頭デカデ〜カ♪アッソコ、ブラブ〜ラ!

それがどうした、僕「病気マン」!
というわけで行ってきました。新宿アンチノックで行われた、病気マン単独公演です!本日はアンチノック主催の通常ブッキング。病気マン以外の面々は、比較的ハードコア色の強いバンドばかり、総勢6組が出演したイベントでした!
1番手はSHEEPERSと言う、かなり年齢の若そうな4人組。激速のブラストも導入した、プリミティヴで比較的オールドスタイルなハードコアでした。元気一杯なパフォーマンスで清々しいバンド。なかなかにカッコよかったです!
2番手はA.C.Eという、ちょっとだけ地方から来たバンドさんだったでしょうか。こちらもかなりのオールドスタイル。ミドルテンポではロケンローなリフをかきむしり、シンガロングなパートも盛り込んで、凄いエナジーが溢れていました。ドラム氏の怒涛のシングルストロークがエキサイティング!燃えます、「燃え〜!」です!
そして3番手に登場するのが、我らが尊師、病気マンその人であります!
お客さんの入りはまずまず。季節は夏休みと言うこともあり、若人がたむろするリノリウムのフロアで、今日は一体どのような狂乱が見られるのであろうか!
ブルーシートが敷かれたステージ上に病気神が降り立つと、客席からは失笑とも、嘲りともとれる無垢な笑い声が聞こえてくる。今夜の病気マン、俺流スタイルはなんと!
「ボク、ドラえも〜ん!」である!
最近の病気マン公演の延長にあるように、全身ペイントで現れた病気マンは、青と白の色彩に彩られ、どこからどう見ても、まごうこと無き「ドラえもん」と化していた!
「・・・ム〜ンライト、ブルー♪吸い過ぎて、息が・・・できな〜い・・・♪」
なんだかそんな感じの歌詞で始まった1曲目。一体何を“吸い過ぎ”た、といういうのだ病気マン!?思わず、つい先日落日を迎えた、所属劇団ゴキブリコンビナート公演で使用された「アカテングダケ」が“粉末になったもの”を想像したのは、果たして私だけだったのだろうか。
間奏でギターを爪弾く病気マン、“あたり前田”で音は出ない。そんな病気知らず、いや「病気マン知らず」の若人の間からは、爆笑が漏れ聴こえる。
なかなか場内の反応も良いようだ。この調子で行けば結構期待できるかもよ、病気マン!
そして続いて演奏されたのは、ここのところあまり演奏されていなかったという、幻の名曲(?)だと言う。
MTRのスイッチを押しに行く病気マン。すると、それまで裏側になっていて見えなかった、尊師のお尻が露わとなった。「プリンプリン」とは言い難い、いささか貧相な尻の表面にも、丁寧にブルーのペイントが施されている。
その様子は、さながら月の裏側研究に熱心だった旧ソ連によって発見された月の裏側にしちゃ珍しいマテイリアル、背面の海、「モスクワ海」のような透明感があったことは、ソ連研究の一環としてここに記しておきたい!ちなみに「モスクワ海」は月の裏側の北東よりに位置している。
期せずして客席から笑いを搾り取った尊師は、その私も聴いたことのない楽曲を披露。
メロウなパートからスタートした楽曲は激しさを増し、「オリャ〜!」と、頭上にギターを抱えた病気マンは、そのままステージ下へダイヴ!フロア後方にまで飛んでいった尊師は、床に置いた「花と夢号」にまたがり、壁を一蹴!今日も「スルスル〜!」っと滑ったよ!
そしてお客さんが引き、だだっぴろくなった中央でブリッジ!
ああ〜!先っぽだけガムテープで包んだ「“ピーくん”」がよく見えるよ!はしたないね、病気マン!
まだセックスすらしたことのない、子供ばかりが揃った今夜の客に、“大人の男”がどんなだか見せ付けてやるんだ!逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだ!目を凝らして、完全無修正の「“ピーくん”」を拝むんだ!
と、おもむろステージに戻った病気マンは、「ブツッ!」とMTRを切る。
「・・・と、まあ。こんな茶番は、終わりに、しま、し、て・・・」
かる〜くいなしてやった病気マンに、常連の我々は「しめしめ」と、ほじくる・・・いや
ほくそえむのある。
続いてはライヴの定番ナンバー!例えるなら、差し詰めルシファーズ・フレンドで言うところの、スニーク・ミー・イン収録「スターダンサー」といったところだろうか。(う〜ん、この例題はちょっとミステイク!)
それはさて置き、ステージでは「オーッパイ!オーッパイ!」と掛け声勇ましく、病気マンが大好きな、オッパイに捧げたおまんじゅう・・・いや!オマージュソングが始まっている!
既に前半から息も絶え絶え、ハエも“ショウジョウバエ”。そんなくだらない禅問答が右脳でリピーターする。ブレスポイントを作るのを忘れた、ランニングソングに続けて演奏されたのは、歌詞がほとんどおんなじ「愛の形」。
「2曲連続、メドレーでお送りしました」などとヒットスタジオのようなナレーションがこびりつく中(俺の頭の中だけでな!)、今後の予定などを紹介する病気マン。
「おいおい、“今後”なんてあったのかよ」と、驚くお客さんたち。ちょっと待て君たち。耐えかねた私が一言物申す、「そこは“笑いどころ”じゃないぞ!」別に誰も笑ってはいない。
そんな若オヤジみたいなことは一切行っていない私であります!
