歳を取っても悪逆非道

今朝方出勤していたら、なんか凄いオッサンを見ました。
駅から会社への途中に、ちょうど下水処理場からつながる河川があり、その上に橋が掛かっています。当然、脇の歩道は狭くなっており、通勤客で行き交う時間は込み合う事になります。
特に急いでいる時など、わかっちゃいるけどイライラさせらる事も多いこの箇所。しかしながらわずか数十メートルの我慢と、大人であればそこら辺を割り切って通過するはずです。
しかし、本日お目にかかった50がらみと思しき初老の男性には目を疑ってしまいました。
大人2人が並べば簡単に塞がってしまう歩道で、私と、ちょうどその斜め前を歩いていたおばさんによって、後続から多少の障壁となっていたことは否めません。しかしそれを言ったら更にその前方、そして私の後方の歩行人にも言えることで、混雑した時間帯ではさほど珍しい状況ではありません。
いちいち綺麗に一列縦隊で登校する、なんていうわけではありませんから、その辺り、もしもの凄く急いでいるのであったら、一声掛けてどいてもらえば良いのです。特に今日など、雨が降っている日など尚更、ただでさえ差した傘が邪魔になっているのです。
ところがその初老の男性、自転車にまたがり傘差し運転をし、速度を落としながら近づいて来たと思ったら、事もあろうに濡れた傘の先で、私の隣りのおばさんの頭をつついているのです。
「あれ?知り合いなのかな」などと一瞬思ったのですが、そうだとしてもこれは失礼過ぎ。ちょっと様子が変だなと思っていたら、案の定そのおばさんにとっても見知らぬ人物だったよう。
道に広がって歩いていたとしても、これはちょっと常識外れ。その男性も恐らく仕事へ向かう途中の様子なので、だったら込み合う時間だとわかっているはずなのに、後ろから無言で近づいて、邪魔なヤツの頭をコンコン!じゃ、人格者として疑われて当然。
ムカついているのも分かりますが、そんなとばっちりみたいな闇討ちを喰らって、心身おだやかならざるべし!これが若者だったらキレられてますね。
まあ、私だったら差し詰め後ろから走って追いついて、荷台のスチールを引っ掴んで、国道357へ頭から突っ込むように捻り倒しているところですね。いや、それも大人げないか。
やはりこういう場面を見ると、他人事ながら腹が立ちますね。最近はこういった50代くらいの世代が、異常な行為に至るケースが間間あるように見受けられます。ニュースでも、一家無理心中を謀った首謀者が、50代のおとっつぁんだったという事が結構多いですよね。
引退するにはまだ早いが、かといって経営不振で今後の身の振りを考えようにも、もはやどこにも雇ってくれるところがない。といった状況の中で精神崩壊を引き起こしているのでしょうか。
でもまあ、だからってヤケになる必要もないでしょうに。こんなんじゃ尊敬されませんよ。
「終身雇用」「高学歴、高収入!」と教え諭されてきた団塊の世代にとって、もはやいままでの常識が通用しなくなった現代社会との折り合いがつかなくなって来ているのでしょうか。そんなこと言ってもねぇ、所詮人間のすることなんだから、大昔も今もそんなに大差ないって言うの。
やっぱり高度経済世長を支えてきたという自覚が、よもや自意識過剰の被害妄想にまで及んでしまったのでしょうか。そりゃもう、末期的ですね。
と言いつつ、私自身も今日から読み始めた本を開いてビックリ!この本を買ったとき、てっきり「スキンパイ(創元文庫@クリストファー・ファウラー)」と思っていたものが、タイトルの“スキンパイ”が現れた場面になって、なんと正解が“スパンキイ”であったことが判明!
またやっちゃいましたか?よくやるんです、読み間違い。「スキンパイ」、(人の)皮のパイ?これはもしや、「ヒューマンバーベキュー」「ヒューマンプレッツェル」に続く新たな鬼畜人肉食シリーズか?なんて想像を膨らましていたんですけど。
でも一瞬、本当は自分が正しいのではないかと疑いました。“今回に限り読み間違って”「スパンキイ」と読んだんじゃないかって。しかし“彼”の本名は“スパンキアロソファス・ラクリモーサ“これじゃ、どうみても通称”スパンキイ“になりますよね。
ここは素直に負けを認めましょう。今読んでいるのは「スパンキイ」です!団塊の世代に負けず劣らず、私も末期的なようですね。でも、こういった“読み違え”こそが文化の発達に貢献して来たと考えているので、反省はしません!
小節の頭の拍を読み違えたから、“サンバ”が“モザンビーク”になったように。“(ツ−)(スリー)クラーベ”が、“(スリー)(ツー)クラーベ”になるんです!
(ああ、単なる言い訳か!)

@ちぇっそ@