小岩デスフェスト −REALIZEDレコ発の巻ー

今朝起きてテレビを付けてみると、なんと今日で五木寛之の「百寺巡礼」が最終回でした。毎週何気にこの番組で心の癒しを受けていたので、これで最終回とは、これからの土曜の朝が少し寂しくなります。
さて少しパソコンをいじり、なんとかネットに接続できるようになった我が家。なんだかんだやって時間が押し迫ってしまい、あたふたと出かける準備をいたします。今日は小岩デスフェスト、早速リポートとまいりましょうか!
1番手は、前回の小岩で“大変な事態”に陥っていたCOMMAND。本日は満を持してトップバッターでの登場です!ところどころ前回と同様、“フレキシブル”な部分も残しながらの演奏でしたが(あの“アイコンタクト”は絶妙だ!:笑)、今回はよりタイトになっており、遂にその全貌が見えてきたようです。カオティックな印象はそのままに、しかしギター氏のリフメイカーとしての個性が全面へと表出。凄まじい刻みと、独特の音階を駆使したギターワークから目が離せません。ドラム氏も気合のフルストローク、スティックが片方すっぽ抜けようがお構いなし。残った1本を両手で握りしめ“もち付き”のように上段から振り下ろしていたのが衝撃的!まさかり奏法ですか!?甲高いスネアの音が強烈、ブラストを多用しているわけではないのに凄まじいスピード感です。そしておよそグラインドバンドには似つかわしくない、清楚な白のプリーツスカートを召した紅一点、ヴォーカル女史の吐き出す日本語歌詞にも要注目!終演後、当然の如く「歌詞を読んでみたい!」と、激音だけにとらわれぬその文学性に、皆の注目が集まっておりました。
続いては音楽性もバンド名も変幻自在、コンジェニタル・ヘルの登場です。本日の編成は、京都からやって来た「ウィーアーフロムヘル!」ギターのM原氏と、DEATHCHURCHでお馴染みのドラムF島氏、そしてヴィヴィアン女史がサックスをとります。ヴィヴィアン女史のアトモスフェリックなひと吹きでライヴがスタート、スロー〜ミドルテンポの重厚なリズムでじっくりと聴衆を魅了して行きます。とてもこれが即興とは思えない完成度の高さ。各人のミュージシャンシップの高さがうかがえます。M原氏の超絶ピッキング、F島氏の淀みないツインベースドラムの上でコンジェニ氏の咆哮が轟く。更にヴィヴィアン女史のサックスがその上で飛び回り、小岩の夜にアヴァンな雰囲気を加えておりました。ジリジリ、ドロドロと、まるで地獄の業火に焼かれているような感覚でした!
さて3番手は岡山から出陣、WARSTATEです!恒例のようにヴォーカル氏以外のメンバーが変わっており、本日ドラムに座ったのは弱冠19歳という、将来を所望される若手グラインダーであります!なんと言いましょうか、比較的シンプルなグラインドを演っているイメージがあるのですが、いつもメンバーが違うお陰で(?)雰囲気が変わり、不思議と見飽きないバンドであります。(笑)でも今日のメンバーはとても良かったですよ。ドラム氏のブラストは力任せ。ローチューニングのもっさり音ですが、他の音に埋もれずしっかりと聴こえていました。ハードロックテイスト溢れるスクエアなリズム感も悪くないですね、鍛えがいがありそうな逸材です。途中、闖入者がギター氏と一緒にツインギターを披露し(もちろんコイツはエアギターだ!)、失笑。。。いや微笑ましい一場面があったことも記しておきましょう!ヴォーカル氏は、打上げで撃沈してました!運転手でしょ!アンタが起きゃ他のメンバーが自宅に帰れないじゃないか!(笑)
ここからちょっと順不同になりますが(だって9番バンドもいれば出順なんて誤差の範囲!)、素晴らしき哉、どんまい人生!DxIxExをご紹介しましょう。今日も彼らは素敵でした。先ず注目すべきは、どんまい氏が装着した“光るサングラス”でしょうか。これはまるで「大人の特選街!」とかなんとか銘打って通信販売されている、“光るCDケース”に通じるケバケバしさ。こんなCDケース、単なる成金趣味じゃないか!なんて突っ込みたくなる逸品でありました!MUD嬢はまた本日はアグレッシヴですね。ショッキングピンクのTシャツがとってもお似合いです!キュートです、デビルキュートです!Y野氏のドラミングも相変わらずの迫力!いつもドラムが壊れるんじゃないかと心配で、陰ながら見守っています。なんか今日は全体的にじっくり堪能しちゃいました。たまにはこういう見方も良いですね。
さて静寂を打ち破り登場したのは、松山の過激ん坊こと、SPACEGRINDERであります!のっけからビール瓶を破裂させ、飛び散る破片もなんのその、床板転げ回り、マイクスタンド投げまくりという実に荒々しいパフォーマンスで聴衆の度肝を抜きます。危険、危険です!気がつきゃ鮮血が飛び散り、辺りは正に酒池肉林。ゴミ箱はひっくり返すわ、たまらず外へ逃げ出す人はいるわで、思わず「その男、凶暴につき 立ち入り禁止!」の立て札を設置しようかと思ったほどです。いやぁ、今日も松山のゴッドは頑張りましたよ。「あかん!お客、どん引きやん!」っていう感じがスリリングです!
もう何番目か分かりませんが、次は大阪発WOUNDへと行ってみましょう!メンバーが一人脱退しておりまして、本日は2人のみでの遠征。実は初めて見るかも知れない、ヴォーカルN川氏のギターにちょっと注目していました。以前のフルブラスト全開といった曲調から一転、バッサバッサと言った表現が似合いそうな2ビート主体へとテンポダウンしていました。しかしこれが個人的には凄くハマリで、実にオールドスクールな流れが好き者の心をとらえておりました。使ってたギターはフライングVでしたっけ?(ヘッドがVのヘッドだったよなぁ、多分)とにかくそのギターの音色が心地よい。途中ドラムがトラブッて、その間に爪弾かれたアシッドなギターソロが何気に本日の裏ベストか。やはり良い音でした。本人いわく「自分の中でのドゥームソロでした」との発言でしたが、正にドンピシャ。しかもそれはブルースから派生し、ブラックサバスが実践しようとしていた、“あの時代”のブルース・ベースのヘヴィロックの音。ディストーションというより、ファズによるオーガニックな倦怠感を感じさせるものでした。
さてさてこうなったら関東のドゥーム勢も黙っちゃいません。我らがGRUGDEの登場です!もう、最高です!ギターはチリチリ、リズムはのったりと、サイケデリックな音像の中で忘我の境地に達します。私もこの日のために用意した、キューバ産タバコ葉配合の葉巻を咥えながら、ひとり香しいにほいを辺りに充満させておりました。だってこのバンドの場合、お酒というよりは葉っぱ。それもフィルター無しの直炭火焼の濃い〜ィヤツがお似合いですから!大分雰囲気が出てきたようで、なんとアンコールまで飛び出すハピネスぶり!大満足、大解放のライヴでした!
さあ遂にラストから2番目、アンダーグラウンド・ロケンローマシン、GORE BEYOND NECROPSYの爆発です!やはり彼らは人気モノですね、凄い盛り上がり。塊となって押し寄せるサウンドが圧巻!とかくドラムのブラストビートが取り沙汰されるこの手の音楽ですが、彼らの場合思わず「いやぁ、ギターバンドだねぇ!」と言いたくなってしまう。ガレージ的なビート感漂う、ロックスター然とした華やかさがありますね。終盤はもはや無礼講状態。メンバー入り乱れ、客側フロアまで降り立ちツイストでノリまくり!そりゃもう、怖いもんなしですわ。定番ナンバーで会場との一体感を作り上げ、阿鼻叫喚のロックショーが閉幕いたしました。楽しいっす!
本日ラストとなりますは、なんと今日がレコ発記念、REALIZEDが締め括ってくれます!実はかなりのロックオタクというギターのM氏。彼が引き出すカミソリのようなギターワークが実に素晴らしい!鋭いカッティングの合間に見せる、クラッシックなオブリガードに時々「ハッ!」と耳を奪われます。また、一体どういう意味があったのか私には分かりませんでしたが、何故か「ソアスロート」のTシャツをお揃いで着ていたツインヴォーカル・コンビが異彩を放っていました。(笑)おもしろ顔で客席にまで飛び込んでくるハッスル模様。ふかわりょうヘアの方が客側フロアでのたうちまわっていたら、普通はみんなで助け起こす場面ですが、本日の妙なテンションに、みんなで彼の上にのしかかって組体操総崩れ状態!(爆笑!)アブナイ!アブナイよォ!なんて心配もなんのその、無事生還を果たした彼は元気、元気!ピョンピョン飛び跳ねながら、また次の曲を歌い始めます。いよっ、役者だねぇ!そんなこんなで、とっても楽しい本日のレコ発記念が終了いたしました。
帰宅して、早速買ってきたREALISEDのアルバムを聴きましたが、カッコいいですね!凶暴でありながら、どのバンドにもない独特のギターリフがあり、唯一の存在としてその個性が光っていました!ヤバイっすね、私かなり好きです、こういうの!
打上げは、朝までですか?当然です。何せ私、小岩要員ですから!

