急病人発生

本日、いよいよ大阪へ出発いたします。夜行バスでの移動でして、今晩9時半の便にて参るわけです。大分出発時間が早いので、向こうに到着するのは明け方も、正に未明といったお寒い状況が予想されます。そんな時間だと、開いてるお店もせいぜい午前中までやってる飲み屋くらいしかないのでしょうが、まあこの時間の便しか取れなかったので致し方ありません。
DEATHCHURCH、MORQUIDOの2バンドこぞっての移動となりますので、いかにも怪しげな集団と見なされ、周囲から警戒され、蔑みの目を向けられながらの、囚人見せしめツアーと相成るわけでございましょうか。いや、そんな人道を踏み外したメンバーはいないと思うので至って普通に旅行してきますよ!
というわけで、機材を持って本日出勤してきたワタクシは、少しでも朝のラッシュを避けようと、いつもより早めにアパートを出、最終乗り換え地点の南船橋へとやって来たのです。まあ、それでも電車は込んでいたのですが、いつもよりは弱冠マシ。通勤のサラリーマンから多少ウザッたがられながら、一先ずは駅構内のいつもの喫茶店へと非難できました。
朝のセットメニューなんて食しながら、行き交う通勤客に視線を泳がします。ジョン・ダニングの「死の蔵書」のページを開き、古本マニアの刑事が活躍するこの翻訳小説、冒頭から古本好きがニヤつくような話題がてんこもりです。
さて乗り換えの時間がやって参りました。私はページを閉じ、いまいましい機材を引きずりながら、東京行き上りエスカレーターへと向かいます。ホームに上りきったところで、掲示板をみると少し電車に遅れが出ている模様。しかしそれほど深刻でもないので気にせず待ちます。
1本前の電車が入場してきましたが、私の目の前に止まった乗車口で何やらひと騒動。どうやら「急病人」が発生した模様、近くにいた乗客が駅員を呼び寄せませす。ぐったりした女性の方が運び出されます。このような状況に間近で遭遇するのは初めててしたので、駅員が来てその女性がタンカで運び出されるまでを、つぶさに観察しておりました。
ただの貧血か、もしかして重大な発作なのかは分かりませんが、この寒空にお気の毒様であります。もっとも他人の心配事をしている身分ではありませんが、まだまだ私もこんな寂れた街で倒れるわけには行きません。生き延びて、もっと遠く、もっと遠くまで行ったその先で!安楽の胸中の最中、至高の微笑みをたたえ、欲深き現世のしがらみより安からに辞したいと思います。
というわけで大阪行ってきます、喰い倒れて、、来ます!

@ちぇっそ@