忘年会兼歓送迎会兼裏送別会

今日は私の部署の忘年会が開催されたのです！なかなか横のつながりのない我が社、本当に、年に何度もないであろう交流の場であります。これと相俟って、退職する上司と、つい先月辺りから配属になった社員の歓送迎会も含む宴。2連チャンとなった、サラリーマン飲み会の始まりであります！
さてさて、普段の様子から何やらただならぬ忘年会となることが予想されていましたが、そんな醜態にきっと嫌気が差しているのでしょう、部署のアイドル、憧れのミキティは欠席です。少し残念ではありますが、この程度は想定内。むしろ、オヤジ臭が色濃くなったテーブルの一角で繰り広げる、下品で甲斐性のない無駄話に花を咲かせるのも一興かと。
宴会開始となる午後7時半に現地集合してみると、そこには幹事と、私の手下である派遣のデッカイ姉さんしか着いておりません。先ず悩むところは、座る位置であります。とりあえず、今回の主役となる退社する上司と新人さんのために、上座は空けとかないと。などと思い、“デッカイ姉さんとは逆サイド”の端っ子に陣取った私でした。
このオバハンと隣合わせになるのだけは避けたい。これは時間通りに集まった人間の特権ですわな。酔われたら、何されるか分かったもんじゃありません。だって、仕事中に私の方がセクハラを受けるくらいですから！（ホントだかんね）
大分遅れてゾロゾロと入場して来ます。と思ったら、なんと退社する上司は私の隣に来て、「やっぱ端の方が落ちつくなあ！」などとのたまい、座席の一番隅に座ってしまいました。他の社員も全く気にせず。「ああ、なんだ。ここはそう言うのは全く頓着しない職場なのね」段々と社内の構図が見えて来ました。
もくろみ通り、宴では平に上司入り乱れて個人の趣向が披露されます。「おにゃん子好き」から「スケバン刑事」のBOXセットの話。はたまた「メイドカフェ」から、「熟女パブ」に至るまで、古今今昔に由来する「萌え〜」の数々に花が咲きました。
結構皆さん、好事家なのね。ま、そりゃそうでしょう。鬱積した職場のストレスを解消するため、影でいそいそと自分流のフェチシズムに没頭する時が欲しいものですから！
さて今回退職する上司。私も随分と世話になったお人なので、この送別会に合わせて、少しばかりの感謝の印を示しておこうと考えておりました。もっとも、あまり仰々しくなるのも如何なものかと思ったので、ここはひとつ簡単に、片手に収まるくらいの“ポケットお土産”でも持たせて、最後の挨拶に代えさせて頂きましょうか。
用意したのは、私が普段吸っているキューバタバコであるコイーバ１箱と、キンテロと言う老舗葉巻ブランドのコロナサイズのもの。タバコはともかく、葉巻など果たしてどんなものかな。少しばかり不安ではありました。
「それじゃあ、俺からの餞別です！」
なんて言いながら手渡すと、
「おお、ありがとう！大事に吸うよ」
と、思いのほか喜んでくれた様子。こんな風にしてプレゼントを渡したのは私だけでしたが、恐らく、まさか私がそんな粋なはからい（自分で言うなですって？）を見せる人間とは思ってもみなかったのでしょう。意外な人物からの意外な贈り物に、たいそう驚いていたのかも知れませんね！
でもまあ、こうして感謝の思いを表せて良かったと。宴はしかし、そのような送別の悲しみに打ちひしがれる湿っぽい雰囲気もなく、至って陽気なものであったことを記しておきましょう。
既に別会社に就職が決まっていると言うこちらの上司。昔の彼の上司から、別会社へと引き抜かれたのです。そんな風にして、同系列の会社を何社か渡り歩いたと彼は、いわゆる普通の就職活動などしたことがないそうです。それでも仕事にありつけるのは、一重に彼の人柄と貢献度の高さがあるからですけどね！またどこかで会う機会があるような気もするんですが（笑）、新たな職場でも頑張ってもらいたいものです。
そして忘れてはならないもうひとつの“裏送別会”。当人以外は皆知っていると言う、今月いっぱいを最後に更迭が下されている、例の私配下に属す“デッカイ姉さん”のこと。
知ってか知らずか、社員の皆さんにビールなどを注ぎ回っています。（いや、実際のところデカ過ぎて動き回れていない）彼女と逆サイドのこちらでは、そんな彼女を悼んで数々の陰口･･･、いや、思い出の数々が偲ばれていたのでありました！
接触時間の一番長い私など、何だかんだで、かなり“ぶっちゃけて”しまいましたよ！悲しいのは私の方なんです。涙ながらに（ウソ）、「部長！実はボク、彼女からセクハラされて･･･」とかなんとか。
ホントにひとでなしっすね！

＠ちぇっそ＠