こいわですふぇすと

今日は小岩デスフェスト、ゴールデンウィーク特別編!(か?)
早速ライヴリポから!先ずはここ数ヶ月活動を休止していたBUTCHER ABC久々の復活。なんと今回は会場を訪れてみると、ステージ上には確かにメンバーが3人いる。しかし“新メンバーの彼”、ガスマスクを被せられその表情までは読み取れないが、青っちょろい肌色をしたまま全く動こうとしない。どうしたんだ、君!そんなことでは百戦練磨のライヴバンドの一員として、その役割を果たすことなど到底不可能だぞ!全く、なんてことだ。所詮“彼”もそう長くはバンドを続けられないだろう。ダメ出しを喰らってあっという間に解雇だ!でも、そんなことをされても一向に気にする事はないのだろう。だって“彼”は、プラスチックで出来た模造の肉屋なのだから!マネキンにはベースも、車の運転もできないのだから!
そんなちょっとしたサプライズからスタートした本公演。続きましては、1週間以内に2度も目撃することとなった、F.I.Dの登場であります!
やばい、ステージに歩み出てきたメンバーを見て唖然!今日は皆さん全員、一体どうしちゃったのですか!?ドラム女史のみ普段の状態ながら、フロントの3人、何か雰囲気が大きく違っております。全員白衣とメガネ着用の女医さんスタイル!白衣の下は各人思い思いのセクシーコスチュームです。
では、それぞれご紹介致しましょう。ベースのロビン嬢は黒のワンピースをお召しになられ、左右非対称のスカート裾部分が大人のフェミニンを演出しております。(なんかピーコのファッションチェックになってきたぞ)しかしながら、演奏の方は相変わらず普段と変わらぬ激しさ。足を大股開き、網タイツに包まれた太ももを露に熟女マニア垂涎のお色気で悩殺!(こんな事書くと後で半殺しだなぁ)ギターのK嬢はデニムのミニスカート!この方がこんなに露出するなんて初めて見ましたよ。いやしかし、ちょっとやそっとでは人を寄せ付けないようなキツイ表情が(いやイメージってだけで本来はそんな人じゃありませんよ!)、どこぞの大学病院の院長さんといった雰囲気。こんな先生になら、叱られてもイイ!そんな妄想すら起こさせるハマリっぷりでした。そしてヴォーカルMaki嬢は、上下黒のツーピースでこの日一番のエロテロリストっぷりを晒しておりました。フェロモン充分。美形にメガネという、マニア心をそそる、これぞ正にエロです。エログラインドです!出血大サービスの連休中日でありました!
さてお次はEVOL!東京に来るのは久しぶり。私も確かかなり前に見ているはずです。(もう、それくらい見ていない)見た目は普通のオジサン。(失礼!)しかししかし、飄々とプレイされる中にも、その激烈激速の楽曲を難なくこなす確かな演奏力!ブラストの凄まじい速さ。また、ちょっとした部分で見せるフィルインのセンスの良さ。このドラム氏の演奏を見ているだけでも楽しくなってきます。ピュアグラインドの何たるかを見せ付けたライヴでした!
さあ4番目はワタクシ初見でありました、ZONE DEFECTION!やばい、このバンド、やばいくらいにカッコ良かったです。先ずはその見た目のイカツさから見るものを圧倒します。白塗り無しでもこの威圧感は、こんな先輩がいたらイヤだなあ、との先入観を与えるに充分です。ブラックメタルともグラインドとも付かないその独特な世界観。先ほどのEVOLに勝るとも劣らない超激速ブラスト。絶えずバイトレントな雰囲気を発散させ、呪術的でオカルトチックな怪しさを持ったバンドだと感じました。激烈ナンバーから一転、最後のスローテンポの曲など正に密教的。まるで“ヤクラ”の弟子たちかと見紛うほど、その様子はまるで、禁断の呪文を唱える祈祷師のごとくでありました!
それに続くは、またしてもバイオレントな背徳主義に満ちたバンド、SSORC登場!久々に見ましたが、やはりその凄まじい破壊力はいささかも衰えを見せず、ノルウェイジャンスタイルの楽曲はまた更に凶暴性を増していたように思います。ベースのDUST氏は客側まで降り立ち、邪魔するもの全てをなぎ倒すかの暴虐っぷり。メロディ無し!グルーヴ?そんなもの、アンチ・キリシタンには関係ねぇんだ!エンドレス・ブラストの応酬、貫禄のライヴでした!
そしていよいよラスト。関西ブラックメタルホープ、CATAPLEXYが有終に花を添えます!もはやここまで来るとアルコールが程よく回っており、自分自身の意味すらよく分からなくなってしまっているのですが、いや楽しい!とにかくこのバンドはいつ見ても楽しいのであります。比較的オーソドックスなスタイルの曲展開は、メタル好きなら必ずやその琴線にフィットするであろう分かりやすさ。そう、ある意味ではこの分かりやすさが、このバンドの魅力のひとつでありましょうか。派手で禍々しいパフォーマンス。エンターテインとしてしっかりと地に足を着けたバンドの姿勢が伝わってきます。期待を裏切ることのない非常に完成度の高いバンドです。ホント、このバンドは間違いないですよ!
というわけで、大いに盛り上がって終了した小岩デスフェスト。比較的サクっと終わった今回でしたが、内容自体は非常に凝縮され密度の濃いものでありました。と言いますか、どちらかと言えば、これくらいがちょうど良いと感じたりして。私も歳ですかねぇ。そんなわけで、打ち上げも1次会、2次会、そして締めの3次会。お決まりコースのそば屋まで行きまして(その時点で残っているのは6人だ!)、もう既にみんなグダグダ。
傍で見たら、首が折れてんじゃないの!?とびっくりする姿勢で寝てる人や、「あ、電車来たよ」「あ、そっちもね」なんてお互い見送りながら、私は乗り込んだのですが、振り返ったらドアが閉まり、DUST氏とブラッドバス氏がホームに取り残されるという一幕も。
なんだか、ダメ人間博覧会と化していた、小岩サケ・フェストでござました。

@ちぇっそ@