10バンドも出たので

長い日記になってしまいました、西荻ワッツのリポートです。本日は、くるぴの企画。そういうわけで10バンドが出演、かといって散漫になるでもなくとても内容の濃いイベントでありました。
1番目、GUINEA PIGは打ち込み一人グラインド。私が会場に入ると既に演奏が始まっていました。初見のバンド(?)で、最初は様子見でじっとしていましたが、じっくり耳を傾けると正しきグラインドコアの姿が見て取れ、その真摯なパフォーマンスにグッと引き込まれました。いぶし銀ですね、カッコよかったです。
2番手はCHAOS ENGINE。いやぁ、ここのドラムの女の子、2ビートが気持ち悪くていいですよね!何度か見たことあります。ミドルテンポで、ジクジク言うギターリフで攻める中盤の曲が、古き善きスラッシュメタルを髣髴させ、個人的にお気に入りの曲でした。
3番目はEVIL SPEAKだったのですが、すいません、酒を買いに外に出てまして未見です。
4番目は我らがF.I.D!実はちょっと久しぶりに見たのですが、今日はとても音のバランスが良くて、楽曲のカッコよさが良く出ていたと思います。それにしてもK嬢の創る曲は、オールドスクールファンのツボを見事とらえたギターリフに満ちております。素晴らしい!実は今日、盛り上がってきたmaki嬢が、全身をエビ反りして咆哮するとき、ステージのどちらを向くか決まっているのだろうかという点に注目していました。当初、上手側を向くのではないか?と推測していましたが、そんなことはありません!左右まんべんなく反りまくっておりました。ファンサービスもバッチリです!
続きましてdot(.)(だったかな順番)です。ドラムとギターが入れ替わってから初めて見ました。ドラムは外国の方が担当されております。ギターはまだ若い女の子。見た目も大分変わりましたが、むしろ音楽性というか、曲の聞こえ方が以前より格段違うところに驚いてしまいました。前メンバーのときは、超低音を響かせひたすらに音圧で押しまくり、めちゃくちゃタイトなリズムはどこかメタリックなイメージがありました。ところが新メンバーとなり、もっと70年代ぽいスポンテニアスさが前面に押し出され、とても躍動感溢れる印象へと様変わりしたようです。何せ、ドラマーの着ているTシャツがペンタグラムですから、さもありなん。実際、終演後話をしたところ、「70年代っぽいのは、自分が意識するところ」とおしゃってました。とても日本語が上手で助かりました。個々のメンバーのテクニックに関しては、文句のつけようがありませんでしたが、新生dot(.)として今後さらなる飛躍が期待できるかと。今回はその底力を感じることができました。
ここら辺から順番あやふや、CxPxSです!パンクでクラスティなタテノリギターサウンド!もはやメンバーはしこたま飲んでおり、ベース氏などもはや焦点の定まらぬ半笑いでフロアまで降りてきております。このバンドも前に1回見たことがありますが、とにかく楽しいロケンローを聞かせてくれます。ヴォーカル氏は歌いだすとおもしろ顔になるので、そこら辺がまたおもしろい!バックドロップには「C」「P」「S」とバンドロゴが1枚づつ飾られ、さらに電飾によってダイオードの赤い光が点滅しています。途中、「S」の看板がはがれ落ち、ついで「C」。最後は「P」だけを残し、キッスも顔負けの(?)舞台装置が素晴らしい演出となっておりました(単にボロイだけか)
次はCUNTS!今日もCUNTSは危険でした!楽器はドラムとヴォーカルのみ。どうやらドラマーが交替している模様。前の人はほとんどドラムを叩きませんでしたが(爆!)今回は大活躍!グルーヴィで気持ちの良いリズムを提供いたします。ヴォーカル、Ucchy氏はいつものようにキュートでしたが、何故か今日はステージ上でもうひとり、2人の脇でずっと踊ってる人がいます。コイツがヤバかった!ヤツが投げつけたマイクスタンドが客席のドイツ人(Tで始まる人ね)にぶち当たるわ、とにかく手当たり次第にモノを投げます。そしてステージを下りて来たところを、それまでムカツイて見ていたと思われる肉奴隷氏が脇を羽交い絞め、そのまま裏投げ。今度はソイツが投げ飛ばされるという始末。なんともお粗末な闖入者をみんなでボコボコにして、それでも楽しいCUNTSのライヴは大いに盛り上がったのでした。
そしてライヴも終盤、浦安ドンマイグラインドの重鎮、DxIxEの登場です!先ほどCUNTSでの異常な興奮があったせいか、今日のDxIxEの盛り上がりは半端でなく凄かった!バンドの一挙一動に、観客はいちいち凄まじい反応。どうやらここへ来て酔っ払い度数が最高潮に達している模様。まあ、いいじゃないですか。新年会、もしくは一足お先にグラインド成人式!SCUMな仲間達とワイワイ騒ごうじゃないですか!ヴォーカルのマッド嬢がとにかく気持ちよさそう、キュート&キリングです!
さあ、やって参りました本日1番のSCUM野郎、肉奴隷の登場です!バックドロップには、白地に大きく「肉奴隷」と書かれた横断幕が掲げられております。今日は一体何をしてくれるのか?!あれ?何もしなかった!(爆!)最初だけ少し暴れておりましたが(クダ巻いてた?)、足元のエフェクターを時々いじり、叫ぶのかと思ったら一向にそんな気配もなく、ひたすらステージ上でふらふら。何をしでかすか全く予想のつかない肉奴隷!世間に迎合しない彼は、今日も我々の期待を見事裏切ってくれました、万歳―ィ!
そして本日オオトリ、本企画主催者のくるぴのの登場です!実はおハズカシながら、初めて見たのです。なんていうんですか、狂気のロリータポップですか?ドラムとヴォーカルだけで織り成すピヨピヨな空間。P-modelも真っ青なアンダーグラウンドテクノポップでしょうか。思わず腰砕けになってしまいましたが、もう私も酔っ払いなのでどうでもいいです。何だかめちゃくちゃ楽しくなってきました。フロアも妙な盛り上がりを見せております!凄い!ヨレヨレ、ヘロヘロ、ハラホロヒレハレ〜な余韻を残して、本日のライヴが全て終了致しました。
どのバンドも非常に楽しく拝見できました。予想に反して(失礼!)お客さんも大入り、飛ぶようにアルコホールが消費され、大盛況だったのではないでしょうか。家に帰り着いてから、年甲斐もなく吐いてしまいました。いやもう、酒が弱くなって情けない。。。もとい、自制が効かず、馬鹿みたいに酒を飲んでいたようです。そりゃ、酔っ払いますね。今思えばdot(.)の辺りで既におかしくなり始めてました。
新年会気分も大分薄れてきましたが、まだまだお酒を勧められることが多い時期です。くれぐれも皆さん、飲んだら乗るな、(電車に)乗る前に吐いておけ。これが鉄則。日本グラインド公共事業団体よりのお知らせでした。

@ちぇっそ@