札束慕情

500万くれ

今朝、銀行まで両替に行ったんですよ。そしていつもの如く両替申請書へ書き込もうと、申請用紙のある机へと向かいました。
するとそこには、どこかの工務店と思しき作業着をまとった男性が、携帯片手に何やら書類へ書き込んでおりました。そしてその手元には、なんと1万円札の札束が無造作に転がされているではありませんか!
「ウオッ!?」なんだ、この傍若無人ぶりは!どう考えても一介の労働者くんだりにしか見えないおっさんが、何ゆえこのような大金を手にしているのか!?
とても会社のお金を預かるような人物には見えない(失敬!)。毎晩「大五郎」なんかを飲んでそうなオヤジさんのこと、きっと馬券か何かが当たったのだろう。もっともそれは、場所が“新宿”だけに有りえそうな話(ここはまあ、ちょっとした競馬中継の街だからね)。
窓口に預けた後も、何やら嬉しさ隠せぬ様子で、“小声”で、受付のお姉ちゃんに耳打ちしてたくらいですから。きっとこんな言葉を交わしてたに違いない。
「いや実はね。先週の大井で当てちゃってね。使い道考えるまで、ちゃんと預かっててよ!良かったらお小遣いあげるから、お姉ちゃんも一緒に晩飯でも食おうや!いやいや、これは愉快なおじさんのユーモアだと思ってさ。本気にしちゃいけねぇよ!言葉の“あや”だよ。“ギャグ”だ、ギャ〜グ!フヘヘッ!」
とかなんとか。別におもしろくもなんともないんですが、明らかに浮き足立ってるおっさんを見てると、ついこちらまで楽しくなってしまうわけでした(もちろん真相は知らんのですがね)

@ちぇっそ@