なんだかジェイソン・ニューステッドみたいだ

朝起きたらですね、偏頭痛ですよ。なんなんですかねぇ、その昔スレイヤーなんかで頭振りすぎた弊害が今ごろ訪れてるんでしょうか。まぁ、それも致し方ないですか、当時は「首よ、もげよ!」ってくらいの意気込みで振ってましたから。どうせならそこでもげておけば良かった。後遺症とか、持病を自慢するほど自虐的じゃないもんで。いやいや、今日はこれだけ徹夜しましたよ、なんて言ってる時点で自虐的でしたか。
それはともかく、この土日はお天気が悪かったですね。私なんか予定していた予定を全てすっ飛ばしました。いや、バンドの練習はちゃんと行きましたよ。日曜の夕方だったのですが、その頃になるとやっと雨も小降りになってきて、なんとか機嫌を損ねることなく出かけることが出来ました。
いやね何はともあれ、靴が濡れるのが一番気になるんですよ。特にドラマーは足元が命。四肢を駆使して演奏するわけですから、靴の中が湿っているとそれだけでナーバスになるってものです。移動は防水の利いた靴で、練習は替えの靴で!とかマメに出来ればいいのでしょうが、「あ、ここドラムあるんじゃん。なんか演奏してよ」「いや、この靴じゃちょっと。。」ということになるのが嫌で、常に臨戦体制。いいわけ無用でいつでも準備OKでいたいがために、軽快なスポーツシューズを着用しているわけです。と言っても生まれてこの方、そんなシチュエーションに出会ったことなどただの一度もありませんが。
というわけで、特に出かけることもなく、お正月特番もとっくに終了したテレビもつまらない私は、今日は少しビデオでも見ようかと、録画してあったロードショーを物色。適当につまみ出した1本と、レンタル中のビデオなぞを見たのでありました。
先ずは「パロディ放送局UHF」。タイトルからしてコメディーなのですが、なかなかどうして、途中から人情味溢れるほんのり感動する作品でありました。
空想というか、妄想ばかりして次々と仕事をクビにされてしまう、ダメ人間の主人公が、売却寸前の弱小テレビ局62チャンネルの局長に就任。視聴率NO1を奪取するのですが、大手テレビ局8チャンネルに妬まれ、62チャンネルを潰そうとあの手この手で迫る。大手テレビ局が8チャンネルだというのが、どこか日本のテレビ事情にもリンクして感情移入できますね(笑)
ストーリーはともかく、間髪入れずに繰り出されるアメリカンジョークの数々をいかに楽しめるかがポイントでしょう。私は結構好きです。鬱蒼とした陽気に気晴らしで見るにはもってこいでした。と言いますか、この主役のもじゃもじゃ頭、アル・ヤンコビックですか?確認取れてませんが、だとしたらパロディの王者の面目として、この作風に納得なわけです。ホントにくだらないことにかけては一流ですね。
お次は「ファニーゲーム」。ミニシアターで上映していたドイツ産鬼畜バイオレンス。主題歌がジョン・ゾーンということで、一部デス/グラインド・ファンの間で話題になっていた(かな?)作品ですね。
炸裂するブラストビートに負けず劣らずSCUMな内容の映画でした。夏期休暇で別荘にやってきた家族の元へ、2人連れの不審な若者が訪れます。その若者らの理不尽な要求、理不尽な態度、終いには理由亡き凄惨な暴力沙汰へと発展するのです。
ある種実験的な手法を用い、映画の為の映画と言いましょうか、ポストモダン的な演出が為されます。特にそれが特別斬新な方法というわけでもありませんが、ドイツ式のブラックユーモアなのか、時折ストーリーとは別次元で人を喰ったようなやり取りがあるわけです。これをどう受け取るか、単に悪ふざけとも、蛇足とも言える部分ではあります。
話そのものは2人の精神異常者が、罪もない家族を死ぬまでぶん殴る。といった実に明快なものです。酷い話で、映画としてはほとんど破綻していると言えるでしょう。
但しラストに至って哲学的な洞察を付け加え、結局は虚構と現実の境目を曖昧にし、これを見ているあなたは一体どちら側の住人なのですか?といったメッセージ性も垣間見ることができるでしょうか。彼らは映画の中で何をすることも可能ですが、果してこれが全て虚構の世界なのか?そんなパラドックスをも示して、いかにも理屈っぽい文学作品の様相を呈すわけです。そこら辺が、ウザイと言えばウザったいところではあります。
映像などは好きですが、良し悪しの評価は下せない。そんな作品でした。

@ちぇっそ@