うっかり店長


夏気分を盛り上げるために、ホワイトボードにこの夏開催されるフェイスティバルを書いていたら、「スラッシュ・ドミネーション」や「ラウドパーク」の間に挟まって、恐れ多くも「新潟デスキャンプ」までちゃっかりと表記しちゃいました!
な〜んてね。もちろん確信犯的にお知らせしております「新潟デスキャンプ」!ホントにもう、ただのお子チャマと化して、野外デスフェス開催を首を長くして待ちわびているワタクシであります!
<新潟デスキャンプHP>
http://www.hagamoto.com/niigatadeathcamp/
と言ったところで、本日のお店の様子はと言いますと、ちょっとした身内の溜まり場状態になっておりました。閉店間際、HELLFIRE〜ROSE ROSEのドラム氏がやって来たかと思えば、その直ぐ後にはKING GOBLINのドラム氏が登場。
「オイオイ、みんなで示し合わせたのかよ!?」
と、しばし店内は騒然とした様子に包まれ、各々お買い物に井戸端会議にと、賑々しくメタルな夏の夕べを満喫しておりました。
閉店後、私はチラシを配りに新宿URGAと初台WALLへと参上。URGAは非常に近いのですが、通い慣れているとは言え、実際お店から歩いてみたところ、初台WALLへの道のりのそれはそれは長いこと!
あまりに長いので、途中でラーメンでも食わねば倒れてしまいかねない!それほど生命の危機を感じ取ったワタクシでしたが、「ここで食っては眠たくなって、WALLまで辿り着かないのではないか?」と言う危惧の方が先行。あえて“途中飯”を食わずに、一気呵成に3千里もの長距離を乗り切ったわけであります!(しかし途中で道間違えた)
そして無事チラシも配り終え、また新宿駅までの巡礼を繰り返すのにとてもシラフでいられない私は、ライヴハウスの近所の酒屋で“つべたい麦酒”を買い、心地よい炭酸をグビグビやりながら、来た道を取って返したのでした。
そしたらば、何やら前方から見知った人影が近づいてくるではありませんか。それは誰かと訊ねたら?おやまあ。先ほどお店でご一緒した、ROSE ROSEドラム氏ではありませんか!
ここで会ったが百年目!なんと一晩の内に二度も。どこまでも付きまとう、アイゼンヒュッテンシュタットの山中に登場する“ドッペルゲンガー”みたいなヤツ!(ドイツの山で思いつくのがここしかなかった)などと思ったか思わないか、奇妙奇天烈な出会いにお互いしばし呆然。
「何してんの?」
と訊ねれば。
「これから出待ちするんですよ!“レッチリ”の!」
あのなあ。君らも相当好っきゃね。好きが嵩じて、レッチリのメンバーに直々に会いに行こうと言う彼のバイタリティに呆気にとられたワタクシでありました。しかしまあ、その若さ溢れるガッツを俺は応援するぜ!しかしながら、
「俺はもう疲れたから帰るわ」
私はそう言って、我々は改めて懐を分かつこととなった次第にござります。そしてその途中、彼らがたまたま立ち寄った酒屋で買ったと言う、「100円」ビールが気になり、早速そのお店を発見した私は、すきっ腹に既に一杯たしなんだほろ酔い気分も手伝って、気づいた頃には足が既に入店していたのでした。
「やまや」と言うその酒店。あるわ、あるわ。豊富なアイラモルトの品揃えから、韓国の米のお酒マッコリの“ペットボトル(!)まで”。更には本場ロシアから直輸入したと思しき、キリル文字の表記が生々しい、“ウォッカ”なんて代物が鎮座ましますではないですか!
酒飲みにとっては非常に悩ましく、心苦しいところではありましたが、ここは初めて入ったお店。今日のところは“お試し”ってことで、100円ビール2本とマッコリのペットボトルで勘弁してやったのでした(一体誰に手加減したのか?)。
すっかり遠回りしたワタクシ。そろそろ耐えられないくらいお腹も空いて来ました。しかし時間的に微妙なミッシングスポットにはまりこんだ私が行く先は、実はそれほど多くの選択肢が残されていないのでした。
さっき「ラーメン食いたい」と思ってしまったので、お腹はすっかり“ラーメン腹”。でもこの場所からだとお手軽なラーメン屋は遠いしなあ。仕方がないので、ここは宗旨変えしてパン屋のタイムサービスでも狙うか!と思ったのですが、ここでも“微妙に”まだタイムセールスが始まっていない!
既に手詰まり。四方を、“ハイ、終了―ゥ!”で取り囲まれた私は、まだかろうじて営業しているそば屋へと、最後の望みをかけたのでした。
券売機の前へ立ちすくみます。よかった、今日はまだラーメンが品切れてない!と言うわけで、例えそれが、そば屋の作る「麺がユルユルでどうしようもない“ダァ〜メン(ダメな麺類の総称@ちぇっそ寛永元禄目録草子房総本庁郷土資料集気付より)」だったとしても、「ラーメンを食っていることこそが私の生きる道!」となっている今の自分にとって、それは心の満足(無理やり納得)を充足させるに至る最良の手段であったわけなのです。
そんなわけで人を殺すこともなく無事帰宅。結局その後、タイムサービスパンを買った私は、自宅に帰り着いてからそれをパクついて、心もお腹も本当に満足させたとさ!メデタシ!

@ちぇっそ@