第14回 ヘヴィメタル王座決定戦!

今日は伊藤正則認定、ヘヴィメタル王座決定戦に参加するため、五反田へ行ってきました!せっかくの日曜日だというのに、朝もはよから7時起き。とは言え相変わら毎日が休日な私。たまには早く起きて、さっさとどっかへ出掛けたらどうなのよ!?なんてウチのカミさんに言われたり(?)もっともカミさんなんていないんですがね、ちょっとした飲んだくれおやじの失業風景などを語ってみたかったりして!
それでは、軽ゥ〜く朝シャンなどして現場へ向かいます。会議室で起こっているんじゃないんです!メタルは、現場で起こっているんですからぁ〜!
五反田へ到着したのは午前9時半ごろ。開場には既に100人以上が集まっており、10時半に開場する大会へ向けて、ギンギンギラギラな闘志を沸かせたツワモノたちが目から火花を散らしている。って、決してそんなことはなく、いたって和んだ雰囲気だ!
さていよいよ開場。俺の整理番号は144番。一見中途半端なように見せて、プラモ全盛期に育った世代からしてみてたら、144分の1スケール/プロトタイプガンダム、といった感じで、非常にしっくり行く数字である!(何故プロトタイプなのかは、ふくらはぎの部分が開閉して内部機構が露になる点が私のツボにはまったからだ!異議反論は断固として受け付けない!)
開場では12のレコード会社がブースを設けており、訪れた人々にサンプル音源や、ゲームやくじ引きをして当選者に各種の豪華なプレゼントが用意されている。日本のメタルゴッズ、マサ伊藤が登場しクイズが始まるのは13時過ぎからだ!それまではひたすら全ブース制覇に向け、会場内を右往左往することになる。
先ず私が向かったのはロードランナーブース。代表所属アーチストは言わずと知れた、SLIPKNOTSOULFLYなど。先着500名のサンプラーを無事ゲット。くじ引きだかなんだったかは外れてしまったので、特にオプションなし!
続いて日本最大のアングラ・メジャーレーベル、トイズファクトリーへ向かう。恒例のくじ引き。なんか3等くらいになってSPIRITUAL BEGGERSのキーホルダーをゲット!質実剛健、無骨なデザインでグッド!
そして今度は隣のマーキーアヴァロンレーベルへ!そこではかつて共に王座決定戦を戦い、今日の敵は明日の友!厚き友情を誓い合った元デ○スクユニ○ン柏店店員だった、強者(と書いて“とも”と読む)が仕事の手伝いをしていた。(別に女を争い血で血を争う決闘をしたなどという過去はない!)
「どうぞお手やわらかに」なんて、一声かけて鍵かけて!こちらに気づいた彼が、マイクパフォーマンスで「当てて!」と熱きエールを送る!
メタル神経衰弱!同じアーチストを引き当てたら豪華景品が待っている。私が最初に引いたのは「MASTERPLAN」。さあ、もひとつ出て来いMASTERPLANよ!「うりゃ!」気合いと共に引き抜いたのはなんと、「EDGUYエドガイ)」。
「こいつァ、“江戸”は“江戸”でも、“ED”違いじゃあ〜!」と下町魂勇ましく癇癪を起こした・・・なんてことはなく、おとなしく法と規律に従う由緒正しきメタラーの振る舞いをしたとさ!(ダレが怒るかゲーム如きで!)
それからキングレコードへ行ってみると、先着20名という「デストラクション・コンテスト」の出場券が余っているということで、どうにか迷った挙句、参加者全員に「デストラクション・クッション」をプレゼント!という謳い文句につられ参加を決意。早速申し込み、17時から行われるコンテストの出場券を手に入れることに成功。
既に100人以上が通関したと思われるキングレコードのブースで、未だ出場券が余っていたとは。みんな、ハズカシがり屋さんだなぁ!合言葉は、「メタルなら、バカになれ!」だ!
後はクイズまで適当にブラブラ各ブースを散策。それにしても、今年はこの4大マニヤック・レーベルがマニヤの心を見透かしたかのように近接していたのが好都合であった。残り8社あるが、この時点で大分肩の荷が降りた気分。残りのブースを流して行けるという寸法。
但し、サウンドホリックの「スラッシュマスター!リフリフ選手権」では再び奮闘。手首に巻きつけた万歩計(マン○ではない。ここで恥ずかしいことを想像したアナタは「98セックス!」正解:○の中身の“マンタ”である!)をフリフリ(リフだけにネ!)してギターの弦をかきむしり、5秒間でいくつカウントが稼げるかといった競争をする。
私は16回をカウント。本来はギターリストではないので、この数字は妥当なものだろう。シールドが実際にアンプへ繋がっていたのが緊張感を膨張させた。(くれぐれも股間は膨張させていないのであしからず!)
