末期的、つまりそれはマッキー

いやぁ、なんと言いましょうか。この本社にやってきて、いよいよこの会社のダメなところが見えて来ました!何がダメって、そりゃ全体的にダメであり(そんな抽象的じゃ、報告書には通用しないぞ!ですって?だってホントに全体的にダメなんですから、それ以外に言いようがありませんから!)、何かが“狂っちまった世の中に!”的な、全ての社員がテンパっていると言う恐ろしい状況なのです。本日も業務が終ったのが、派遣の私でさえ23時半。社員の方は、まだまだこれからが佳境といった様子でした。
こうなったら私も宗旨変え。小銭を稼ぐため、とことんまで付き合ってやろうと思い、このようにギリギリまで残ってみたのですが、終電もかなりギリギリで焦りました。23時半ちょい過ぎに会社を出ようとしたら、会社まで歩いて十数分かかる道のりで、なんと最終が23時43分ではないですか。
恐らく間に合っても、居たたまれない気持ちになることを予想して、コンビニでビールを買ってから猛ダッシュ!自転車も通過するため階段状になっておらず、15゜くらいの勾配になった歩道橋が、フランスはヴァルディゼールのような急斜面に見えてきます。
この急斜面を、インゲマル・ステンマルクが。ボーヤン・クリジャイが、はたまたピルミン・ツルブリッゲンが見事な弧を描いて滑り降りたのだなあ!などとあらぬ想像をしながら、私はむしろそれを逆走。タミヤのホットショットのような登坂力を発揮し、なんとか乗り切ったのです。
そしてもちろん、道路の反対まで辿り着けば今度は直滑降。ペーター・ミューラーのような理想的なクラウチング・スタイルで、かまいたちの如くに風を切りながら滑空致しました!
かなり間一髪でした。何がって、電車の時間はもちろんですが、主に私の体力の方に決まってるじゃないですか!この坂道で、後3歳年を食っていたら、きっと足がもつれて見事に転倒していたことでしょう。更に、葛西臨海公園駅の階段がこれほどまでに、長く高く感じたことなどありましょうか。と言いますか、ホントに長いよこの階段!もっと駅を低く作っておくれ。
当初、最悪の場合東西線葛西駅まで行けばいいと思っていたのですが、ところがよくよく考えてみたところ、確かに西船橋までは行けるのですが、そこから総武線の登り電車が終了していることに気づきました。
いや、この臨海公園の最終ならそれも間に合うのですが、定期券とは別料金で交通費を捻出し、更に西船から歩いて1時間以上かけて帰るなど、とても割りに合わないことだと思いまして、今夜は心血振り絞ってがんばったわけなのです。
ああ、そう考えるとなんかムカついてきた。今度からは律儀に仕事など付き合わずに、適当なところで帰ることにしよう。
足がもうガクガクです。ヤバイな、年だこりゃ。
そして無事辿り着いた我が地元。昨夜に引き続き、松屋へとお世話になったわけです。頼んだのは、「豚焼肉定食」。ちょっとバタ臭い味付けが、空腹にはなんともそそる香りであります。
ん?と思ったら、今日はなんだかご飯の炊き方も上手らしいぞ。ツンと鼻を付く蒸気が、私の食欲を倍増させてくれます。ガツガツ食べます。
「ガツガツガツ!ガッ・・・(!)」(こ、これは?)
なんとご飯の下から出てきたのは、食券の半券の部分。
「えーっと、これはつまり、食券を切って注文台に置いたあと、それをご飯のどんぶりの中に入れていれておけば、決して誰の注文か間違わない、画期的なオーダー処理の方法で・・・、ある!」
んなわけあるかぁ!!!
さすがに仏のちぇっそと言えど、これは完璧にクレーム対象となるだけに、よほど店員に文句言ってやろうかと思いましたが、逆に、この半券が混入したことによりご飯が美味く炊けてしまったのかとも思い、また、本当に今日のご飯が美味かっただけに、ここはひとつ、そんなことを思った私の負けだと観念し、今宵は寛大なる心を発揮し、私の偉大さを見せ付けてやろうと思った次第でした。
これは一体、新しい趣向なんですかね。それとも、しがない平民出に訪れた、破滅へのトラップだったのでしょうか。どうでしょうね。
見方を変えれば、ご飯の中から出てきた紙に感謝し、「いやこれは、“神様”が出てきたのだよ、お釈迦様!」なんてありがたがってみるのも一興ってもんですかね。
これぞ正に「“ライスペーパー”」!あんたっち、なんちって!

@ちぇっそ@