食は奇をてらわずに

今朝、通勤途中の喫茶店で朝食を頼もうとしたら、いつものAセット、Bセットに加え、新たにCセットなるものが追加されていました。そうとはつゆ知らず、Bセットを頼んでしまい、お店のお姉ちゃんが用意してくれている間、たまたまメニューを見たら気がついた、というわけです。
ホットハムチーズサンドだかなんだか言うモノでしたが、なかなか美味そうです。今度、頼んでみようかしら。
未だ、先週末からの疲れが取れず、本を読む気も起きないので、電車の時刻まで、珍しく何もせずボケっと座っております。行き交う通勤客に目をやると、たまに誰かと視線が合う。
はたして、彼、彼女らは、こんな私を見てどう思っているのでしょうか。「朝からコーヒータイムなんて、リッチマンだな」「そんなにヒマこいて、気取ってるんじゃねぇ」などなど。まあ、いいさ。こっちだって、そちらに“覗かせてやってるんだから”なんて、意味もない見栄をはってみたり。
立場を逆転させ、向こうから歩いてくる自分に成りすまし、喫茶店の窓に見える自分自身を想像して、結局はすぐさま忘れ去られる短期記憶の彼方に、ありきたりな朝の風景の一部分となって、今の自分の存在を消してみる瞬間。通り過ぎる大衆が、全て私自身となりて。
などと、よくよく考えたら気持ち悪いことなど申しまして、危機管理の生態反応から、脳内モルヒネでも多量に分泌されているのでしょうか。危険な現実逃避が始まっているようです。
それはともかく今晩も残業であります。処理件数が少ないようで、ボチボチと気を緩めながらやっております。いやぁ、そんなことじゃいけませんがねぇ。比較的まったりムードで、さっきまで隣りに座っていた上司も、携帯の「信長」ゲームをやってました。ああ、そんなこと言ったら企業の信服に影響がでるというもの。いまの発言は、ナシでお願いします。
そんなことなら書かなけりゃいいんですが、今日は少し頭の回路が(とくにセキュリティシステムが)弱ってるみたいで、まあ、ご愛嬌といったところ。
夜食を食べました。今日は軽くカップラーメンです。個人的にカップ焼そばがお好みなのですが、お腹をいっぱいにするという意味では、やはりお汁もいただける普通のラーメンも夜勤には欠かせないわけです。
「ちゃぶや」のカップラーメンをいただきました。なんでも、「しなそば」佐野氏のコメントまで入る気合いの販売促進戦略。「いいから食ってみろ!」と相変わらずの強気発言。やっぱ、男一代で何かやらかすにゃ、これくらいの度胸がいり用ってもんです。
そりゃ、どうでもいいんですが、こういうのって体外いつも“アレ”じゃないですか、眉唾もん。そんなことを言われると、「じゃあどうなんだよ!」なんて逆に、消費者の目を厳しくしてしまうというマイナス面しか、個人的には見出せなかったり。とかくこういうときは、なるべく公平な目でもって判断しなければなりませんね。
熱湯5分。おいおい、ずい分たくさんスープの元があるじゃないか!近年のカップラーメンによくあるパターンです。工夫するのは良いですが、狙いすぎていて、何がなんだか味がよく分からなくなることもしばしあります。
じゃあ、時間がもったいないのでここに5分経ったラーメンをご用意致しました。(キューピー並だねこりゃ!てか活字上のこんな演出に意味があるのか!?)
スープの元を、ちゃっちゃと入れます。あれ?においが、良い感じじゃないですか。えぇ、これに最後、焦がしねぎが加わる、と。
麺はノンフライ。賞味の加減はですね、最後の焦がしねぎは蛇足なのではないかと思いましたが、すごく良い感じでした。焦がしねぎを入れる前の状態だと、何か凄すごく懐かしい味に感じられます。
とんこつしょう油ですが、すりごまの風味が利いていて、どこか素のままの「サッポロしおラーメン」のようでありました。これはもう、間違いないですね、幼児体験に基づいた条件反射が、「こりゃ美味いよ!」っていうホルモン分泌をするに決まってます。
焦がしねぎ効果で、弱冠現代風にアレンジは加わりましたが、実は非常にスタンダードな味。昨今の創作ラーメンってものには猜疑心を隠せませんが、たまにこうやって“当り”に出くわすから止められない。普段家ではカップラーメンなんてほとんど食べないでのすが、いけませんねぇ、この残業の時間帯は!
コレステロールを気にしながらも、成人病予備軍の道をひた走りつつ、次回の残業を想定し、新製品のカップラーメンを求めて、嬉々としてコンビニへ向かう私でした。
なんだ、意外と残業を楽しみにしてるんじゃないか!

@ちぇっそ@