ユニバーサルのブースでスターウォーズに倣った「ライトサーベル斬り!」(波多陽句も入っているのか?)でも同じく万歩計を仕様。(むしろここまで来たら、おマン○系でもいいのではないか。ピストン運動の・数が・・ピー・・・P!)
私は入院中に読まされた「脳内革命」によって改革された右脳内スーパーポジティヴ・コンピュータを駆使し計算した結果、1秒間に3回ライトサーベルを振るには、3連符で行くしかないと結論付け、この黒人並みのフトマラをフリフリするための限界値を予想した。
これならテンポ130で6連譜符を奏覇(こんな字があるのですか?当て字です)する手数王級である。手首を有効活用したモーラーシステム方式をイメージした。したが、しただけで実際は見事玉砕!わずか「11回」という珍記録に及ぶ。
これではドラマーの名折れ、いやむしろ、下町メタラーとして秋の豊穣を祝う席での“もちツキ名人戦”の失格を告げるものである!悲しきなり我が人生!今年はお酒も1滴も飲まず祭りの巡回業務に徹します、親方!(おまえは陣内孝則か!ドラマ見てる人だけ知ってるね!)
さあそして、今日を訪れていたANATOMIA3分の2と合流し、いよいよクイズの開始時間となる!今年はドラムのT中氏はおらず、ベース氏とギター氏(カミさん同伴。こちらは私の妄想とはわけの違う実在のご本人であります)の姿が見られた。
イベントのテーマソングである、エマーソン、レイク&パーマー「庶民のファンファーレ」に乗って、日本のゴッド、マサ伊藤氏が入場!盛大な拍手で迎えられる。そしておむろに始まった○×問題から、優勝を巡る血で血を争うメタラーの壮絶なるクイズバトルがスタートしたのだった!
「今年復活し来日を果たした英国ロックの雄、サンダー!その来日回数は全部で8回である、マルかバツか!?」
実はサンダー狂いである私にそんな質問は愚問である!私が参加していないジャパンツアーは過去一回だけである。メタリカがヘッドライナーを勤めた伝説のカウントダウンコンサートの1番手として来日を果たしたサンダーも目撃している。しかもそれが私のコンサート初体験で、つまりその1番手だったサンダーが私の初体験外タレである!
そんなものははっきり言って、ウズベキスタンの経済情勢が日本の経済情勢と入れ替わったとしても間違えるわけがない!私は確信に満ちてバツのセクションへと向かった。結果、見事ハズレ!私の人生失格!今まで生きてきた意味なし!なし崩し!こんなことではファン失格!みんなの前で公開オ○ニーをするしかない!といった情勢である!(実際には死んでもそんなことはしないので、ここは想像妊娠だけしてもらっ・・・、いや想像だけでカンベン・・・オエッ!、自分で吐きそうになった)
その後は、途中から前年度優勝者F・コウヘイ氏を発見。密かに後をつけて(ANATOMIA勢から抜け駆けして。すまソ!)筆記試験までこぎつける。しかし残念ながら「早押し」までは進出ならず。自己採点では5点くらいだった。決して難しい問題ではなかっただけに惜しいことをした。
といったところで前半戦終了。一端クイズは休憩して、再び各レコード会社のブース回りを開始する。といっても午前中にほぼ回りきっているので、あと1社。余裕で終えた私は軽い昼飯を食べに行く。
そして後半戦突入。ここでANATOMIA諸氏から離脱。年に一度、ここ王座決定戦にて再会する“もうひとりのメタルゴッド”と合流することにする。こちら、私が元いたバイト先の社員さんで、日本で随一のジュフ・ベックの権威。イガラシ氏という、そのアナザーサイドオブ・メタルゴッドに合併吸収された俺様。これで地上最強「イガラシ軍団」が結成されたのである!
記憶に新しい、今年来日したベック御大のジャパンツアーに“今回も全て同行した”という真のつわもの!もちろん前回も全ツアーに同行しており、正にキチガイ・・・いや、人生をベックに賭けた熱き魂を持った漢(ヲタク・・・いや、オトコ)なのだ!
