サタニック?サタニカ?いや、ドゥームです!

えー、まだクリスマスだったんですか?そんなの知りませんでした。私は本日ライヴを見に池袋手刀までお邪魔して、すっかりドゥーム日和でした。「ドゥーム」の日本語訳は、もちろん「怨念」です。
というわけで、Redwood Blues企画の模様をお伝えしましょう。
先ずオープニングアクトで登場したのは、HellBottom!以前カヴァーバンド大会で対バンしたことがあり、その時はサバスのカヴァーを繰り出して、重たいグルーヴに酔いしれるひと時を堪能しました。間違いないです。変わらず力強い低音の響きが心地よいです。今日はカヴァーじゃないんですよね?(もしかしたら全部カヴァーか?選曲されてもマニアックなので分からない)途中サバスの「In to the void」のリフを挟み(タブンね)、わずか2曲でしたが、暗黒の休息日にふさわしい陶酔感を示しておりました。
続きまして、ぐしゃ人間!ゾンビロリータでもお馴染みのあや野っち嬢が在籍するオルタナティヴロックバンドです。あや野嬢はベースなんですね!引きずるようにベースを操るその姿はなかなかカッコ良いじゃないですか。不穏な音階のリフを弾く女性ギターの方もセンスが良い。ヴァーカルのお姉さんも裸足で歌い上げます。「怨念」って感じですか?ドラムのオジさんが密かに芸達者で、アイデア満載のドラム奏法から、アルトの朗々とした歌声まで上手なんですが、その見た目からのギャップでとっても可笑しいのです。
さて続きまして、BOVRILです。トリオのハイパーロックンロールバンドとでも形容しておきましょうか。パワフルでスピード感溢れるドラムロールからスタートしました。こりゃ完全にストーナーですね、FU MANCHUやNEBURAを連想される70年代っぷりです。ソロに設けられたジャムセッション時間で、各メンバーが演奏の達者なところを披露します。好きものにはたまらんでしょうね。
そしてここで雰囲気が一変。ディアボリック・ブラック・メタル、APOLOGISTの降臨です!いやぁ、ワタクシ。本日はまったりゆったりドゥームのスモーキー感に浸ろう、今日は暴れないぞと、そう心に誓って(いないが)ここ池袋にやってきたのですが、ダメですわ。勝手に体が動きます。早速最前戦に飛び出しまして、さすがにモッシュはしてませんけど、メロイックサインの応酬。楽しい、楽しいッス!ホントアポロのライヴは楽しいですね。掴みどころをわきまえたステージングに、どんどん引き込まれて行きます。特に印象的だったのが、今日は「ドゥームの日」ということで演奏されたスローナンバー。スピード感ある定番曲とはまた違った魅力があり、ここでまた個人的にはテンションが上がりまくりました。
さあ、続きましてお馴染みKING GOBLINです!いやぁ、そりゃあまあ、いつもの通りですよ!(テキトー過ぎ?)本日はまた一段とスモーキー感があったのではないでしょうか。今日は凄く音のバランスも良くて、バンドの持ち味が良く出ていたと思います。途中、クリスマスプレゼントと言うことで、ベースの眼鏡ゴブリン氏が紙袋を取り出しました。中に入っていたのはなんと「洋ピンポルノビデオ」!彼女のいないさもしい男子諸君にはお慰み。「洋ピン」ものの常として、フィニッシュ時の「男優アヘ顔ドアップ」で、イカ臭い住まいの憩いを感じて欲しいですね!
そして6番目、我意殺のお出ましとなります。バンド名は時々耳にしていたのですが、今回初見となります。トリオのお姉さまバンドで、危うい感じのパンクバンドと言いましょうか。独特の世界観を持ったグループでありました。初期バンドブーム的な雰囲気があり、決して演奏力で圧倒するわけではないのですが、青臭さというか、青春の恥ずかしい1ページを思い出すような、そんなある種の情熱を感じました。例えば、「あおげば尊し」をカヴァーしてしまうようなそんな臭い演出。今のバンドが売れ線を狙って演奏するのではなく、自分たちの中だけでカッコいいと思い込んで演ってしまった、そんな初期衝動を感じました。ノスタルジックな感じがして、実はちょっと感動してしまいました。
そして最後は企画委員長(?)の、Redwood Bluesが締めを飾ります!もうね、盛り上がるのが分かってますから、私は物販席で物見胡散。酒をかっ喰らってまったりもっさり眺めてました。いいんですよ、グレイトフルデッドを見るようなそんなアットホームな感じで、私はもうピクニック気分。もちろんお弁当に詰めて行くのはハッシシ入りのおにぎりに、マリワナのサンドイッチに決まってますから!歌って踊って皆ハッピーだったわけなのです!
終演後、手刀にて朝まで打上げに参加。Redwoodのメンバーが焼いてきたというクッキーとパンに舌鼓。メチャメチャちゃんと焼けてるじゃん?!って本業だったのですね。そりゃ旨いわけです。そんな意外な人となりを知ったり、楽しい宴は朝まで続いたのでした。

@ちぇっそ@