BLOOD DUSTER本公演 〜渋谷Egg Man〜

さあて、先日わけのわからぬ異文化交流を推し進めた、変態ロックン・グラインドの正体を見極める日がやってまいりました!昼に靴下を買いに行き、その帰りに吉野家で昼飯を食べて部屋に戻ってきた私は、しばらくして吉野家に買ったばかりの靴下を置き忘れたことに気づいて取りに戻るという、なんとも幸先の悪い一日のスタートを切ったのでした!
本日1番手はDISCONFORMITY!エッグマンという比較的大き目の開場で観るのは初めてでしたが、さすが音の分離が良く各楽器が実にクリアに聴こえて、楽曲のカッコよさが大変よく伝わってきました。バンドの演奏も堂々たるもので、多分BLOOD DUSTER目当てで来て、初めて彼らを見るお客さんに、日本にも世界に通じるブルータル音楽があるのだと示すことが出来たのではないでしょうか。個人的には、今まで彼らを見た中で一番カッコいいと思える素晴らしいライヴでした!
続いて登場したのは、SMASH YOUR FACE!どこかで観たことがあったかも知れませんが、恐らく初見。結構知られたパンクバンドですね。あまりこういった音楽は得意ではないのですが、確かにそのパフォーマンスには、ジャンルを超越してカッコいいと思わせるものがありました。
3番手はANGEL O.Dという、グラインドっぽさもある、グチャグチャなバンド(笑)。ジャンル的になんと表現してよいか判りませんが、演奏そっちのけでとにかく暴れまわる姿は間違いなくアホでした!黒のスリップドレスをまとった女性と、ベースボールキャップをかぶった男性のツインヴォーカル。この2人が客席まで飛び込んできて、狂気の絶叫を聞かせるのです。
一歩間違えばどん引きされるところですが(笑)、BLOOD DUSTERが好きで集まったお客さんたちはさすがにわかってらっしゃる!みんなで輪になって彼らをド突きまわして楽しんでいます。初見でしたが、いや実に楽しい!そういったわけで大盛況を持って終演。良かったね、話の分かる観客で!
4番手はファステスト・グラインディング・マシーン324登場です!まあ今更何をか言いましょうか。今日も彼らは速かった!最初、髪の毛を切ったドラムの坂田氏が、まるでどこぞのジャパコアの人に見えてちょっと恐かったです(笑)。しかしそのドラミングは不変。今夜はいつも以上に凄まじいワンバスブラストを炸裂させていました。
あ、そういえば324が始まる前に、なんと開場には“あの”ナパームデスのシェーン・エンバリー氏がご来場。どうやらお友達の324を見に来た模様。しかしそこですかさず、ライヴの準備もせずフロアでたむろしていたBLOOD DUSTERのベース氏がすかさず側に寄って耳打ち。その内容は聴こえませんでしたが、恐らく「ミスターシェーン!次に俺たちが演るから是非見ていってくれよ!」といった感じ。「もちろんさ!」といって快諾していた様子のシェーンでした。
さあそして324の後、いよいよ本邦にその姿を晒すことになったBLOOD DUSTERが登場します!まあ、一言で言って、噂に違わぬブラッドで、マッドで、ディックでピスな連中でした!
機材のセットを終え一旦楽屋へ引っ込むメンバー。そして再度登場したときには、全身これ血のりでベッタリの正に血まみれ野郎たち!しかもベース氏に至ってはオレンジのビキニブリーフを1枚まとっただけのあられもない姿。一体これからどんな狂乱が待ちうけいるのか、この時点ではまだはかり知れなかったのでした。
矢継ぎ早に繰り出されるロックングラインドナンバー。昨今音楽性の変化などが取りざたされるこのバンドですが、ギターの音色などメタル色はほとんどなく、往年のロックテイスト溢れるディストーションは、昔も今も変わらぬバンドの方向性を示していたでありましょうか。
とにかく陽気。まるでコントでも見ているかのステージは、曲をほとんど知らない私でも思い切り楽しめました。さすがアンガスの国(?)からやってきた刺客、ギターとベースはSGを使っています。
海外のバンドにありがちな、実際見たら意外と“ゴリバリ”といった感じではなく、失礼ながらも、チープな印象すら与えるものであったことが個人的にはむしろツボにはまるところでした。だって、ブラストに入るとドラムがほとんど聞こえなくなるんですもの!
ギターはジミヘンばりに肩に担いで弾いたり、ってそういえば、こないだ一緒に飲んだときにジミヘン好きだって言ってたような気もする(笑)更に途中でSHOW−YAばりに、ギター回しもしてましたよ!
そして本編終了。当然このまま素直に終るわけがありません。もちろん開場からは「もっとやれ!」のアンコール。あまりじらさず、さっさと登場したメンバー(笑)、そうしたらなんと、約1名全裸になってる人がいるじゃありませんか!
えー、全裸になったのはベース氏。立派な一物をお持ちなようで、どうりで、それがよく見えるようにと“クリスタルベース”を使用していたわけですね!いやぁ、透けて見えるのはいいんですけど、その前にむしろボディの“上に”乗っかっちゃってます(笑)
更にここからがトーチャー!ベース氏、何を思ったか“自分自身”を抱えて、その先っぽでバシバシ!とベースを掻き鳴らしているではありませんか!い、痛いそう!何を考えているのか、オージーグラインドの思考は検討が付きません。
そして「ビールが足りん!ビールをギブミー!」とのたまうベース氏。スタッフの方がビールを差し入れ。グイっと飲み干す彼でありました。
そしてなんと、こともあろうにステージ上でその空になった入れ物へ“おしっこ”を注ぎ始めたのでした!無色透明(あ、そんな詳細な記述はキモイからいらない?放送上大変不躾な表現があったことを深くお詫びします)の、その体液はとどまることを知らず、「止まんねぇよ!」なんて感じでジャンジャン注ぎ込むベース氏。結局、カップいっぱい。恐らく、約500ccきっちりと放出して止まりました。良かった、あふれないで。
そんな露出放尿がひと段落して始まったラストナンバーも大盛況!メチャクチャ変態なBLOOD DUSTERライヴはこれを持って終了……、ではなく!なんと最後の最後、「“濃いヤツ”来いよ!」と言ったかどうかは知りませんが、スタンディングで大の字に構えたギター氏に、なんとベース氏がカップのお小水を「バシャ!!!」全身“ピス”まみれとなって大円団(?)を迎えたのでした。
いやもう、イヤ!こんなライヴ!ってそんなことはないのですが(笑)、とにもかくにも本当にお馬鹿なバンドでした。終演後のステージはそれこそ“小便まみれ”。どうかしてるぜコイツラ、などと思いながらも、結構現場近くにいた私は自分に引っかからずに済んでホっとしていたのでした。もっとも、約一名、知人の“く○ぴの嬢”が被害に遭われていたような(?)あー恐い!
帰りにメンバーと挨拶を交わし、「君らは変態だ!」と声を掛けて(笑)開場を後にした私でありました!全く貴重なライヴを体験しましたが、本当に、こんなヤツラ初めてでした。最低にして最高な、超ドアホ集団のライヴでした!
あ、そういや、”小便まみれ”になったギター氏と握手を交わし、更に”タバコ”まで頂いた私は、もしかしてベース氏の泉を”飲尿”してないだろうな?あの人、手ぇくらい洗ってるね!?

@ちぇっそ@