猫クン、こんばんわ!

意外と店の近く

店を閉めてから外へ出たところ、ちょうど道路の向かい側で、黒ブチの猫が寝そべっているじゃありませんか。ちょっとした段差を背もたれにして、半目になりながら地面にぺタリとしている。
こんな物騒な西新宿の路地裏で、よくもまあここまでくつろいでいるもんだ、と思いながら、携帯片手に近づいてみることしたアタクシでやんす。
「こんな暗闇で日向ぼっこですかい?ダンナ」
とかなんとか言いながら、「パシャリ」とやってみるんですが、いっかな動こうとしない。こりゃまあ、随分と油断しまくってるご仁だこと!
「風流ですな。これが“粋”ってもんですかい?」
よく見りゃふてぶてしく寝てやがるでさぁ。おおっと、いま感づきやがった。
てっきり逃げ去るもんだと思ったら、立ち止まって「ニャア」と鳴き、まだ“昼寝”の余韻を楽しもうと、アタシに「撫でて撫でて!」とおねだりしてるようじゃありませんか!
しょうがねぇなあ。それじゃあ、ちょいといっときだけ、付き合ってやろうじゃないの。
「あんた。飼い猫様かい?」
答えるわきゃねぇわな。
「はいはい。どこが痒いんで、ダンナ?」
はあ、アゴの舌辺りっすかい。おおっと、噛むんじゃないよ!ちっとやさしくしてやれば、頭に乗ってじゃれてきやがって。もう少しで爪に引っ掛かれるところでしたさ。
まあ、なんとも可愛いご仁でしたな。たまにはこんな、動物愛護も乙なもんで。
写真も撮ったんですが、ちぃと暗すぎて上手く写らなかったんで、わびしげな街灯の画でもひとつ。

@ちぇっそ@