秋葉の歩き方①

いよいよ私のモバイル計画が実行に移され、昨日秋葉原にパソコンを買いに行ってきました。
保護者(?)として、ROBINさんとキタ氏が同行。キタ氏お目当ての(いや、私もかなり)メイド喫茶巡りも含め、秋葉原オタクツアーの開始です。
1時に電気街口待ち合わせ。事前に情報を仕入れてあり、大体の目安、お店の位置などは確認済み。最初に合流したROBINさんと連れ立って、先ずは本体を販売している部品屋さんへと向かいます。
普段こうしてオペレーションなどの仕事をしている私ですが、業務に沿った作業などはかなり熟知していても、実際パソコンにはさほど精通しておりません。とりあえず今日のところは即購入がなくとも、お店の人に話を聞いて、自分が狙っている機種の性能などの情報が仕入れられれば良いかな、などと考えておりました。
とにかくスペック重視、余分なオプションなど必要としないので、メーカーなどの指定は特になし。大は小を兼ねる、組み立て式の無骨なマシンを物色致します。
ところが元々知識もないため、本来ならばあれこれと店員を質問責めにしなければいけないのでしょうが、実現性すら薄い将来の漠然とした展望(それも近しいところまでしか想像できない)しかないので、せいぜい2,3のことを訊いてお終い。
まあもっとも本職に専門的なことを並べたてられたところで、話半分も理解できないでしょう。「習うより慣れろ!」の精神の私は、とりあえず買ってから使い道を考えるというか、使い方を覚えていこうかと、そんな希望的観測を立てるのでした。(その無計画性がこの自堕落人生を助長してきたという背景は抜きにして)
といったところでまだ購入はせず、一旦店を出ます。まあ何せ大きな買い物ですから、実物を見て、私の(クソ重い)脳内コンピュータで繰り返し思考実験を重ね、再三の考察を試みようというわけですね。
お店の出口でメールが来ていたことに気付く。どうやらキタ氏が(とっくに)到着していた模様。直ぐ近くに来ていたようで、場所を説明し無事合流。大方の見当がついてきたので、店を一旦離れ、早速休憩がてらにメイドカフェへゴー!
以前行ったところでは芸がないと、1階がガチャポン専門フロアのビル、その6階にあるメイド喫茶へと初入店。すると時間帯がちょうど1時頃、ランチだかブランチだかわかりませんが、小腹を空かせた秋葉系の人脈で座席が埋め尽くされており、さすがに並ぶのもアレなので、1件目は断念。
地図を持ってきておらず、以前チェックだけ入れていたお店があったので、私の記憶を頼りに探索します。すると程なく発見、間髪入れず入店します。込んではいましたがなんとか空席があり、禁煙席だという“小学校机”に腰を据えることにします。
本日は一応全員“メイドさん”の格好をしていますが、特に統一されてはいないようです。各自で用意した様々な“メイドさん”が目にも楽しいですが、もしかしたら本日は「メイドさんの日だけど“いろんなメイドさん”の日」だったのかも知れませんね。
ちょっとややこしいので注釈を入れますと(注釈は入れるが“お注射”は打たないよ!@ちなみに看護婦さんはいなかった)、お店によってはきちんと正装があったりするみたいなのですが、そんなお店でもイベントなどでいわゆる“コスプレ・デー”なんかがあったり。メイド喫茶といえども“コスプレ度”の高いお店も結構あるようです。というか、秋葉ではこちらの方が主流なのでしょうか。
メイドさん皆さんがんばってはいるのですが、どこかたどたどしい接客など個人的には非常に楽しいです。人生、息せき切って活動なされている方の中には、このちょっとまったりした雰囲気にイライラさせられるかも知れません。しかしながらここで働く彼女たちは、何か自分の価値観をしっかりと持って働いているように見受けられます。この健気な態度に、また心打たれるものがありますね。
そもそも、じゃんじゃんバリバリ働くメイドさんなんて居たら、実際あまり可愛くないのではないでしょうか。やはりこう、「コイツ、またやっちゃったのか!?」「すみません、ご主人様!」「しょうがないヤツだなあ。次回からは気をつけなさい。分かったね!」「ハイ!申し訳ございませんでした、ご主人様!」やっぱ、こうでなくちゃ(妄想入りすぎか)
しかし何かこう、合理主義の資本経済、しかもそれを全面的に受け入れ、勤勉に実践を行ってきた現代日本にあって、およそ商業主義に則らない、前時代的な時間のゆとりを感じさせてくれる、正に都会のオアシスと言えますか。
走り去るように過ぎ行く時代の中で、自らの主観時間たるアクセルをほんの少しだけ緩めることができれば、そこには本来の現実味溢れる豊かな時間が存在するのではないでしょうか。もはや生身の人間である我々が、指先でかすめることすら出来ない社会の流れに乗る必然もなく、いまや人間同士、お互い心地よいと思える時間の流れにシフトを入れ替えねばならない時期に差し掛かってきているのではないでしょうか。これぞ、正に人間万歳!マンセーマンセーメイド喫茶であります!
えー、すいません。メイド喫茶における思いのたけをぶちまけたら、思わず俺流で社会批判語っちゃいましたか?負け犬人生ッスね、負け組の主観に満ちています。
というわけで、充分に癒されたワタクシは、脳内CPUがフル活動(潜在能力の70%までフル活動)!今度は矛先を変え、ディスプレイを散策してきます!

@ちぇっそ@