さて問題です

「酒に溺れる。酒に逃げる。酒に救いを求める」
さて、今の私の心境はどれでしょう!と言うのが、ただ今の質問の趣旨でした。
どれも当てはまるようであり、また自らの負け犬根性をむき出しにした、反政府的悔恨主義の前途のなさを露呈するものだったでしょうか!
今日は仕事で打ちのめれる出来事があり、単に私の不備による損失だったわけですが(もっとも本当の損失が生じるのはこれからなのだが!)、昨日の度重なるあらゆるパターンを駆使したクレーム処理の対応に追われたことに由来しますが、それでもそんな中でこんな馬鹿な初歩的ケアレスミスを犯すかと言う、誠に社会人としてあるまじき間抜けなことをしでかしてしまったのです。
それをここで告白するかと言うことはないのですが、本来なら全く持ってこちらに非のない事象を的確に対処できぬことによって、むしろこちらが非を追うような事態に陥ってしまいました。焦るというか、単に落ち込むより他なない自らの落ち度に愕然とするばかり。
今夜こそは休肝日とし、自暴自棄により飲みすぎた昨日の半生を踏まえた自制を帰そうとのもくろみは崩れ、今日もまた、気付けの一杯にいきなりのストレートで、麦焼酎「かのか」をたしなみ酩酊する私でありました!
昨日も酷すぎるが、今日は自問するばかり。全く持って居たたまれない、呪われた業務の犠牲者の一人と化している「堕落人間(だけど)ギャラ取るズ」であります!
さて、ここで新たなる詰問。果たして、ジャック・ケッチャムの小説を映像化するなら、一体どのような作家が相応しいのか?かつて(私個人だけだが)「間違っても、ケッチャムの小説の映画化権を買うことのないのはウォルトディズニーである!」と断言してから早5年。その後、しかしいなかる配給会社からも魔の手は伸びず、いや、映画化の話は聞こえず、むず痒いながらも、心の奥底では「してやったり、ケッチャム!」とほくそえむマニヤの一員であります。
このように、およそ映像化とは縁のないケッチャム作品でありますが、一般に言われているのは、とにもかくにもその冷酷な残酷描写の過激さによるところが大きいでしょう。しかし、実はドラマ性に溢れ、リアルな人間観察によるけれん味のない人物表現に長けた傑作の数々を物しているのです。そんなわけで、独断と偏見で選ぶケッチャム作品の映画化に適した人選配置を敷くと言う暴挙に踊りでる、ワタクシちぇっそであります!
先ずは日本初紹介となった「ロードキル」から。これはやはりリュック・べッソン辺りが手がけ、下世話でキッチュなB級ロード・ノワールとして演出するのがよろしいかと思います。あからさまな殺人衝動をひけらかす、いけすかないサイコ野郎が織り成す殺人紀行。「あともう一人だけ殺しいんだ。そうしたら・・・」ユマ・サーマン辺りが人質になるのがトレンディかと思います。
そして若さにまかせ大恋愛の末に結婚したが、嫉妬に狂った夫との救いのない法廷裁判を繰り広げる「オンリーチャイルド」では、脚本に法廷サスペンスの名手ジョン・グリシャムを迎えて、フランシス・コッポラ辺りが描き出す、確かに重厚でありながらどこかビートニク的なイメージを感じさせる微妙な世界観がおもしろいかと思います。主演にジョン・トラボルタなどはどうでしょうか。
ケッチャムの中では異色とされる「老人と犬」には、ギリシャの巨匠テオアンゲロプロス。地味な印象拭えぬ作品ですが、一種異様な作風は個人的にはお勧めの激シブ長編。地中海の青い空と、石灰岩の白壁に彩られた南欧の極楽で、復讐に駆られた老人の青春物語を楽しんでみるのも一興かと思います。音楽はもちろん、ギリシャを代表する歌姫エレフセリア・アルバニタキに締めくくってもらいましょう!
そして、世界の残酷マニアをその一作で完全にひれ伏させた傑作、作者の代表作にして、鬼畜文学の極北たる「隣の家の少女」には、タルコフスキーの前衛性を今に引き継ぐ唯一無二の個性派作家、アレクサンドル・ソクーロフしかいないでしょう。エイゼンシュテインが確立したロシア的モンタージュを駆使して、目を覆うような残酷物語に類稀なる芸術性を与えてもらいましょう。主演は、べネチア映画際で金獅子賞を受賞した「父、帰る」で主演した天才子役、イワン・ドブロヌラヴォフで決定!義母にいじめられる友達を目撃してなお、誰にも言う勇気がない、いや、誰にも“言いたくない”衝動に駆られた少年の複雑な好奇心の表現に注目。養子の少女を虐待する義母役には、狂気SF文学「ポゼッション」での“狂演”が伝説化している、イザベル・アジャーニに是非ともお願いしたいところ。超豪華キャストっすね!
あまりにあんまりな作風に、出版社から“待った”が掛かった「オフシーズン」には、もうこの人しかいないでしょう。世界スプラッタ協会会長に就任する(そんなのがあればだが)、ジョージ・A・ロメロ御大意外に考えられないでしょうか。理屈抜き道徳性抜きで、腐肉腐乱の血みどろ悪食大全を展開してもらいましょう!
隣の家の少女」再び!と謳われる「地下室の箱」に抜擢するはデヴィッド・クローネンバーグビートニクで悪夢的な幻想性に満ちた映像作家による、P・K・ディックを想起させるSFチックなドラッグ幻想に酔いしれましょう。スタッフは「12モンキーズ」の関係者を呼び集めると良いでしょう。
そして最新作「黒い夏」には、個人的見解を申すなら、日本が世界に誇る巨匠、ミスター北野武を上げることができるでしょうか!赤裸々な人間模様を描き出すことでは人後に落ちない同監督による、日常と裏腹に存在する無慈悲な残酷性を、遺憾なく発揮するに相応しい作品に思います。主演は妻夫木クンで、薄幸の不良美男子に初挑戦!ってのはどうでしょうか?彼の新たなる境地に仰天する作品となるかも知れませんよ!残念ながら伊東美咲ちゃんは出演しません。(個人的には大好きなのですが)女優には、かつてタモリの「ジャングルテレビ」等でお馴染みだった、佐藤仁美ちゃん(作中様々なタイプの女性が登場しますが、どれか一人には抜擢したい!)に是非とも出演オファーを入れたいところ。やはり実力派という意味で、ピカイチの存在感がありますからね!他は武社長による毎度のマニヤックな人選セレクトに期待を寄せ・・・。旧来の映画制作を覆す、独特な撮影風景に新たなる地平を見出す所以でしょうか。
と言ったところで、酔った勢いで勝手気ままに綴って聞かせた、具にも付かない妄想の映画プロヂュースでありました!決して他意はありません。そんな言論の自由が許されるのもブログならでは。それでは、良いウィークデイをお過ごし下さい。私はこれより地獄が待っているだけであります。
ヤードゥーラ!(私はお馬鹿です)お粗末!

@ちぇっそ@