本日のゲストにガンマレイのヘニュ・リヒターと御大カイ・ハンセンを迎え、せっかくありがたいお言葉をのたまっている傍らで、2人してダベっている。
久しぶり再会を果たした漢(ヲタク・・・いや、オトコ)2人。互いに自分以外全く興味のない2人は、5分で全てを語りつくす!後は言葉など必要ない!(話すことないし)なんとも微妙な空気感漂う関係のまま、あっちへ行ったりこっちへ来たり。始まった敗者復活戦を、右往左往する間柄なのであった!(いやしかし実のところ、こんな人柄が非常に愛すべき変人であるのが楽しい!私が「どうしたものか?」と困惑するところも含めて!)
「今日のTシャツは“ベルベット・リボルバー”なんですね」と問えば、「ニャにお〜!?」と答える様子は、在りし日の姿から寸分も変化がないのが嬉しい!死して変わらず!生めよ増やせよ、勝たなきゃ意味ナシ!人生これ、全て上昇志向!などと言う悪しき資本主義の魔の手に染まらず、形骸化してしまった風習のなんて心地よいことよ!若き日本人よ!自身の心のよりどころに素直に従え!あなたの“おフランス料理”を食って、「ああ、トレビア〜ン!」なんて言ってる姿はいかがなものか!あなたにババロアはいかがなものか!世界の速度は3300回転で進んでいるのです!
日本人なら米食え!米とおしんこ!米と明太子以外に、この世に一体何がいるというのだ!?日本人として生まれてそれ以上を欲するなど、それこそ“贅沢”というものではないのか!?などと、そんなおこがましいことを言う私は1日3食パンでも良いです。要は、食えリャなんでもエエわ!おフランスが食える輩は、食いまくって成人病で早死にしてしまえ!それでどうだ!(なんかこれじゃ、石原慎太郎と言ってること変わらねぇ。あのォ、フランス大好き、ツール・ド・フランス大好きです。でも今年はフジが放映権放棄したんで民放での放送なし!誰かなんとかして!なんとかして千葉県本八幡の星、ジャガーァ!)
そんな無駄口叩いている間に決勝まで終了した模様。今年の優勝者は、なんとディフェンディング・チャンピオンのF・コウヘイ氏の2連覇で幕を閉じたのであった。
強い、強すぎる!「あの人、ヤバイよね」「アイツ、キレると恐ェ〜んだよ!」自分がそんな事を言われる様を想像して、自己をそのイメージに当てはめて行くというある種のナルシシズムを伴ったフロイト的欲求充足願望が発現した偶像に自己投影を促し・・・(全てがフロイトへ帰結し始めたということは結局セックスへの回帰を示すのでつまりはエロに現れる肉棒追求が・・・)
そうして今年の王座決定戦は幕を閉じたのであった!
〜もうひとつの、王座決定戦〜
さあ、そして忘れてはならない最期に待ち受けるトーチャー決定戦!キングレコード主催「デストラクション・コンテスト」が開幕するのである!
王座決定戦の時間が押したこともあり、諸処の理由で事前に整理券をもらった参加者が集まらない中、飛び入り戦士を募って開催されることになった「平成の破壊王コンテスト」橋本よ!俺たちの雄姿を見ていてくれ!といったかどうかは思い出せないが、傍で見学しようとしていたデスチャ・ベース氏を誘ってみる。やっぱクッションもらえるからさぁ、一緒にやろうじゃんよォ〜!(というのは私の心の弁)
結局クッションの魅力に屈したデスチャ氏が、大人の面目などかなぐり捨てての参加決定。(ちなみに優勝すると、スラッシュドミネーション2日間ご招待ア〜ンドその間のホテル1泊面倒見るよ!でも“マッサージ持込み”は自腹でね、だ!何のマッサージだ!?)そうこなくっちゃ。といったところで、私を含め、身内にデスチャ氏と、〜ヘルファイヤー〜ROSEROSE〜SCHOPFER改め(バンド名知りませんすんません)〜のドラム氏の3人。3人寄れば文殊の知恵。こんなメタル3バカトリオでも、やるときゃやるんじゃ!
さて我らが相対するは、マーキーアヴァロンは遠藤班長に、審査院長にトイズファクトリー宮本主将!(主将と呼ばせて!)エクストリーム・ミュージックの権化たるお二方の前で、我々メタライズド・キッスが“エア・デストラクション”を繰り広げるのだ!(しかしこの2人とも、ご当地のレコード会社社員ではない!あらためて、ここは“キングレコード”DEATH!)
しかし一体何の曲で俺はシュミーアを演ればいんだ!?まさかこの8月に発表の新作から選曲されたらブレイクのポイントとかわからないよォ〜!(何気にレコード会社の刺客と化してみる)と危惧する我々に宮本主将が一喝!