@ちぇっそ@

今さらながら、やっとこさスクールオブロックを見ました。もちろん、ジャック・ブラック主演のお馬鹿青春映画です。
やっぱりロック好きの人間にとって、この作品がおもしろくないわけがないじゃないですか!ジャック・ブラックの熱演もさることながら、製作者達のオタクぶりが垣間見れ、窓に張られたステッカーなど、ロックに造旨が深ければ深いほど、そのディテールの細かさに身悶えることでしょう。
信念を貫く頑固一徹なロックオヤジに共感を覚えます。そうです、売れる売れないは関係なく、好きなんだからしょうがない!そんな所信表明を改めて実感させてくれた作品であります。
それにしても、「MTVがロックをダメにした!」は、ある意味名セリフでしたね(笑)もちろん、90年代にグランジが台頭してきた頃からこのようなことが言われ始めましたが、ジャック・ブラックの熱弁に思わず、「そうだ、そうだ!」と、見ているこちらもシュプレヒコールを上げてしまいました。近所迷惑っすね。
今日はなんだか予定外の残業になってしまいました。業務の移管に際していろいろとチェックを入れてたら、いろいろと問題が発生しまして、それの処理に追われていたのですね。
それで先方にお伺いを立てている最中に、別件で作業依頼が飛び込んできたり。お陰で更に時間が延びてしまうという、正に泣きっ面に蜂という状況でありました。
なんか後半はもう、グダグダでした。移管はゴールデンウィーク中です。当然私も出勤致します。これで一体何年連続、ゴールデンウィークをまともに休んでいないのでしょう。
更に言えばお盆休みも無しです。お盆なんてカレンダー通りですから、田舎に帰省なんかできないのです。(先方は外資のクセに休むが、しっかりと“宿題”を残していってくれる)
無理やり1泊2日で帰ったことがありますが、そんなマサ伊藤の、NY1泊3日ボンジョヴィ取材みたいな状況はカンベンです。それもこれも全てこの業務が諸悪の根源なのです。早く終われ!

@ちぇっそ@