20000V

本日は我がREEXAMINEのライヴでした。場所は高円寺20000V、TOKYO DOOMであります。開場が近くなるにつれ雨脚が強くなる中ライヴスタートです!
先陣を切るは、BINARY SCALEというノイズバンド。始めはツインギターのみ。レスポールの方からはミニマルな反復フレーズが奏でられます。もう一人、熊のような見た目のギター氏は、着ている服がビリビリと振動するほどの超重低音を爪弾きます。途中、もう一人のメンバーが加わり、フルートとサックスを駆使し、どこかオリエンタルな雰囲気を醸し出していました。個人的な印象では、ドイツのポポルヴーのような宗教色溢れるノイズだと思いました。爆音ですが、ホントにちょっと癒されました。(持論では、ヒーリングミュージックこそ爆音で聞くべきだと思っている)
続きまして、PSYCHO TO BLACKの登場!企画タイトルにあるDOOMに当てはまるのは、実は彼らしかいなかったのではないでしょうか(笑)へヴィなリフ、強靭なグルーヴがアドレナリンを放出させます。ズシンズシンと、胃袋を揺るがすバスドラムのアタックがたまりませんね!
そして3番手は今回の企画者であるMONEY IS GOD、今日は編成を変え、ついでにバンド名も変えて、GOD’S ORDERとして出演していました。こちらも最初のバンド同様にノイズです。しかしどちらかというとノイズを音楽としてとらえ、その世界観の構築というより、演奏自体の妙を楽しむバンドではないかと思いました。ジャズとしてのノイズというか、むしろジャズそのものであったような感じです。最初のバンドとの違いが明確で、非常に興味深い演奏でした。
さあ、そしていよいよ我々REEXの出番となります。20000Vでの久々のライヴでしたが、本日は比較的落ち着いて演奏できたような気がします。まあ勝手知ったる台所、見慣れた風景に虫の居所も良かったのでしょう。途中、演奏に違和感を覚えた箇所がありましたが(笑)、なんとか滞りなく終了。アレは一体、4拍子の曲を誰かが7拍子で進行していたような?(爆!)終焉後聞いてみると「やっぱり!」と、かなりウケてしまいました。
そしてラストは、DEATH LIKE SILENCE。モノトーンな感じのストレートなハードコア/グラインド・サウンド。全然知りませんでしたが、何気にカッコいいバンドでした。ダチョウ倶楽部の上島似のヴォーカル氏、被っていたベレー棒を脱いでも、クセの付いた髪の毛が帽子と同じ形だったのが可笑しかったです!その彼が自虐的なまでに一人暴れをし、客席にまで降りてきてフロアでドタンバンタン!と転げまわっています。そしてその姿を、耳当て付きニット帽を被った小柄な女の子(彼女もしくは近しい友人か?)が、ニコニコとやさしく見守ってた様子が微笑ましかったです。ドラムの彼も、無表情ながらタイトな2ビートを叩き出し、どこかタンカードのドラマーを思わせるスラッシュテイストがありました。
ノイズあり、ドゥームあり、デスあり、ハードコアあり、正に異種格闘技戦となった今宵。何だか不思議な気分で終了しましたが(笑)、どれも個性ある出演者で中々面白い企画でありました!

@ちぇっそ@