地震国家

今朝方未明、なんとも凄い地震がありましたね。私もちょうどおしっこがしたいな、けど寒くて布団から出たくないな、なんてもぞもぞしていた午前4時半頃、いきなり「ドカドカドカ!」っと地鳴りがしまして、「遂に来たか、アポカリプティックテラー!?これでやっと人生から引退できる、どうせみんな死ぬんだから、こりゃ心強いや!生活の不安も、自分への劣等感もない世界へレッツゴー!」
なんていうネガチブな発言をしてはいけませんね。ホントは、世間のバカどもは死んでも俺だけは生き延びてやる!と、少なくともその後科学が進歩し、脳細胞をサイバースペースに移管させて永遠の命が得られるようにと、脳漿を守る為に頭から布団をかぶりました。
首だけになっても生きて、ロシアの最高科学班の手で再生してもらえれば、現代のドゥエル教授として、生きた生物化学標本として、レーニン同志のミイラの脇にでほっぽってもらい、末永くこの世の盛衰を眺めることができるでしょう!って、SFの読み過ぎですか、ワタクシ?
いやぁ実際、ささやかなインテリアとして窓枠にデコレートされた、バランタイン12年の頑丈そうな空き瓶から身を守る為に布団の中にもぐったのは確かです。だって、そんなのが当ったら痛いじゃないですか。
頭部への衝撃は軽微なものであっても、その都度10万に及ぶ細胞が死滅するらしいじゃないですか。しかも既に細胞再生能力を失った二十歳過ぎの成人だったら、失った細胞は二度と元には戻りません。それこそバランタイン12年の空き瓶なんて喰らったら、こんどは12万くらいの細胞が死滅してしまうじゃありませんか!(14年で14万かという問題をはらむが)
そんなこんなで、死滅単位を間違えて覚えているかもしれませんが、大体そんなもんです。結局、わざわざ死を待つまでもなく、徐々に死が進行している私はバカまっしぐらというわけであります!
まあ上記はともかくですね、なんと朝4時半に起こった地震により、通勤電車に遅れが出ていたというのはなんとも腑に落ちませんね。いやぁ、確かに仕方のないことかも知れません、念のため路線の亀裂などの検査もしなくてはいけないでしょう。それにしたって、何もこんな冷たい雨の降りしきる日に大揺れが起こることもないでしょうに。
総武線は問題無し。しかし車内放送で、遅れの出ている路線もあるという。まさかと思ったら案の定、乗り継ぎの悪い武蔵野線の期待に違わぬ遅れぶりに憤慨。いや、憤慨する気も起きず、人生をあきらめた男の顔をして、満員電車に揺られて行きます。
もっともそんな中で私が正気を保っていられたのは、私の近くに乗車していた2人連れの女の子のおかげです!いいじゃないですか、やはり人間美しいものを見ると心が癒されます。
ずい分と細い子たちだなぁ、なんて、2人ともファッションのセンスもよろしい。ところが交わされる言葉を聞いていると、どうやらフィリピーナぽい雰囲気。しかしながら、パブでお勤めされているイケイケダンサーたちのような野太さはなく、とても上品でしおらしい感じ。
このような外国人の方(とくにアジア系)は個人的にたまらないものがあります!異国情緒溢れる佇まいに、関東人から見る「京女」のような魅力を感じます。京都の女性が全員おしとやかか?という問題はこの際抜きに致しまして、さながら缶お茶「伊衛門」のCMに出ている宮沢りえのような「萌え」を生じます。
「守ってやりたい。お前のためなら、俺は空を飛べる!」そんな聞くも恥ずかしいセリフを抜けぬけと言ってのけそうな、三十路の春でございます。

@ちぇっそ@