東京DEATH FEST

世間はもうゴールデンウィーク2日目だというのに、降って沸いた業務の移転作業に終われ、ニコニコ元気に本日も出勤しているワタクシです!(もちろん昨日も仕事でしたよ!)
そして今日がゴールデンウィーク2日目であるとともに、日本初上陸のバンドを多数含むデスメタルの祭典。そうです、東京DEATH FESTの2日目でもあります!前売りを買っていなかったので、当日券6,500円、ドリンクまで払うと7,100円になってしまうという法外な値段にしり込みしながらも、やはりこの記念すべきイベントの片鱗だけも味わっておきたいと、世間の大型連休モードに便乗しここはひとつ奮発することにしました。
昼間は仕事があり、なんと午後1時15分より開催されるライヴには、大分遅れて参戦することになりました。当初の目論見では、6時半よりスタートするInsidious Decrepansyから見られると思ったのですが、いざ会場の渋谷サイクロンに到着してみるとかなり前倒しで進行しており、ステージでは既にVomit Remnantsが演奏していました。
さすがに凄い客入り。サイクロン独特の会場レイアウトのため、入場口近くではアンプが邪魔になってバンドが見えない。仕方が無いので人ごみを掻き分け、一際激しいモッシュの渦の脇をすり抜けてフロア後方へと移動しました。
実は初見でしたVomit Remnants。複雑でブルータルな楽曲を難なくこなす確かな演奏力。
今回のイベントで非常に楽しみにしていたバンドのひとつだったのですが、もとよりバンドのステイタスの確立している彼ら、さすがに凄い人気。曲間のMCでも会場から上がる怒声が鳴り止むことがありませんでした。まるで海外でライヴを見ているかのような熱狂振り。と思ったら、叫んでいるのはSteve氏じゃないか!納得というか、あなたテンション高すぎです。(笑)
個人的に普段はあまりブルータル系は聴かないのですが、さすがにこれだけのライヴを見せつけられて、メタル魂が鼓舞されないわけがありません。とにかく凄い迫力で、何かオーラさえ出ているような、そんな迫真のパフォーマンスでした!
続いての登場はラストから2番目となります、Godless Truth!ブルータル系にしては少しオーガニックな雰囲気があり、ライヴでも曲のフレーズのひとつひとつが聴きやすかったように思います。独特の曲展開。結構無茶があるように感じますが、そのちょっとしたアホさ加減がよろしい!
ドラムはトリガーを使用しているのでしょうが、かなり生音に近く、フィンガーコントロールを駆使した軽快なスティックワークが、どこかジャジーなスウィング感さえ漂わせていました。それから、1stの時のCryptopsyみたいな高音ベースの音色が印象的でもありました。なかなか興味深いバンドでしたね。
さあそして、いよいよ日本の地を踏んだDisgorge(Us)の登場であります!グラインドファンならば待ち焦がれていたでありましょう、世に言う“伝説”と呼ばれるバンドのひとつ。(笑!)個人的にはメヒコのDisgorgeの方がお好みに合うのでしょうが(他人事か?)、やはり(Us)のDisgorgeも見てみたい!これは紛れも無い事実で、今回の東京DEATH FESTで一番のお目当てでありました。
繰り出されるブラストビートの音圧が凄い!音のデカさもさることながら、その正確無比なタイトな演奏に圧倒されます。ファスト〜スローへと転調する場面では、力強いクジラのひと掻きが大海原に航跡を残すかのように、大量の海水を押し分けて驀進する凄まじきグルーヴ感がありました。
正直、彼らの曲は知らないのですが、MCを聴いている限りでは、初期の曲もかなりの割合で演奏されていたようです。やはりこれは待ちわびた日本のファンへのサービスだったのでしょうか。単に定番でやっているだけで、実は普段通りだっただけかも知れませんけどね。(笑)しかしながら“伝説”の一端を目にし、その噂に違わぬ激烈ぷりにいたく感動した次第であります!7,000円出して行って、本当に良かった!
本会場には下町グラインド界隈の方々も多数見えられ、話によると、これより出演バンド、来場客などなどが集うであろう、打上げの席に便乗参加しよういう行き当たりばったり身勝手企画、東京サケ・フェストなるものに突入するとのこと。
さすがに翌日も仕事を控えた私は、阿鼻叫喚が予想される狂気の酒感染。黒んぼたち(もちろんデスTのことだ!)の晩餐はちと遠慮しまして、知り合いと会場周辺でちょっとダベった後、そそくさとおいとまさせて頂きました。果して、あの後一体どのような武勇伝が、連休浮かれモードたる渋谷の夜に刻まれたことでしょうか。恐くて想像したくありません!

@ちぇっそ@