社風って受け継がれるものなんすね

なんていうか、会社の中で蔓延する風潮ってのがあって、例えば、とにかくイケイケで行っちゃえよ!とか、なんとかなるだろ主義の所とか、体育会系のコワモテ集団とか様々あります。
始めはもちろん、創設者の主義や人柄によってその雰囲気が形作られるのでしょうが、それが何故か別に血がよっているでもない、赤の他人様の部下達によって引き継がれて行くものです。それも本人がそうとは意識せず、知らず知らずの内に。
我社の社風ももちろん存在致しまして、これはあまり他人に公言するような褒められた体質ではありませんで、えーっと。まあ一言で申せば、「長いものには巻かれろ」「外面良くて内には厳しい」「弱いものには徹底的に強く当れ」「希望的楽観主義過多」「人の使い方を知らない」「部下を守らない」「正直者が責任を取らせる」「自分の中だけで納得している」「名前を呼ばずいきなり喋るので一体誰に話し掛けているか分からない」「他人が自分の一人言を聞いていると思っている」「話し掛けると先ず否定される」「相手に非があるような喋り方をする」「少数精鋭とは体の良い他人任せのことである」
とまあ、とても一言ではなく、アンソニー・ビアーズの「悪魔の辞典」のような紹介になってしまいましたが、これが我社の実体。これって世間一般に良くある企業の姿ではないですかね。え?そんなことはない?いやぁ、そんなことを言えるあなたは実に恵まれた会社の中でお仕事されているって証拠です。本当に羨ましい限りです、今の境遇をこれからも大事になさって下さいね。世の中にはこんな会社ばかりです。私の思い込みってだけでしょうかね。いやしかし、そんな環境に長い間置かれていると本当に火を付けてやりたくなります。
とまあ、いつか私が本当にどこかに火をつけたとしても、別にここでこうした発言があったからなあ。あれはきっと計画的犯行だった!なんて思わないで下さいね。根っからのものぐさなもんですから、あえてその後の自分の人生がめんどくさくなるような真似はしません。衝動的に!ってのはあるかも知れませんが、それは衝動ですから抑えられないわけです。
なんでこんなことを言うのかと言えば、昨日の32時間労働から明け、心身疲労。とにかくイライラとしているわけです。また今日は現場が荒れてるようで、いやまあ、小さなミスが連発してるってことなんですがね。そのリカバーに私も一枚噛むことになるので、自分の業務が思うように進まない(ここに日記を書くことを言っているのではない、あくまで!)。あらゆることが同時進行で巻き起こる。
とまあ、仕事をしている上でよくある事態に陥っているのです。これが仕事って言うものなのでしょうがないのですが、やはり体力切れで集中力のないところでやられると、さすがに滅入ってくるわけです。
思えば朝のコーヒータイムも酷かったなあ。ほとんどお客のいない店内で、いたとしても会社勤めの紳士か貞淑なご婦人方。静かな雰囲気で、入れたてレギュラーコーヒーの香りを満喫しながら、ドストエフスキー祭り真っ最中の私は、同作家の「死の家の記録」なんぞを読みふけっておりました。
ところがしばらくするとやけに店が賑わってまいりました。しかも私の隣りには、よりによってけたたましいオバちゃん集団がやってきたではないですか!幸い窓際席なので、その集団の姿を意識からシャットアウトし、本に向かって没頭いたしました。
それでその内電車の時間がまいりましたので、席を立ち、食品トレーを持って振り返ったところ、店内は満員御礼。いつの間にやら、大入り満席となっていたのでした。
この大騒ぎが、今日の私の一日を暗示していたのかも知れませんねぇ。

@ちぇっそ@