労働するよろこび

「もしもレーニン同志が生きていたら!」
〜労働に励む私の汗に感動されるであろう!〜
「もしもレーニン同志が生きていたら!」
〜泥にまみれた私の手のひらに接吻されるであろう!〜
「もしもスターリン同志が生きていたら!」
〜交通費は支給されず、食費以外に必要のない賃金は全て搾取されるであろう!〜
さあ、貯金も食いつぶし、すっかり底辺の人間となり果てたワタクシ、ちぇっそでございます!本日はなんと、大宮から更に進んでさいたま新都市線ニューシャトルに乗り、遠路はるばる「加茂宮」という土地に出張いたして参りました。
本八幡から電車を乗り継ぐこと、1時間と20分。「意外と近くて良かった!」なんて思ったのは、つかの間の錯覚でした。やはりどう考えても遠い。私の人生のゴール以上に遠い遍歴の旅路となったわけです。
業務開始時間が午前10時と、弱冠遅めだったことは幸いしました。化粧品関係の軽作業。しかし、延々続く終わりの見えない梱包作業に終日追われていました。まあ、大体ウチの派遣現場なんてこんなものです。とは言え、かつて「梱包名人」と謳われた私にとって、それは正に在りし日の栄光に、再び喝采を浴びるだけの独壇場と言う他はありません。
ライン作業で流れるようにやってくる商品の束を、「えいや!」っと箱詰めして、テープを“一本留め”行く私の姿は、さながら佐々木小次郎燕返し」の如くに映ったことでありましょう!
定時の6時ぴったり、正に狙い済ましたようにノルマが終了し、帰りの電車に間に合うよう、電光石火で帰宅の途に着きました。どうやら私の所見では、ワンマン社長によるアットホームな経営が為されているようで、基本的には勢い重視、「この社長、大丈夫かいな?」と思うような、正に“人間ドミートリ!(「カラマーゾフの兄弟」より)”と言った人物でありました。
しかしながら、こんな日雇い労働者如きにお茶とお茶菓子まで出してくれるところなぞ、そうそうござません。そんな昔気質なもてなしに、ワタクシはありがたくあやかったわけにござます!
世知辛い雇用人どもに慣れてしまった私には、久しぶりで非常に新鮮な経験をさしてもらいました。まだまだ地方には、こう言った会社(あえて“企業”ではない!)が多いわけですな。結構疲れましたが、なかなかおもしろかったです。もっとも、そこで働いている他の社員さんの苦労が偲ばれるのですが・・・。
と言ったわけで、まだまだ人生腐ってしまってはもったいない事ですので(と言うか既に相当やさぐれてますが)、気分を入れ替えて明日からの週末ライヴに備えることにしましょう!
もちろん、スラッシュ・ドミネーションにHAEMORRHAGEジャパンツアーのことですけどね!

@ちぇっそ@