黒船

今日は昼飯にラーメンを食いに行きました。割と近所にある「黒船」というラーメン屋です。
妙にこってりしたものが食べたくなり、濃い目の味付けであるこのお店へとお邪魔しました。とあるTVビチャンピオン(テレ東の番組ね)がプロデュースを手がけてますが、基本的には正統派。
しょう油しょう油、味噌は味噌、といった風に流行りの「とんこつベースでしょう油味」といった創作的なことはしていません。若い店員さんが多く、開店当初は少しどぎつい感じがあったのですが、今は味が落ち着いてきて良い感じ。近頃何気に通っているラーメン屋です。
辛味噌ラーメンを注文します。初めて食べるメニュー。悪くないです、しかし私が奇をてらい過ぎたらしく、今日の気分にはちょっとこってりし過ぎました。いやこれほどのこってりを食すには、時間帯が早過ぎたのか。
味噌にはゴマ!ということで、すりゴマを投入してみますが、濃い味にまぎれてその風味は全く感じられず。美味いのですがちょっと胃にもたれる。普通の味噌ラーメンにしとけば良かった。
さて、今日気づいたことなんですが、お店の注文を取りに来る女性がいつもと違う方でした。私が知っているのは、普通に「お母さん」って感じの人なのですが、今いるのはカールした髪を脱色し、どちらかと言うと「ママ」って感じの人です。
応対は実にきちっとしていますが、弱冠派手目な印象がちょっとしたキャバクラっぽさを醸し出しています。私はてっきり、「これはきっと、若い店員を手籠めに来た“美男子キラー”だ」と、ラーメンが来るまでの間、いらぬ妄想を掻き立てておりました!
すいません、こんな事言って。本当にちゃんとした方です。どんなダメ客が来ても、ムカツキ顔ひとつ見せず丁寧な接客をしていました。
例えば私の斜め前に座った中年の女性。
「すみませんが、食券の方をお買い求めになって下さい」
「あら、そう。知らなかったわ、ありがとう」
この程度は可愛いもの。
「あら、しょう油ラーメンが食べたいのだけれど、ランプが付かないわ」
「お客様、650円のところ、ただいま500円しか入っておりませんので」
一体いくら入れたつもりだったのだろうか。
「すみません、コップはどこかしら」
「お水ならこちらへお出ししておりますが」
「あら、ホント!」
すっかり天然系の女性でしたね。お茶目だからって、だまされて結婚したりしないよう、天然系には充分注意しようと思いました。

@ちぇっそ@