あと一日

蒼いビル

さて、残すところあと一日でこの会社ともおさらば。なんだかんだで足掛け6年?長いようで短かった、腐れ縁とも言える中小企業の社屋も、これにて見納めとなるのでしょうか。
そう考えると、感慨もひとしお?いえいえどちらかと言えば、これより待ち受ける新しい世界への期待と意気込みでいっぱい。去りゆく過去を振り返っている余裕すらないと言うのが、ただ今の私の心境でしょうか。意外とオセンチな私も、今は感傷に浸る気分にはなりません。だって、今の歩みを止めたくないのですから!
しかしまあ、ふと思うところもあり。「会社を辞める、卒業する」このようなことに心動かされるのは、言わば自分の“死の瞬間”を想像するのに似ていないでしょうか。
「自分がこの世から去ったら、果たして一体どれだけの人が、私の不在を悲しんでくれるのだろうか」
そんな、決して自ら確認出来ないことを、生きながらにして擬似体験できる瞬間とも言えるのでは?もっとも、自分が去った後の会社の様子を確認することは、自分が死んだ後の世を見ることが出来ないのと同じではありますが!
何かこう、自分自身のアイデンティティを確認するために、人は生活に変化を求めるものかとも思ってしまいます。過去にすがって生きるために、あえて“過去と言う既成事実”を作り出す。「昔は良かった!」なんて言いながらも、やはり過去の記憶は薄れて行くもので、結局人は“今を生きるしかない”と言う結論に達するのかも知れません。
さてさて、こんな幼稚な思考遊戯は止めてとっとと寝ましょうか。明日は、きっと長い!

@ちぇっそ@