さあ遂に訪れたラストナンバー、「ペイン」が演奏されます!
アップテンポの4ビートに乗り、マイクに向かった病気マンの雄たけびが響きます。
のび太のヤロウ!のび太め・・・、のび太。ゴメンヨォォォオオオ!!! いつもいつも迷惑ばかりかけて・・・、ウオォォオオオ!!!」
ろうそくに火を灯した病気マンが、その赤く燃え盛る先端を口の中に突っ込む!そして出す!まだ燃えている灼熱の業火を、再び口蓋の粘膜に押し付ける!
そして一たび間を取って、滋養強壮剤のビンに仕込んだオイルを口に含む病気マン。
「火を灯せ!」
今夜もアンチノックの荒野は焼け野原となるのさ!おしゃれでやっている、ちゃんちゃら可笑しいメッシュの髪の毛なんて燃やしてしまえ!燃やして燃やし尽くして、「みんなアフロになっちまえばいいんだぁ〜〜〜!!!」
「ブフォォォォオオオオ〜〜〜!!!」
恐ろしいソドムとゴモラの火に仰天する観衆。恐怖の大王は天から降ってくるんじゃない、恐怖の大王は“現場に”やって来るんだぁ!(って、それじゃ単なる派遣社員じゃねーか)
そして病気マンは続ける。
「世界は繋がっているんだ、君もボクも、みんな繋がっているんだぁ〜!」
そうして取り出したチェーンを鼻に入れてゆく病気マン。「フガッフガッ!フゴッフゴッ!」と、その切っ先は奥へと入り込んでゆく。
遠く月面までの巡回を完了し、ソ連の宇宙探査船ソユーズ1号は無事に帰還した。但し、病気マンの口の中からだけどね!今夜は大成功、やったぜ病気マン!(ちなみに「ソユーズ」とは、ロシア語で団結とか融合とか、なんかそんな意味。ユナイテッドか?記録によれば、ソユーズ1号は帰還に失敗、地面に激突したとされるが、実は今夜の病気マンの口の中に通じていたため、帰還は成功しているのだ!:「ソ連のウチゥ〜開発真実史 〜ソ連の“ソ”は嘘のソ〜」より)
そんな薀蓄日記が、そろそろウザくなったところでオーラスへ移行する!
バケツを用意した病気マン、もちろん知ってる人なら知っている、知らない人は“逃げてね!”お待ちかね、嘔吐タ〜イム!
今日の病気マンは良く吐いたよ!どんどん溜まって行く汚水溜りに、羨望と(?)恐れの入り混じったまなざしで見つめる観客たち。「あんなに自由自在に吐ければ、ケーキバイキングで食べ過ぎても平気ね!」なんて思っている神経症の女などを尻目に、吐き続ける病気マン。
そしてハイオクならぬ、“排水”で満タンとなったバケツを手にし、病気マンが一喝!
「ボクはみんなが、みんなの事が、大ッ嫌いなんだぁぁぁぁぁあああああ!!!」
バケツを持ってフロアへ飛び降りて来る病気マン!悲鳴を上げるヒマさえなく逃げ惑う観衆が出口へ殺到!正に蜘蛛の子を散らす、または、アリの大群に向かってホースで水を撒くかのように(そんなヒドイことは高校生の時に卒業した。それでもおせーよ!)出口から飛び出して行く人々であった。
しかし歳を経て、より陰険になった私から言わせれば、今度はあのドアの後ろに隠れて、逃げ惑う観客が逃げられないように、裏から“くい”をしてやりたいと思った。テレビの「ピカピカー!」を見て引き付けを起こしてしまうような、軟弱に育ってしまった現代っ子では、そのまま観念して卒倒する人も出るかもね!
そこそこの空きスペースがあり、そこそこにお客さんが入っていて、しかも病気マンを知らない人々ばかりと言う、絶好のシチュエーションで行われた今夜。久しぶりに、いい逃げっぷりが見れて、かなり満足した単独公演であった!
今後がますます楽しみになった、本日の病気レポートでした!
でぇ、その次のバンドさんからはあまりちゃんと見てないのですが、4番手は「あばら」とか言うバンドだったと思います。少しニュースクール系の入ったバンドで、スナップケースとか、アースクライシス辺りの雰囲気を感じさせました。
続いてはGALLOWS THE VILLAIN。ロビーのモニターで見ていたのですが、かなりゴッツイ感じのメタルコアと言った感じ。シャドウズフォールとか、キルスイッチ〜だとか、インフレイムスに影響を受けたアメリカのバンドに影響を受けたようなバンドでした。ずい分と貫禄のあるステージで、モニター下に移っている女性ファンを目にした病気マンが、「ああ、ボクもあんな風に、女性のファンがたくさん欲しいですねぇ・・・」と、つぶやいていました。
最後はLONG×BEACHとうバンドでしたが、未見で帰還しました!といったところで、今夜の演目報告の全てを終了致します。
ダスビダーニャ!

@ちぇっそ@