報告書

いやね、まあそんな大げさなものでもないんですが、先週末のライヴはちょっとヤバかったですねぇ。言い訳ってわけじゃないんですが、私は午前中仕事だったもんで、それでライヴの日なので朝シャワーを浴びてきたわけです、6時起きで!
それで昼に仕事を上がって、会場には2時入り。逆リハなのでトリの私たちは1番目にリハだったわけです。その後、出番までずい分と間が空きますが、外は雨だもんで雨嫌いの私はずっとライヴハウスの中におりました。で、本番が始まってみたらタイムテーブルがかなり押してたみたいで、私らが終わって時計を見たらなんと11時近かったという。
正直さすがに疲れてしまったのですが、それを言っちゃあ、大雪で直通の飛行機が飛ばず、24時間くらいかけて世界一周する勢いで来日。ライヴが始まるほんの数時間前に会場へ到着したという、ドリーム・シアターのジェイムズ・ラブリエに比べたら屁でもないんですけどね。
いや、実は私、その日のライヴを観に行ってたんですが、まあそんなワールドワイドなレベルでなくても、こんな時こそ、バンドブーム期にブイブイ言わせてたという(売れてたわけでじゃあないが)、昔のバイトの先輩の言葉が身に沁みます。
「ライヴ前は家事をするな!」
どういう事かと言いますと、やはりライヴをする時にはお客さんにある種の夢を見せなきゃいけない、現実逃避でも良いでしょう。しかしそんな非日常を演出しなければいけないバンドマンが、ライヴ前に家事やら仕事やらをしてしまうと、どうしてもそれが尾を引き、ライヴ本番で生活臭が出てしまうというわけです。
ま、なるほどね。ライヴ当日は、ライヴをする本人の頭の中が既にファンタシィーじゃなきゃいけないと!そりゃそうですね、悪徳勧誘業者が人をだます為に、「自分は人様の為に奉仕しているんだ!」という洗脳。。。いや、社員教育を受けるのと一緒というわけですな。(ちょっと違うかも知れない)
“ネズミー”ランドに行ったら“馬鹿になれ!”っていうのも同じか。あ、こりゃ脱線気味ですね。夢とファンタスィーを両手いっぱいに掲げた参拝客(参拝とはもちろんシ○デ○ラ城の事だ!)を見かけると、会社帰りで実生活どっぷりの私なんかは、「ウッ!」とヒいてしまうのですね。
しかしながらそういう我々も、価値観の違う人から見たらとても恥ずかしい事になっているのかも知れません。どの道人間のすることですから、大差ないですけどね。やはり自分の価値観の中で没頭して、馬鹿になれるのが幸せですから!
ですから先の先輩などは、ライヴのある日は必ず仕事はお休みにしていたそうです。徹底してバンドに入れ込んでいたわけですね。しかしこんな事も言ってました。
「俺は男にも女にも、常に差別なく接する!」
フェミニストか?と思いきや、「(仕事が出来ようが)態度が気に入らない!」とか言って仕事中、彼女でもない女の子にマジギレして、当の女の子と取っ組み合いのケンカしてました。なんだかなあ。俺流で、我が強かったんです。疲れる人っすねぇ。

@ちぇっそ@