ちぇっそもっさの長い一日 −その弐−

これがROUGH JUSTICE!

さてなんとか起きることが出来たワタクシ。しかし予定していた時間より大分遅い、午前9時に起床となりました。お店へ着いたのが10時半。なんとか開店までに間に合えば良いのだが、と思いながら、新入荷の商品を店頭へ並べるため、急いで作業を進めていたのでした。
開店前にはおいとましようと思ったのですが、結局なんだかんだで2時過ぎまで普通に仕事をしてしまいました。やっぱりね、お店が気になりますから。これも店長の務めってヤツですよ!
もっともこの後、コマ劇場近くの映画館で上映される映画を見に行く予定だったり、更にその後、池袋のライヴハウスで行われる、お友達のROUGH JUSTICEのライヴにお邪魔すると言う計画もあったのですけど。
そんな“ついで”に店へ寄って行こう!と思っていたのが、期せずしてちょっとした出勤となってしまったのは痛し痒しってところで(笑)お店の方はお手伝いさんに任せて、私は早速街へ繰り出すことにします。
さてさて、その退店後のお話。もちろん、私が観に行く映画と言ったらそりゃアナタ!「ロシア映画」に決まっているじゃありませんか!え?こないだ「ナイトウォッチ」を見たばかりだと言うのに、一体他に何のロシア映画を上映しているんだ、ですって?
コラコラ。もうひとつ話題となっている、この作品を忘れてもらっちゃあ困ります。それは「大統領のカウントダウン」ですよ!ま、感想は後日上げるとして、今日のところはそんな作品を観に行った事だけお知らせして・・・。
で!前述の知り合いのライヴと言うのが、池袋のライヴガレージADM(アダム)で行われる予定のもの。せっかくだからと、お店へ折込チラシでも持っていこうかと思い、カバンにひとつまみの束を携え池袋へ向かいました。
映画の開始時刻が16時10分。開場までに空いた1時間ほどを利用して、わざわざリハーサル途中のライヴハウスへと赴いたわけです。受付にチラシを頼み、会場の中に居たROUGH JUSTICEのメンバーにあいさつをし、映画を鑑賞するため新宿へとって返すワタクシ。
なんかめんどくさかったのですが、これも「営業」の一環ですから!もっとも体力的な限界を省みて、終演後に入り口でお客さんへチラシを配ろう気力など、とても残っていないと判断したからでもあるのですが。そんな状態ですから、ライヴ前に織り込んでもらった方が無難と言うわけ。
そして新宿で「大統領のカウントダウン」を見終え、再び池袋アダム前へ辿り着いたのは午後18時40分。ROUGH JUSTICEの演奏予定時間ちょうどぴったりに入場出来ました。
さて演奏の方ですが、近頃メンバー間で「長年やってきた曲をもっときちんとやろう!」との打ち合わせがあったらしく(笑)、確かに普段よりもメリハリのある演奏をしていたように思いました。
私も長い間バンドをやっているので実感のある言葉なのですが、やはり定番曲ってものは、やっている内に段々と惰性に流されてしまう傾向にあります。こそをもう一度練り直す事は、楽曲に更なる魅力を与え、演奏する事の楽しさを蘇えらせます。そしてひいてはバンドのモチベーションを上げるきっかけにもなるのです。
これって結構大事なことです。しかしながら、今日のバンドはちょっと気負いすぎて、アンサンブルがギクシャクとする場面があった模様(笑)ライヴ後、リーダーのO-E氏は随分落ち込んでいたようですが、試みは充分感じられたし、全体としてはまとまっていたので、そんなに悪くなかったですよ(笑)と言っておきましょうか。
次に出たのは、CANDY↑DROPSと言うヘヴィ&オルタナティヴなバンド。トリオ編成で(ってか今夜のイベント自体、トリオ祭りなのですが!)、全員がホワイトカラー、いわゆる会社員の格好をして登場しました。ベースは女性なのですが、Gt・Vo氏とドラム氏は、髪を七三にポマードでがっつりと固め、見事な“事務員”と化してました。
サウンドガーデンのクリスコーネルを思わせる、ソウルフルな男性ボーカルの合間に入る、女声によるデス声がとてもおもしろいコントラストを見せていました。ラス曲を演奏し終え、ライヴを締めくくるために最後「ジャジャ〜ン!」とか盛り上げている最中に、スーツ姿の女の子はベースを置いて引っ込んでしまいました。「おお、なるほど!OLは残業しないってことか!」と、私は妙に納得したのでした。
そして続いては、ミヤマGtとか言うパンクバンドでした。全員とっつぁん風、今風に言えば“チョイ悪オヤジ”ってところでしょうか。見た目かなりやさぐれた感じのメンバーが、それはそれは強烈なパフォーマンスを繰り広げてくれたのでした。
とにかく勢いがあってカッコよかった!冒頭クラッカーをばらまき、皆で「パン!」しかもメンバー自身が持っていたのは特大クラッカー(笑)そんなの危ねぇよ!と思ってしまいますが、そこはなんたってパンクスですから!
決して流行を追ったような安易さはなく、パンクを精神のレベルからきちんと理解しているようで、その楽曲はいぶし銀の雰囲気すら漂っておりました。ベースの人の弾き方がまずカッコいいですから。ドラムの人は、私の昔のドラム仲間に似ていたので、ずっと見てると本当に昔を思い出して、思い出し笑いが漏れるばかりでしたが(笑)
基本はトリオですが、4人目のメンバーがおり、その彼はボンベを持って、曲のキメの部分で「プシュ〜!プシュ〜!」と、酸素?二酸化炭素?を会場へ吹き付けていました。熱くて蒸し始めたライブハウスを、程よく冷やしてくれて気持ちよかったです。「いぬん堂」から音源が出てるんですって!さもありなん、って感じでした。
と言ったところで、ここらでもう体力の限界!名残惜しいながら、ROUGH JUSTICEのメンバーに別れを告げて帰宅することにします。いやぁ、ホントに長かった。これでやっと帰って寝れる!
実際、駅へ辿り着いた時には足元がおぼつかず、あれ以上がんばっていたら途中でぶっ倒れていたかも知れないほど、私の体は疲労を訴えていたのでした。当然、車中も爆睡ですよ。

@ちぇっそ@