花嫁衣裳はアロハシャツ?

上級士官殿!新兵入隊致しました!

はてさて、私の可愛い助手は、今日からハワイへ行ってしまってしばらくお休みです。何でも、彼女のお兄さんがハワイの教会で挙式を上げるとかで(別に外国に住んでるわけではないそう)、親族総出での海外出張となったそうです。
いやはや、羨ましいですなぁ。いわゆる身内だけの「地味婚」と言うわけ。二人の門出を祝った後は、そのまま南国リゾートでバカンスですよ。都会の殺伐とした雰囲気から逃れて、のんびりサモアの国でスローライフと洒落こむわけですね。
満点の星空がさぞロマンチックなことでしょう。もっとも私にしてみれば、このクソ寒い関東近県から抜け出して、温暖な南の島で養生したいなぁ!などと、ジジィ臭いため息が出るばかりでございますが!腰痛持ちも、体が軽くなるってもんです。
それにしても、結婚とは全く縁のないワタクシ。ところがここへ来て、この助手の彼女のことが、「やっぱちょっと可愛いなかもなぁ」などと思い始めて来ました。いや実際、世間的に見ても充分可愛らしい子なのですが、やはり仕事で長い時間接しているとね、段々と情が移ってしまうと言うものです。
そう言えば、昨日の目覚ましテレビ占いでは、「新しい恋が芽生えるかも!」と言う、お告げのあったことが思い出されました。ところが、そんな私の気持ちを嘲笑うかのように、いとも容易く2人の中を切り裂く悪戯な神様が憎い!およそ一週間の生き別れ。一日千秋の思いで彼女の帰りを待ちわびる、ちぇっそもっさなさびしん坊です。
なぁ〜んてね!しかしながら、どうせ適わぬ儚き夢。私などが人を好きになどなってはいけないのです。生涯いちハードボイルドを貫く私は(この前も同じこと言ったか?)、そんな色恋沙汰にうつつを抜かしている場合ではないのですから。
「ハードボイルドたる者、例え想いを寄せる女があろうと決して惚れるものではない。己の生き様ひとつで惚れさせろ!世界中の女のための男となれ!」
と言う格言があるくらいですから!(いま作った)
と言ったところで、こんな寸劇をひとつ。
「これ!ゴーゴリ・ゴルゴロフ・ゴリゴサーツィンや!私の下に参れ!」
「はっ!なんでございましょう、公爵夫人ワルワーラ・アレクサンドロヴナ・・・」
「よせ、そんな格式ばった呼び名は!今度からは、ワーリカで良い」
「御意に・・・」
「ところでおまえは、私の一身上の保護者であるな。つまりは、我が配下に属す用心棒。私はおまえの主人たるものである」
「ごもっともで・・・」
「さすればお主。主人の命令に従うのが、従順な家来たる証とは思わぬか」
「仰るとおりにございます」
「そこでじゃ、時におまえの好みは、“鞭”であるか、それとも“ロウソク”であるのか」
「は・・・?」
「えぇい!じれったいのぅ!鞭で打つのが好きか、ロウソクを垂らして陵辱するのと、一体どちらが好きかと聞いておるんじゃ!
ああぁ!お前のその、太い二の腕から繰り出される長鞭に鞭打たれてみたい!灼熱のロウの雫は、お前の内に秘めたる情欲!
さあ、お前を束縛する悪魔はここにおるぞ!その憤懣を、その憤激を!憎しみを込めて、この私めがけ、ほとばしらせてみてはどうじゃ!さあ、いかに!いかに!!!」
フランス書院辺りが拾ってくれないかな。

@ちぇっそ@