る〜い〜♪わ〜る〜い〜♪頭がわ〜る〜い〜♪ イ〜ナ〜イ〜♪イ〜ナ〜イ〜♪友達イ〜ナ〜イ〜♪」
続いて飛び出したのは、何やらあまり聞いたことのない曲でした。一人身の寂しさを語った、“イジケ”ソングだったのでしょう!
しかし我らが尊師はそんなことでは決してメゲない!いつでも前向きに人生を見つめているんだ!いつでも“オッパイ”を想像してオナってるんだ!名曲、「夢のようなもの」の旋律が響き渡るのです!
「オ〜ッパイ!オ〜ッパイ!オ〜ッパイ!」
もう、みんな知ってるよね!オーディエンスは大合唱、大合唱・・・(!)してるのは、ワタシだけ!?そ、そんなバナナぁ〜〜!?
今日はステージが低かったお陰でよく見えましたよ。MIDI再生された稀代のノンストップソングのランニングタイムは、「5分14秒」でした!「ゴ・イ・シ」“碁石”に合わせるなんて、アンタって粋だね、病気マン!(なんのこっちゃ!)
そして遂に到達!ラストソングは、大曲「ペイン」!世界なんて、燃えてしまえ!って歌だね!
「ヘイト恋人たち!」
リポビタンなボトルから燃料注入!世界を燃え尽してしまえ!火炎噴射が見事炸裂したけど、今回の会場は火災報知器が敏感だそうなので、消防への通報がちょっと心配だったね病気マン!
でも、ビクンビクンするのは、ストリップを見てる最中の祖チンだけで結構!気を取り直してフロアへ突撃だ!
「スルスルスル〜!」
今日も滑ったよ!「花と夢号」の裏についた、東急ハンズ製のキャスターがコロコロとお調子イイね!
あ、そういえば今思い出した!どっかでドライアイスも食べてたね!なんか「アイツ、(頭)大丈夫かよ!?」って、ある意味、今日一番お客さんが引いてたところだね、病気マン!
もちろんドライアイスくらいじゃ死なないね。僕なんかむしろ、前に鉄串を貫通させた頬から二酸化炭素が漏れ出す方を心配していたくらいだからさ!
それでは遂にクライマックス!今日も吐いたよ、吐かれたよ!妙に青臭い真っ赤なゲロが、青いバケツにいっぱいになったね!
さあ、蹴散らせ蹴散らせ!世の勝ち組セレブたちの常識を引っ掻き回してやるんだ!
「グルングルン!ブルンブルン!」
ジャンボ鶴田仕込みのジャイアントスイング旋回だ!
と言ったところで、本日の病気マン公演が無事終了した次第であります。
ま、サクっと御紹介しただけですので、少し私のレポートが物足りないと思う読者の方もいらっしゃるかと思いますが(?)、もっとこう、リアルに気持ち悪い話しが聞きたければ、いつでもカウンセリングに応じますのでヨロピク!
いやぁ、今日も良かったなあ。また来月、12月2日には、小岩エムセブンでライヴがあるので、出来ればそちらにも赴きたいワタクシです。
さあみんなで、レッツ病気!

@ちぇっそ@