「箪笥」

今年は空梅雨なんですかね?日本列島の西側では、生活用水を確保する大事な水がめが軒並み干上がっているそうじゃないですか。真面目に水不足が心配されます。本日は関東でも快晴、テレビでは梅雨の中休みだなんて言っていますが、すっかり梅雨明けの様相を呈しております。
午前中でも30℃近く気温が上昇していたようですが、昼飯を買いに駅前まで出掛けたら、そこでキャンペーン中か何か知りませんが(ティッシュ配りか?)、この炎天下に“黒のダウンジャケット”を着た男性がおりました。
一体どういった神経でこんな格好してるんでしょう。頭、大丈夫っすかね?
さて、韓流ホラー映画「箪笥」を見たのでサクっと感想などを。
昨今のアジアンホラーにありがちな、“ポスト貞子”な演出はさて置き(笑)、最近のこれらのホラーと言えば、携帯電話にまつわる怪異だとか口承で伝わる噂話など、都市伝説的でお手軽な題材を取った作品が多く見受けられます。
しかしこの作品に関しては、昔から韓国に伝わる“怪談”が元になっています。そういった意味では他とは一線を画した映画であると言えますし、より芸術性の高さが追求されていたと言えるでしょう。
更に現代の家庭の問題と絡めて、家族のアイデンティティについての隠喩も含まれているといった印象も受けました。それゆえか、近頃随分と家族愛について語るスピルバーグの目に留まり、ドリームワークスのリメイク権獲得に至る事情を納得したりも?(笑)。
監督が「反則王」を撮った監督さんだったんですね。「反則王」はお気に入りの1本。コメディタッチのスポ根プロレス映画です。主演のソン・ガンホが素晴らしいです、素晴らしい反則技の数々(笑)。
「箪笥」も流行りにギリギリ流されず、ちょっといぶし銀的な良作でした。映像に説得力があります。

@ちぇっそ@