雨、ときどきメタル

Emerson Lake & Powell

Emerson Lake & Powell

いやはや、全くお騒がせしました(え、誰も騒いでない?こりゃまた失敬!)、私のパソコン死亡遊戯もひと段落致しまして、こうしてやっと復活の日の目を見た次第にございます!
結局何が原因だったかって、自作パソコンの宿命「自分で故障箇所を見つけなきゃ意味がない!」という大原則に従い、都内各所のパソコン仙人たちによる(って単に知人でさあね)助言によって浮かび上がったひとつの草案、「どうも電源ユニットの具合がよろしくないのではないか」と言う疑惑が確証へと変わり、仕事はもとより、今月から東京国立近代フィルムセンターにて開催されているロシア・ソビエト映画際に割かれる、正に分刻みのスケジュールの合間を縫って、やっとこさ秋葉へ赴きそこで目にした「萌え度」満点の電源ユニットを購入して帰ったところ、見事その読みが的中したと言うわけにございます。
ここまでの道のりが長かった!何せ原因を特定するまでの、手掛かり足掛かりが掴めない!部品ひとつ買うにしても、いちかばちかで買うにはちっとばかりリスクがつき過ぎる。お金の無駄。買った品の物の無用の長物っぷりったら、そりゃ目が当てられたもんじゃございません!ここは慎重に慎重を喫して、あれこれ吟味していた次第にございます。(単に余分な物買うお金がなかったなんて、まるっきし図星じゃないですか!)
と言うわけで無事に再開致しました、ワタクシめによる駄文なんぞをまた愉しんで頂ければと存じる所存にござります。(むしろ自分が一番楽しみにしてたりね!)
さて今日の出来事なんぞをひととおりご紹介。本日は皆さんご存知でしょうが、日本のメタルゴッド、伊藤正則氏が認定なさる世界で唯ひとつのヘヴィ・メタル・ワールドカップ。「ヘヴィメタル王座決定戦」の開催日でございました。
しかしながら、私はお店に出なければなりません。再三申しておるように、今年は日露国交回復50周年による、ロシア文化フェスティバルが大々的に開催されており、今月は中でも重要なロシア・ソビエト映画際が控えていたと言う按配。
そのため、“ロシア時間”でスケジュールが進行していた私は、もうこれ以上休んでいる場合ではなかったためであります。(単純に来月のお給金の問題)
ところが数ヶ月前、映画際のことを後で知ることになった私は、こともあろうに王座決定戦の応募葉書を投函してしまい、そして数週間前には既にその招待状が届いていたという具合。
こりゃまずい!ここは断腸の思いで、“今年はスルー”しても仕方がないと思ったのですが、実はイベントがヘヴィメタルだけに、「招待状を送ったのに来なかったヤツ!」と言うことで、“ブラックリスト”に載る可能性があったのです。そうなるとつまり、次回の王座決定戦で応募者多数の場合、“抽選で自動的に資格を剥奪”される恐れがあったのです。
これぞ正に「鉄の掟!」ただメタルを貫くにしても難儀があると言うわけです。
そんなわけでお店がオープンする前の、ほんの少しの間だけ参加。とりあえず“出席だけ”取っておこうという魂胆で、朝もハヨから五反田へと出かけたワタクシめであります。
会場には国内レコード会社がブースを展示しており、そこでくじ引きやらゲームをして、豪華賞品をゲットしよう!と言う趣向が凝らされています。そして中盤から伊藤氏登場。王座決定戦の核たる、“メタル・ウルトラ・クイズ大会”が始まるわけです。
しかし件の理由から、私はクイズまで参加する時間がない。手っ取り早くレコード会社のブースを回って、少しでも多くの商品を頂いて帰ろうと言う魂胆でした。だから開場する1時間半も前に到着するようにしたのです。
出だしで遅れを取ると、各ブースには長蛇の列が並ぶことになる。だからなるたけ早めの整理番号が欲しかったわけですな。
まあ、お陰さまで目的のレコード会社は全て回れたし、または神様のお情けか、くじ引きで見事当選しメタルTシャツを2枚もゲットすることに成功しました!いくら“メタルTシャツ屋”で働いているからって、タダでもらえるもんには何にも代えがたい喜びがあるじゃないですか!
更に、つい今年の2月のこと。THUNDERバスツアーでご一緒した、「THUNDER友の会」の面々とも再会。ほんの束の間でしたが、お互い「オマエもオレも、性懲りのない“メタル好き”だな!」を確認することが出来て一安心!
そして、まるで織姫と彦星のごとく年に一度しか会うことのない、以前私が勤めていた某CDショップの社員にして、生粋のジェフ・ベック・ヲタクであるIG氏とも無事再開を果たしました。
「入場した瞬間、招待状なくしてさ。再発行してもらったニョ」
ウッ!ふ、普通は再発行されないのに・・・。さすが日本一の“ベックの権威(コレ本当)”。まるで“オーラのかけら”さえ見当たらない、その素朴な風貌からはとても想像のつかないあつかましさが、氏の中には潜んでいるのでした。(しかもホントに「ニョ」とか言う。「よろしく」は「よろピく」だ)
「俺、もう帰んなきゃいけないんスよ」
「にゃにヲ?!」(これもホント)
そう言うが早いか、これまた未練もへったくれもなく、
「それじゃ、また来年!」
とあっさりあしらう辺りは、凡人には及びもつかない大人物の風格が漂うのでした。
時間通りにお店をオープンさせた私。今日は雨も酷いし、王座決定戦に都内のメタル人口が集中している最中、正直言ってお店の集客など期待していませんでした。ところが意外や意外。そんな私の予想に反して大勢のお客さんがやって来てくれて、何気に賑やかな一日となりました。
しかも夕方ごろには、それこそ王座決定戦帰りの方もお見えになられ(入場時に肩掛け袋を渡されるので、それ見りゃ一発で分る)、思わず二人して話し込んでしまいました。
いやぁ、いいですね。湿度と降水確率も高いが、“メタル度数”も満点な一日。薄暗い曇り空に反して、気分は晴れ晴れとしたものでしたよ!
注)何故エマーソン・レイク&パウェルなのかは真のメタラーなら周知の事実

@ちぇっそ@