「女子寄宿舎祭」〜in〜池袋手刀

皆さん、おまた!我々REEXAMINEはこの日曜日にライヴを演って来ました!場所は池袋手刀、ゾンロリ団長企画「女子寄宿舎祭」にござい!オープニングアクトにミニゾンビロリータ。すわなち、“ミニゾリ(モニモニ?)”を迎えて・・・。ん?なんかちょっと称し方が間違ってますねぇ・・・。
おっと失敬!正しくは“リトルゾンロリ”、題して「リトゾン」でした!その他も実に多種多様な、ノンジャンルミックス祭りと化した今宵のハロウィン企画。それはそれは個性に満ちた、素晴らしき音世界を堪能した一夜でありました!では早速、情熱やら色気やら、果ては“男汁”まで狂喜乱舞した、ライヴの模様をお伝えしましょう!
先ずは冒頭でご紹介した、「リトルゾンロリ」が登場します。いやあ、さすが。ド頭から凄まじいテンションです。若いって素晴らしい!デス&スラッシングでありながら、ロリロリポップなキュートな可愛さが同居しております。黒のキャミソールなんて良いですね!ああ!裾が切りっ離しのセーラー服の下からは、目にも眩しい純白の“三角巾”が覗いて見えます。「キャッ、ハズカシー!」カラフルなハイソックスはヲタクの夢。スカートととの間に出来上がる“絶対領域”を、消滅寸前ギリギリのラインで再現しています!この隙間は「狭ければ狭いほどイイ。でも、決して消失してはならぬサンクチュアリ」なのであります!こうして萌え萌えの女の子らによって華々しく宣言され、ここに「女子寄宿舎祭」の開催を迎えます!
続いては、なんと本日が初ライヴだと言う、「ぶっちゃ〜EQ」が登場します!その風貌は、なんともトライバルでありながら、ある種の密教的けばけばしさを漂わすもの。言ってみれば、何億パーセクも離れた異星からやって来た、異郷の土着民の如き異様さがあったでしょうか。そんな異文化の使節団は、ファーストコンタクトのよすがとして、地球に伝来する“ロック”によって独自の国交交渉を試みるつもりでしょうか。地を這うようなうねりに満ちた楽曲は、正しく“触手系”好きな人種にはもってこいのグロテスクさに支配されていました!(ああ、また例えが秋葉系だった)重さに頼るたけでなく、自在に展開するリズムワーク。各人が実にそのキャリアに根ざした、ズシンと腹に響く存在感を示しておりました!(って、さっき異星からの使節団だって言わなかったか、オノレ?)なんと言っても、ダブルベースの絡みが気持ち良かった!世の娘たちが、ライヴでの低音に魅了されベーシストのファンになる気持ちが良く分かりました。私のチャックにもビリビリと響き、それこそアソコが“チャックビリ男”に・・・・・・。(例えが下品でごめんチャイ!)
続きまして我らがREEXAMINEです!はてさて、今宵のREEX下町百鬼夜行集団、皆様愉しんでいただけましたでしょうか?私は個人的に一番楽しみました!なんたって、あんな風にして「馬の眼の前に人参」ぶら下げた状態で、この遊び人の“金さん(股間が遊び人)”が黙っていられるわけがありません!本当は、ダブルヴォーカルとなった新体制のために、正にフリータイムを謳歌する“手ぶらな”フロント2人のために用意したはずのオモチャで、何を隠そうこの私が一番遊んでしまったのですから!私のはっちゃけ振りに、せっかく黒のワンピースでドレスアップしてきたロビン姉さんの目が、どこか余所余所しく泳いでいたのが印象的でした。すいません、少しやり過ぎましたでしょうか。それもこれも、日々繰り替えさえる非人道的な職場での人間関係がいけないのです。もはや私が鬱憤を晴らす場はステージ意外にありません!そんなわけで、久しぶりに幼少期のハングリー精神が発露してしまった私は、終演後にとても美味しいお酒を飲むことができましたとさ!(オモチャは“ゴア”なオモチャとだけ言っておきましょう)
続くバンドさん、こんな場違いなド阿呆の次に出演していただいて大変申し訳ない。どうやら団長さんのお気に入りだと言う、「re-in.Carnation」の登場であります!サンプリング〜プログラムを含む4人組。ヴォーカルには、清楚でありながらその情念をぶちまけるかの歌唱が感動的な、可憐な淑女がまるで舞うように歌っています。ライヴは、ブレイクビーツのリズムが小気味良いナンバーからスタート。しかしあくまで優雅さと気品を失わず、森の妖精さながら、更に言えばコーカサスの民間伝承に登場する「白樺の女王」のような佇まいで(すいません。その伝説、いま創りました。だからいつも“リップオフ野郎”だって言われるんすね!)白いワンピースの裾をひらめかしながら歌うお姫様に目を奪われます。アクースティックなナンバーでは、どこか、宮崎アニメのエンディングにも似たノスタルジアを感じることが出来きたでしょうか。お恥ずかしながら、倭人の感性に共鳴する郷愁の美旋律に、思わずほろっと涙を流すワタクシちぇっそもっさでありました!(でも自分の名前出すと形無しですな、度重なり失敬!)ラストはサンプリング担当氏がキーボードを叩き壊して終了!もったいねー!