「おまえら!曲はマッドブッチャーだ!」我々は叫ぶ!「オー!」
「おまえら、スラッシュ・ドミネーション行きたいかァ〜!」「オー!」
「おまえら、シュミーアに合いたいかァ〜!」「オー!」
最初、このコンテスト前にちょっと1杯ひっかけておかないとテンションが・・・。と気にしていたキッズも(それは俺だけだこのヤロウ!)一気にハイヴォルテージへ!
さあ、始めだ!このジャリタレ共がァ!見してみろよ!おまえらの根性、見してみろよォ〜!!!
ズクズクザクズクチャララチャララチャララ♪(×2)かける4(もういい!)
とにかくマッドブッチャーのリフに乗せ、ムサムサな漢共に混ざって紅がチラホラ。みな中腰で始まったヘドバン合戦!異様だ!どう見ても異様だよ!傍から見たらかなりおもしろい光景になってるはずだよ、おっかさん!
しかし演っているほうは、その理性を全て吹っ飛ばすがごとくに頭を振りまくり!そうでもしないと中途半端が一番ハズイからね!私の後ろには2段重ねのトーテムポール・デストラクションが!なんじゃこりゃ!素晴らしいチームワークに、「ポスト“トーテム!”」(そりゃスレイヤーの“ポストモーテム”と間違っとるんじゃ!)
開場をところ狭しと駆け回り、審査員にアッピールする参加者たちの素晴らしいパホーマンス!(こいつらには“パホー”で充分だ!)私も負けずに頭を振りまくり、舌なめずりをし、股間をゴシゴシ!臀部をペシペシ!さあ、女王様とお呼び!(カンケーねー!)
横を見れば、あれほど恥ずかしがっていたデスチャ氏が、低位置ベースでガンガン弾きまくっている!見える!見えるぞ!俺にはお前の弾いているベースが見えるようだ!(そう、バカにしか見えないベースがな!)
そして前方では、〜ヘルファイヤー〜ROSEROSE〜SCHOPFER改め(バンド名知りませんすんません)〜のドラム氏が転げまわって(いたのかどうか既に見えていないのだが)、激しいプレイを繰り広げていたのであった!
そして演奏終了。なんとヘルファイヤーの(めんどくさいので一個だけに絞りました他意はありませんのであしからず)ドラム氏が特別賞(かな?)既に2日間のチケを抑えていた彼でありましたが、ダブルブッキングでスラッシュドミネーション1日だけご招待という素晴らしい成績で卒業!
目録授与の時には、宮本主将に「お前、テレビ見たよ!ドラムやってたのが凄くよかった、今日もイカしてたぜ!ゲッチュ!」と、とてもありがたいお言葉まで頂いていた。
優勝はなんとロッキンテイスト溢れた婦女子!絞り染めのストレッチ・ジーンズがよく似合うコケティッシュなギャルであった!一同異議なし!むしろ、ギャルだけに得点を甘くつけてしまったという宮本主将のエコヒイキもあり(いや、ナイスセンスだ!)素晴らしきメタルディーヴァの受賞と相成ったわけである!
こうして無事終了し「デストラクション・クッション」も見事ゲットできた、第14回 ヘヴィメタル王座決定戦なのであった。
(関係各位、勢い重視の記述のため検閲なしの原稿を投稿してしまい、一部タメぐちになっている部分についてはお手柔らかにご了承願いたい所存である。次回合ったときにいぢめないで下さい)よえーな、俺。
帰りに五反田ブックオフで捕まり、T・コラゲッサン・ボイル「血の雨」(東京創元社)と、ジョージ・A・エフィンジャー「電脳砂漠」(早川SF)、ポール・アンダーソン「折れた魔剣」(早川SF)、オーソン・スコット・カード「エンダーのゲーム」(早川SF)、イアン・バンクス「蜂工場」(集英文庫)を購入して帰宅。
ビールを飲んだらすげぇ酔っ払いました。今日はメチャクチャ楽しかったです。表向き嫌だなと思っていたけど、内心「あの中に入れば間違いなく楽しいはず」と思っていた、「デストラクション・コンテスト」に紛れて本当に楽しかったのが新鮮でした。間違いない!
中腰と急なヘドバンで、大腿四頭筋(だいたいしとうきん)〜縫工筋(ほうこうきん)、そして腹筋が痛いです。膝が笑っています。もういい大人ですから、頑張りすぎると無理がたたるのです。

@ちぇっそ@