人種の坩堝

今日は一日ダルかったですねぇ。ライヴの疲れが2日遅れで来たらしく、朝から気合を入れようと、最近のヘヴィローテーションである例のウクライナ・ペイガン・ブラック・メタルのДуб Бук(ドゥブブクです念のため)をかけようと思ったのですが、さすがに体が受け付けず、音楽そのものが気だるい雰囲気をかもし出す、ストーナーのコンピレーションを流していました。
やはりこのようなときにストーナーはハマりますね(笑)KYUSSとかSLO-BURNとか最高ですよ。ってか、どっちもジョン・ガルシアか!
それはともかく、なんとか体力回復に努めようと思い、朝は西新宿のチキン亭にて、味噌カツ豚汁定食のご飯大盛りを食しました。こちらって恐らくチェーン店ですよね?しかしそれにしては、揚げたてチキン・カツのなんとやわらかいこと!簡単に箸でちぎれて、ちょっと感動。
値段も安いしメニューも豊富です。しばらくご厄介になりそうなお店であります。ああ、それとロンパリ気味の店員のおじさんがいい味を出しており、ちょっと応援したくなる雰囲気がありました(笑)
帰りは都営地下鉄に通じるショッピングモール内にある、マーブルカレーへとお邪魔しました。凄くデカい皿に盛られて出てきた特製マーブルカレー。これで普通盛りなんですよね!?洋食屋風のまったりカレーで、なんだか懐かしい感じのする味でした。
そしてここでも、名物店員さんがカウンターを切り盛りしていました。粋なクラブのマスター風。団塊の世代で、昔はブイブイ言わせてた!なんて過去を持つような、そんな昔の伊達男と言った感じの人物。
マイルドで滑舌の良いオーダーの読み上げ。狭いカウンター内を、若い頃と変わらぬスマートさで行き来する身のこなし。見ていないようで見ている、さり気ないお客様への気配り。正に“昭和ダンディ”を絵に描いたようなお人でありました!
それで、私の隣の隣くらいに座っていた初老の男性が、また独特な方で(笑)マスターが(っていつの間にかホントにマスターになっちゃったよ!)お水を注いであげると、「お!どうもありがとう!」と、元気よくお礼を言う。マスターは、またさり気なくお返しの言葉を掛けます。
しばらくして、新たに入店してきたお客さんが、そのじいさんの隣に座りました。すると何を思ったか、全くの初対面のサラリーマンへ向かって、「いやぁ、ここのコロッケは美味いんだよ!」といきなり話しかけたではありませんか!
「ああ、そうなんですか」と応えた男性に対し、更に「ここはもう、2,3年前からあるかなあ」などと話しかけたのですが、こちらのサラリーマンの方が昔なじみらしく、「いえ、もっと前からありますよ」と言うではありませんか。
「ああ、そうだったかなぁ!」と、しかし全く気にするでもなく、食べおわったその老人は、「それじゃ、ごゆっくり!」とサラリーマンの肩を「ポン!」と叩いて去って行きました。サラリーマンの方も全く気分を害した様子はなく、昔気質のじいさんを相手に、微笑ましい一場面がそこにあったというわけです。
さすが新宿は“濃い”ですね!正にいろんな種類の人間が跋扈する、東京副都心でで日々繰り返される“民族大移動!”と言った向きですね。って、なんか往年の古館一郎みたいな締めくくりになりました。

@ちぇっそ@