KOIWA GRIND NIGHT

前向いてよ〜、ジリオン

本来なら残業を免れない状況の中、電話の掛かってきたシステム担当のおばちゃんから、「“午後からは”出勤します!」と伝言があったにも関わらず、結局終日会社へやって来なかったためにお開きとなってしまった業務。そのお陰で7時開演と遅めのエムセブン、CBT(もちコックアンド〜のことね)ジャパンツアーにギリギリ間に合うことが出来たワタクシです!これも“リップオフおばちゃん”の功績!(あ、功罪か)
会場に着くと、既に最初のバンド、SETE STAR SEPTの演奏が始まっていました。“ゴスロリ萌え”の男子がギターをカッティングするピュアノイズグラインド!実はこの日、このバンドが一番見たかったのです。今夜も期待に違わぬ激烈っぷり!激しいドラム氏のスティックワーク。途中でスティックが折れ、その手からすっぽ抜けてしまいましたが、メンバー間の連携プレーで、ヴォーカル氏が拾って手渡しました。でも折れてるのを渡されてもね(笑)もちろんそんなことなど気にせず、最後まで叩き切るドラム氏。最後ヴォーカル氏が、インキャパシタンズ並みのステージタイヴを敢行!それに続くように、ドラム氏がドラムへヘッドバッド!更に今度は、ゴスロリ萌えの男子がギター破壊!そして“前転!”起き上がった彼は、折れたネックを掲げてニッコリ!か、カワイイ!(私の進むべき道が誤っているとかは言わないこと)
2番手はZILLION!いやさすが、怒涛でしたね!トリッキーなリズムワーク、決して正面を向いてくれないゲボゲボヴォーカル氏(笑)ZILLION節満載でお届けするゴアグラインド!彼らの熱演に、フロアで見ていたCBTのメンバーもご満悦。それを察した他のお客さんから、「CBTのカヴァーやれ!」と囃し立てられ、「いやぁ、こないだ練習したんですけど、間に合いませんでした」と返すヴォーカル氏。「代わりに、GUT演ります」って、それって一体何の代わりだよ!(笑)と、かなりウケてしまいました。そして演奏が終了したのですが、相当彼らのことが気に入ったらしいCBTから、なんとアンコールを求める声が!それじゃ演らないわけにゃいかないじゃないですか。と言う訳で、恐らくバンド史上初めて(!?)のアンコールを含んで、彼らのライヴが終了しました!
3番手はSURGE LINE!hisao氏のブラストが相変わらず素晴らしい。手数が増えても決して音量を失わない。「見ているだけで楽しくなってくる!」と言ったのは、何を隠そうブッチャーA氏であります。中空を見つめ、思いつめたようにマイクを握りしめるヴォーカル氏の姿が、一瞬何故か、ブルータルトゥルースのケヴィン・シャープのように見えました、“何故か”ね(笑)決して派手さはないバンドかも知れませんが、やはりグラインドの良心として、シーンになくてはならないバンドと言えるでしょう!
そして4番手には稀代のおバカグラインド、DEATH COUNTが登場です!今日はWATTSじゃないし、ヴォーカルの彼は、果たして“天井からぶら下がる”ことが出来るのか!?と言う聴衆の危惧を嘲笑うかのように、ステージ上方の“梁”にしがみついて(笑)、みんなの期待に応えてくれました!目の付け所が違う、ってヤツですかねぇ。後はもうお決まりの、衆目入り混じってのハチャメチャとなるわけですが(笑)正に「視聴者参加型」の楽しいグラインドでした!
そしてトリのひとつ前、EVOLのステージ!この日、金沢から飛行機でやって来た彼らは、都内在住者と同じように“仕事帰り”なのでした!(ってか“出張”の方が近いんじゃねぇ?)懐メログラインドは今日も健在!ツボを心得た展開、小手先でごまかすことのない男気!SETE STAR SEPTが「萌え〜」なら、EVOLは「燃えェ〜!」です。燃えます燃えます!さすがいぶし銀、枯山水に置きタバコの火が良く付きます(ってそんなこと言っちゃいけない!)いやぁ、カッコよかった。マジで!それで、石川県出身の彼らは明日の仕事に備え、これからまた飛行機に乗りこむそうです。お疲れ、お父さん!
さてさて、先日は思い掛けず盛り上がれなかったCBT。今夜は一体どんなショーを見せてくれるのでしょうか。彼らには悪いですが、始まる前の時点で期待することはありませんでした。ところが!フタをあけてみればなんと言うことでしょう。この間意気消沈したことが嘘のように、フロアでは終始モッシュピットが“回転御礼”しているという状況!ブラッドバス氏をして、「みんなおかしいよ。こんなの、“月曜日のノリ”じゃねーよ!」と言わしめるお祭り騒ぎ。大盛況、大盛況じゃないッスか!かく言う私も、自から率先して集団の中へと飛び込んで行きました!
もちろん高円寺で見たときと同様、筋肉質なモリモリブルデススタイルには変化なし。しかし、あの日よりか幾分テンポが軽快に聞こえ、小気味良いグルーヴに、弾むからだが自然と反応してしまいました。これだよ、コレ!私がCBTに求めていたノリは、正にこんな感じですよ!まあ、確かに初期とは大分違うんでしょうが、「スッタ!スッタ!スッパ!スッパ!(正にモルキドとか言うバンドなのだが)」、の独特なリズムの片鱗くらいは味わうことが出来たでしょうか。今夜のこの“妙な”楽しさを一言で表すと言ったら、ちょっと形容が思いつかないくらいですね(笑)本当に楽しかったです。「今のCBTも、充分イケるよ!」思わず叫びたくなりましたよ(爆!)
そして月曜にも関わらず、2時過ぎまで打上げに参加。こちらもおもしろかったですね。もっとも、いったい何を話していたかは覚えてないんですけど(笑)ブラッドバス氏と共にタクシーで帰宅。午前3時に到着となりました。
まだまだデジカメの修行中の私は、今回のライヴでたくさん写真を撮らせて頂きました。ライヴの撮影って難しいですね。暗いから上手く露出補正とか出来ない。ってか、デジカメって動く被写体が異常に苦手みたいですね。私のは手ぶれ補正もないから余計そうなんですかね。こうなると、一眼欲しくなりますね。もちろんそんなお金はどこからも出てこないですけど。

@ちぇっそ@