ちょっと北の国から -2005 Part1-

5月9日、10日の両日に渡って、実家のお袋の還暦祝いにと長野へ旅行することになった。混雑が予想されたゴールデンウィークを避けての出発。手がけていた業務が終了し、次の新規業務に移行するまで身の空いた私は、この平日の2日間に休暇を取っていた。
今日の夕方に実家の新潟へ帰郷した。本日はちょうど母の日であり、ついでに私の誕生日でもある。自分の誕生日のなどどうでも良いので、何かお袋に贈り物でも買って帰ろうかと思ったのだが、思いつくのは酒のことばかり。
お互い酒飲みであるので、親子水入らずで杯を酌み交わすのも良いが、あまりのん兵衛に仕立て上げるのもいかがなものかと思い自粛。他に名案もなく、あえなく手ぶらで帰宅。
今回は旅行にも連れてゆくことだし、この息子の身ひとつがプレゼントだと思ってもらおうか。
夕方6時半過ぎ、越後湯沢駅到着。車中携帯に留守電があり、お袋から「急用が入ったから迎えにいけない」と伝言があったので、在来線に乗ろうかと切符を買ったところ、背後からお袋に呼び止められる。
急用と言っても田舎の顔見知りなのでそこら辺は融通が利く。後回しに出来ることは後に回して、取り急ぎ我が息子を迎えに来てくれたのだった。
既に買ってしまった切符は、一刻も早く家に連れて帰りたいお袋の一言によって払い戻しもせず、私は言われるがままに自家用車へと乗りこむ。
実家へ到着。夕飯のカレーライスがテーブルに用意される。その間にお袋は先の用を足しに出掛けて行った。
夕飯を食べ終わった私はしばし就寝。9時過ぎに目が覚め、帰ってきていた妹たちがテレビのロードショーを見ている。10時過ぎにお袋が帰宅。どうやら田舎の常で、ちょっとした用事がちょっとした宴会へと様変わりしていた模様。
「明日は早いから」と促され、家族4人、順番に風呂を済ませ早めの就寝。明日の出発予定は朝の8時だ。
翌日、皆起き出して朝飯を済ませる。朝方用事があったので、お袋がそれを済ませて戻って来たときには既に予定の8時を回っていた。
犬のトラ吉は近所の床屋のおやじにあずけて行く。コイツ、飼い主よりも床屋の主人の方になついてしまっているから、小憎たらしいというかなんと言うか。
1時間遅れの9時に自宅を出発。
ひとつ下の妹が運転する。私は助手席に、お袋と一番下の妹は後部座席に座っている。
それにしても、妹が駆る車(お袋と妹は各自で車を所有!)はなんと「MG ROVER」。なんで外車なのだという点はさて置き、こういったディテールの凝りようは、さすが俺の妹だ!とうならされてしまうところではある。

@ちぇっそ@