さあそして、リハの時点から既に私の注目の的でありました「Praha Depert」の登場と相成ります!正直、衝撃的でした。私がリハーサルへ訪れたその時に演奏していた彼ら。ちょっと言葉に窮すほどの、それは信じられぬミラクルがそこには展開されていたのです。これは本番では一体どうなってしまうのか。私は、期待よりもむしろ不安の方が勝っていました。私自身が喰われる?いやいや、そんな些細な事は当たり前として、在り来たりの常識すらをぶっ飛ばす、「これぞ音楽の“IT”革命やぁ〜!(オノレは「ごきげんよう」とかに出てる芸人か)」と叫んでしまいそうな、ウルトラC難度のインタープレイの数々に愕然。全く、なんと表現して良いか言葉に窮す。文章に於ける饒舌家、文壇のトロツキーたるワタクシを持ってしても形容する術を持たない(と言いつつ、既にデフォルト状態のワードで10行目に差し掛かっている)恐るべき技巧派集団でありました!アヴァンでありながらポップさをも擁している。それはかつて、スパニッシュ音楽とスラブミュージックの奇跡的融合を果たした、「MACAMA JONDA」の精神性を受け継ぐものであったでしょうか。ポリリズミックで変則的、またはスラヴァチックなメジャーマイナー入り混じる無旋律の調べ。床へ直置きしたパーカッションを操り、トリロク・グルトゥをも思わせるフレキシブルさ。何気にセンスを感じるヴォーカル女史のヘタウマ声まで、全てに於いて音楽の未来性を感じ給う、極上の陶酔感が蔓延しておりました!
終演後、少し話を聞いてみた私。実は元々チェコアニメが好きらしく、特にギター氏がチェコの巨匠ヤン・シュヴァンクマイエルがお好みである事を知り、非常なる親近感を抱いた次第にてございます。でもシュヴァンクマイエルを全部見ているのは私の方ですけどね!(あくまで負けず嫌い)と言うわけで、是非とも時間のあるときには膝を割って語り合ってみたいと思わせる、奥の深いバンドさんでありました。もしかしてチェコ語?日本語も入り混じった歌詞もおもしろかったです!
さあいよいよ本隊「ZONBIE LOLITA」の始動です!いやもう、盛りだくさん過ぎて一体どこから語ってよいか分かりませぬ!くみっちとか、ロボダッチとかリゾットとかハラショーとかいろんな出演娘たちが狂喜乱舞してて・・・(人が多すぎて名前覚えられなにも程がある!2番目からして既にメンバーじゃないやん!)さすがですね。さすがのカタルシス溢れる演出にただただ唖然。もちろん単独公演ではなかったのですが、あの短時間でこれだけのものを見せ付けられるとは、全く持って予想だにしませんでした。各章がきっちりと表現されている様子には、誠に感心しきりでありました!今回特に印象的だったのは、やはり“すずゆう”チャンの新しいキャラだったでしょうか。ゾンロリを何回か見て来ましたが、今夜初めて“ちょっと色っぽいかも!”と思ったことを付け加えておきましょう!ああゆうの、意外とハマるんすでね。ビックリ!芸風の深さを感じた一夜でした!
そして“黒百合”ならぬ「黒薔薇帝国」これは圧巻でした。それは“悪徳に歌い替えられたグレゴリオ聖歌”と言った面容すら感じさせる、中世のピカレスクに似た邪悪で荘厳な調べを放っていたでしょうか!無敵を誇るマミー様。磨き上げられた鎧の如きコスチュームは、さながらプラチナをまとった玉虫のよう。エロスの女サイボーグ戦士の如きであります!黒のタイトホットパンツがその股間に喰い込む、しゅん女帝のフェロモンは世の男性をその歯牙、いや、“その股に掛ける”ものであります!そしてマリア女皇のエナメルメイドには、実はこの日一番の“萌え〜”を感じてしまった、ワタクシ、ちぇっそもっさりーにてごじゃります!いやぁ、基本的にこちらの御三方は皆エナメル気質だったのですが(とにかくSM調だってことですね)、この日は何かミラクルがあったのでしょうね。個人的にマリア女皇のフェミニンさから目が離せなかったのであります!エナメル万歳!“光もの”には滅法弱い、ワタクシのフェチスズムでありました!やったね!
と言ったわけでお送りしたゾンロリ団長企画「女子寄宿舎祭」!皆さん、お楽しみ頂けたでしょうか。精力的な彼女らは、なんと中一日空けただけで、早くも新たなるエロ地獄を展開するご様子。恥ずかしがることはありません!皆さんも是非、この絶え間ない絶倫の潮汐に、一度は身を委ねてみるのはいかがでしょうか?
などとかる〜く宣伝してみたところで、今夜の「エロエロ学校」は休校!ジャンルを超越し、ホントにどのバンドも素晴らしい演奏で魅了してくれた夜でした。バンドの嗜好はそれぞれ全く違うのに、ほとんどのお客さんが最後まで見ていってくれた、誠に信じられない光景がそこにありました。かくゆう私も十二分に楽しんだのですから!ミュージシャン冥利に尽きる、とても楽しい企画でありました!

@ちぇっそ@